SSブログ

この世を去る偉人達 [ネット]

 先日AppleのCEO、Steve Jobsが亡くなってとても残念な思いをしたと思ったら、更にDennis Ritchieが先週亡くなっていたと、つい先ほど知った。

 就職して以来、いつもUNIXやC言語と一緒に生きてきた拙者にとって、UNIXとC言語の父であるRitchieは「生きて行く上で必要不可欠な」空気のような、それでいて決して忘れることのできない存在である。

 大学時代にC言語に出会い、それが元でUNIXに興味を持ち、そしてシステムエンジニアの道へと進むことになった。言い換えれば、その後の拙者の生き方を決定付けたと言って良い。
 UNIXにどっぷり浸かっていたお陰で、巷でインタネットが騒がれる前にインタネットの世界に入り、更にはネットワーク設計にも首を突っ込むようになった。
 年齢が上がってからは、プログラムよりも人を動かす方がメインとなったが、今でも一寸込み入った処理をする時は自宅のノートPCでもUNIXを動かす事が多い。仕事でコンピュータに向かう事はほぼ無くなったが、今でもWindowsやMS-DOSよりもUNIXの方がしっくりくる。

 過去の出来事に「もし」は禁句だが、あえて「もし、C言語やUNIXに出会わなかったら?」...多分、会社組織の中で単なる歯車として、転職する勇気すら持てず待遇に不満を漏らしながら回っていただろうと思う。
 昭和から平成に掛けて、メーカ勤務であってもUNIX屋として常時食べていけるほどの仕事は無く、メインフレームやパソコンなどのシステムを仕事をやりながら、時には他社製UNIXマシンのお守りもしながら、UNIXを使い続けていた。だから、いつも社内では「異端児」扱い、仕事が変わる度に配属先や上司が変わることも多かった。
 そのお陰で、上司達に媚びる必要が無く、少ないながらも社外の情報を色々と手に入れる事が出来、転職の際にも困る事はなかった。

 幾ら嘆いても、亡くなってしまった人達が生き返る訳ではない。
 今はただただ、偉人達に感謝するのみである...
nice!(9)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 9

コメント 3

pace

文化系の私にはオープンソースのはしりというイメージのUNIXです

by pace (2011-10-15 05:12) 

tama

ジョブズ氏とリッチー氏、マスコミでの取り上げ方がまったく違いますね。
私は出来合いのものを買って使うだけですが、「このパソコンのバカヤロー」と怒鳴りたくなることが多々あります。
難しそうなことは簡単にやるくせに、なんで簡単なことができないんでしょうね。コンピュータは不思議な世界だ。

それから、ジョブズ氏の死去を悼んで花束を店の前に捧げた人がたくさんいました。アメリカのアップル社の前ならともかく、日本で。
iPhoneの新型を買うために前日から徹夜で並んだ人もたくさん。
東京に住む人も不思議な人間だ。
by tama (2011-10-16 22:39) 

Rifle

paceさん

そうそう、そういえばOpenSourceもUnixが思いっきり絡んでいましたね。


tamaさん

マスコミは売れる記事しか書きませんからねー。(--;)

コンピュータはその生い立ちの呪縛から未だに逃れる事が出来ていないんで、「何故こんな事すらできない?」という状態は当分続くと思います。

徹夜で並ぶ人達は・・・旧ソ連でも生きていけそうですね。(笑)
by Rifle (2011-10-17 19:54) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました