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修理で部品が余った...!? [電子回路]

発売当時にピングーを使ったコマーシャルをTVで散々流していたSony Diskman ESPシリーズのD-321は購入して早18年ほど経つが、我が家では未だに現役である。ただ、部品を固定している接着剤が劣化したらしくてCDを取り出すとCDを填める部分の部品がCDと一緒に本体から外れて来てしまうし、ボリュームを最大にしても音量が変わらない。「ウーム、寄る年波には勝てぬと申すか」という感じだが、そのまま放置するのも忍びないので、ちょいと分解してみることにした。

 本体裏側のネジを全て外すとあっさりとカバーが外れた。
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1990年代の製品なので、基板はチップ部品のオンパレード。「これぢゃぁ修理は難しいナー」と思いながら彼方此方をチェックする。多層基板で配線から回路図を起こすのは面倒なので、細かい所までは追跡できず、大雑把にチェックすると表面上は問題無さそう。
 黄色の矢印で示したプラスチックの突起は、専用Ni-Cd電池が入った時だけ充電回路を動かすスイッチに繋がっているので「こいつを調整すれば、普通のNi-MHも充電できるのでは?」と考えた。調整後、電池ボックス側から見ると、こんな感じ。
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見難いが、黄色の矢印で指している部分が先ほどのプラスチックの突起である。手で簡単に動くように調整したら、突起が奥に引っ込んだ状態になってしまった。これぢゃ普通の電池を入れても充電回路が動いてしまいそうだ。(汗)まぁ、普通の電池を入れて使うことは無いので、これで良しとする。
 専用充電池はこの突起を押し込む為のデッパリが付けてある。左側の電池を連結しているような部分がソレだ。
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この部分が、先ほどのプラスチックの突起を押し込むと充電回路が働く。因みに、専用電池の定格は650mAhと、当時にしては大容量のものを使っている。
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今は右側の汎用Ni-MH電池を使っている。

 カバーをネジで固定して完成である。
IMG_0874.JPG
写りこんでいるヘッドフォンはSony製ではなく、CTECH社製のベース用ヘッドフォンアンプ「Pocket Rock-it bass Pro」に付属してきたもの。こちらも20年以上前に購入したもので、やはり今も本体と共に現役である。
 「さぁ、これでOK...ありゃ?何処の部品だ、コイツは???...」。ちゃんと組み立てた積りだったが、足元に小さな部品が落ちているのに気が付いた。
IMG_0876.JPG
大きさは小指の先に載ってしまう程度で、とても小さい部品である。再度カバーを開けてあちこちあてがって見ると、どうも本体左側に付いていたらしいという所までは判ったが、何の為のものなのかが判らない。しかも、実際に動かしてみても、どこも不具合がないのだ。「問題無く動くのなら、まぁ良いかな」と外したままにしてあるが、何となく気持ち悪い。(笑)

 ヘッドフォン出力が低下するというのはこの機種特有の現象らしく、ネット上でも同様なことが書いてあるサイトがある。もし、ヘッドフォン用回路がLM386のような一般的な電力増幅回路であれば、増幅度を決める外付け部品に電解コンデンサを使っているだろうから、そのコンデンサが経年劣化で容量抜けを起こしていれば、間違いなく音量は小さくなってしまうハズ...というところまでは直ぐに判るのだが、多層基板故に問題の部品が何処に配置されているかは見ても直ぐには分からない。怪しそうなコンデンサを全て交換するという手もあるが、小型部品なので単価が高く、しかも地方では入手が難しいものばかり。このCDプレーヤーは当時3万円ほどしたものだが、現在では同類の製品が安価に出回っているので、下手すりゃ新品を買う方が安上がりになるかも知れない。

 どーーしてもヘッドフォン出力が足りないと感じるようであれば、手元に74HCU04(ロジックICだがPhilipsのデータシートにアナログアンプの応用例が載っている)があるので、それでちょっとしたアンプを作れば良い。だから、当分はこのまま使う予定である。
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ブルル

Diskman ESPですか!
懐かしいですなぁ。
古い機種ですが、最近のデジタルオーディオプレーヤーより
音が良いのではないでしょうか?
by ブルル (2011-03-09 12:41) 

Rifle

ブルルさん

MDやMP3のように圧縮しない分、音は良いと思いますね。
ちなみにこいつは一時期我が家のメインCDプレーヤーとしてCHORDのDAC64Mark2に繋いでいたこともあるんです。(笑)
by Rifle (2011-03-09 18:05) 

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