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アルバムと曲 [音楽]

 AFP通信のニュースを読んでいたら「Pink Floydがアルバムの曲個別ダウンロード禁止を訴えてEMIに勝訴」という記事が出ていた。音楽界の片隅に居候している積りの拙者にしてみれば「当然の判決」と思うが、他の人はどう感じるんだろう?

 ネット販売の普及で曲単位購入というのが一般的になって来ているようだが、カンタベリー系、特にPink Floydのように「アルバム毎に、コンセプトに沿って作成する」バンドにとって、曲単位で販売というのは「作成者側の意図を踏み躙る断片化」に他ならないと考えるのは当然であろう。
 暴言かも知れないが、例えばEaglesの「Hotel California」やChicagoの「25 or 6 to 4(邦題:長い夜)」を一曲だけ取り出してアルバム全体を判ったような気になるのは許されないということである。
#意味が判らない方は、ネット上を検索して自分なりに考える事を強く推奨する...ナンチャッテ。(^^; #ちなみに、、ベトナム戦争・サイゴン陥落は1975 年、「あの」ウッドストックは1969年、「Hotel California」は1976年、「25 or 6 to 4」を含む「Chicago 2(正式なタイトルは"Chicago")」は1970年の発表である。

 デビュー直後のバンドなら、シングルを重ね、アルバムにまとめて出すというのは自然な流れだとは思うが、アルバムを何枚も出していて知名度もそれなりにある状態のグループが、自分たちの意思でまとめてアルバムにしているのだったら、作成者側に了解を取らずに、それをバラ売りするというのはやはりおかしいと思う。
 更に、そのアルバムが発表された時期の、その国の社会的な情勢やアルバム作成者が置かれた状況も含めて考えないと、そこに含まれている意味...いや、「意思」を見逃してしまうと考えるのは、決して拙者だけではあるまい。

 ただ、何事も軽薄短小が好まれる今の時代、果たして拙者のようなオヤジ世代のつぶやき(「嘆き」という方が正確か?)が通用するかどうか...。
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