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ちょいと分解:小型携帯ラジオ [電子回路]

 今日、郵便物を出す為に郵便局へ行く途中、神社で桜が咲いているのを見つけた。
サクランボの花
ほぼ満開の状態である。ちなみに、サクランボの花は染井吉野よりもかなり早く咲くようだ。

 閑話休題。
 親父が散歩の時に使っていた小さなポケットラジオが出てきたが、電池を入れ替えても動かないので分解してみた。
IMG_0916.JPG
かなり古そうなAMラジオで、電源はボタン電池LR44を2個使用している。
 プラスチックの嵌め込みになっているのを外すと、本体とほぼ同じ大きさの基板が出てきた。
IMG_0917.JPG
右上の黒いダイアルはボリュームで、その下がイヤホンジャック、左端はアンテナコイル、その右下はポリバリコンである。裏側はこんな感じ。
IMG_0918.JPG
部品配置の都合なのか、この手の基板には珍しいジャンパ線が数本ある。
 この状態ではトランジスタやICの類は一切無いように見えるが、実はボリュームの下にちゃんと専用のICがある。
IMG_0919.JPG
東芝製のTA7641BFが使われている。IFT・OSCコイルの外付けが必要なタイプのAMラジオ専用ICだ。このラジオが製造されていた頃はこの手のICが主流だったのだろう。
 使うイヤホンはマグネチックタイプなので、電力の少ないボタン電池でもそれなりの期間使えるようになっている。

 動かない原因はまだ調べていないが、恐らくは電解コンデンサの容量抜けかICの静電気破壊辺りだと思う。
 基板はコンパクトにそつなく纏まっているという感じである。見た目と生産された年代から推測すると国内生産だと思う。今ならFMも聞けるようにするだろうし、ここまで小型化には拘らないだろう。日本が技術立国で躍起になっていた「昭和の時代」に作られたもの、という印象であった。
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