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昼間の喧嘩 [雑感]

 自宅の前にある神社から、妙に騒がしい声が聞こえてくる。「ハァー、また中学生が騒いでるのかなー」と大して気にも留めなかった。
 が、騒がしくなってきて直ぐに学校から帰って来た息子が「神社で中学生が喧嘩してるから、怖くて走って帰って来た」というので、窓から見ると、神社の林の中で一人の男子中学生が馬乗りになって男子中学生を殴ったり足で散々蹴ったりしているではないか。周囲には20人程の男女中学生が取り囲んでいる。「これはいかんぞ!」と、直ぐに警察に連絡した。

 窓から監視しながら「なかなかパトカー来ないねぇ」なんて言っていたら、「おい、止めろーっ!」と言いながら大人が5人ほどやって来た。話し方からから察するに、自宅近くの市立中学校の先生達らしい。更に数分後警官も現場に到着し、ようやく騒がしい声はしなくなった。

 ちなみに、その市立中学校は、校内暴力で全国的に学校が荒れていた昭和50年代後半には警官が校内に配備されるほど荒れていたという。同じ頃、拙者が学校から自転車で帰ってきて自宅へ入ろうとしたら、教師らしき人物が「自転車で何処へ行ってたんだ、サボらずにさっさとスポ少(「スポーツ少年団」の略らしい)の練習に行け!」といきなり怒鳴られたことが何度もある。当時の教師は自分の学校に通う生徒達の顔すら判らなかったようだ。

 拙者はそこの中学へは行かず、隣の市にある私学に進学した。親父は高校教師で荒れている事を知っていて「そんな中学へ息子を入れたら、共働きで昼間誰も居ない我が家がタマリ場になってしまうかも知れない」と考え、敢えて自宅近くの中学ではなく、自転車で通学できる私学へ拙者を行かせたのだ。
 だから、その中学校が何故荒れていたのか、どういう状態だったのかは何も知らない。聞いた話では、その中学校は学力低下には目を背け続け、異様なほどにスポーツに熱心でスポーツ少年団というものに全生徒が強制参加させられ、土日もほぼ練習や試合ばかりだったそう。運動ばかりで精神面の育成を怠ったから荒れたんだろうな。

 しかし、数年前に赴任した校長が「運動ばかりで、こんなに学力が低いのはいかん!」と方針を転換してからは変わって来たという話も聞いた。そういえば、かつてのように土日祝日も終日運動の掛け声が途切れないという日は少なくなったよーな気もする。が、未だに土日でも体操服を着た中学生が大量に学校へ出入りしているのを見ると、相変わらず「スポーツが全て」のようだ。こんな状態じゃぁ高校受験は大変だろうなぁ。
 そういえば、その中学校へ進学した小学校時代の同級生達が拙者の通う私学の高校普通科を受験したが、合格者は皆無であった。その翌年に、辛うじて推薦などで商業科へ数名入ったのみだったように記憶している。

 我が家の息子は今小学生だから、無関心ではいられない。頭の痛い話だな...。
タグ:校内暴力
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