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設計した回路のテスト [電子回路]

 先日設計した回路を仮組みして、ちゃんと動くかどうかをテストする。
 電源は、かなり前にホームセンタで購入した自動車向けの太陽電池で、説明書上は動作時の電圧と電流が16V70mAと記載されている。
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色素増感太陽電池が使われている為か、日光の強さで電圧が大きく変化する。日光に直角になるようにすると、開放電圧は19V以上、短絡させた時の電流は100mAあるが、日光に当たる角度が少し変わるだけで電圧が数V落ちるし電流もだいぶ減ったりするけれど、充電に必要な電流は30mAだから、コレでも十分である。

 陽の当たる場所で早速テストする。
 設計した値のままでは27mAと少ないので、抵抗値を少し減らして30mAになるように調整した。
IMG_2245.JPG
太陽電池の電圧変化が結構大きいが、3本直列に接続したNi-MH電池に掛かる電圧はおよそ4Vでほぼ一定である。その代わり、電流を制御するトランジスタには6Vから13V位の電圧が掛かっている。
 電圧が高い時にはトランジスタに掛かる電力が定格の200mWを超えてしまうのだが、30分ほど放置してもトランジスタが発熱したり動かなくなったりしないので、廃物利用のこの回路は一応成功しているようだ。

 測定中、日光の強さは変わらないのに電圧が狭い範囲で上下するので「変だなー、何故だろう?」と太陽電池を見たら、側面に動作中を示す赤いLEDがあり、それが点滅しているからと判った。
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充電しているのが分かるようにということらしいが、今の使い方では必要が無いし、少ないと言えども電力を消費してしまう。裏蓋を外したら、基板にLEDが半田付けされていた。
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太陽電池に何かが接続された時だけLEDが光るように仕組んである。今回の使い方では必要無さそうなので、LEDだけを取り外した。ちなみに、このLEDは自己点滅式だ。

 回路が動く事が確認できたので、基板に載せた。
IMG_2257.JPG
中古の汎用基板を切り出して作ったが、基盤を切る時にいつもの貧乏癖でついつい小さく切ってしまい、いざ部品を載せてみると「げっ、小さ過ぎたっ[がく~(落胆した顔)]」と思ったけれど、既に後の祭り。空中配線などという技を使って無理やり基板上に載せて、一応完成。
IMG_2262.JPG


 今回は他愛の無い回路の作成だったけれど、自分で何かを作り出すというのは何度やっても面白いね。
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くーぺ

Rifleさん、怪我の具合いはいかがですか??
早くテスタに乗れるようになるといいですね☆
昭和54年頃のコンピューター事情を知ってる方は私の周りにはあまり
いません(~~)だからRifleさんの記事はどこか当時を懐かしく思い出させてくれます。
私は箱モノ担当でしたが、仰る通りにベークライトやアルミで放熱板やら
基盤、端子台のカラー、取付け金具、フロントパネルの塗装、彫刻、N8
充填、ネジロックなどなど・・・毎日が凄く楽しかったです。
精工舎の仕事がメインでしたが、アタッシュケースにテスターを埋め込んだ
007バリの秘密兵器??の制作が強く印象に残っています◎
色々と思いだしコメントが長くなりスミマセン(@@)
by くーぺ (2011-10-10 14:49) 

Rifle

くーぺさん

お心遣い有難う御座います。半月後に再度受診して、それで問題が出なければ自動車を運転できるようになると思います。
拙者は就職したのが昭和の時代で、平成になってからはコンピュータよりも人を動かす方が中心となりました。
大学で半田鏝を振り回していたので、システムエンジニアになっても単純労働プログラマにならずに済みましたが、文系卒の同期入社した人達は可哀想でしたね。
by Rifle (2011-10-10 22:51) 

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