SSブログ

spモードメールの不具合に対する不思議な説明 [ネット]

 19時のNHKニュースを見ていたら「 NTTドコモは20日、スマートフォン(高機能携帯電話)の専用メールであるspモードメールに不具合が起きたと発表した」と報じていた。
 
 番組の中の説明は、
スマートフォンのネット接続が一時的に切れて再接続した際に、接続が切れる直前まで使っていたIPアドレス(アドレス1)をそのまま使うべきなのに、不具合で別のIPアドレス(アドレス2)を割り当てられてしまった。 再接続後は本来ならアドレス1を使わなければならないのに、不具合でアドレス2が使われてしまったため、利用者が気がつかないままメールに返信するとアドレス2に設定されている別人のメールアドレスへ返信してしまう
というものだった。
 いかにも尤もらしい説明ではあるが、拙者はどうしても納得できないのである。

 番組の中で「IPアドレス」と明言していたので、スマートフォンとドコモ側サーバとの間はDHCPを使っていると判る。ここ3年ほどはRFC(Request for Comments)を追いかけていないので詳細には曖昧な部分もあるが、DHCPのオプションとしてSMTPサーバ(メールサーバ)のIPアドレスを埋め込む事が出来るので、再接続時にSMTPサーバへの接続までは自動的に復旧できる。
 しかし、再接続時にメールアドレスの情報までは自動的に復旧できない。DHCPのVendor Specific Informationを使って無理矢理設定するという手法も考えられなくは無いが、この方法は制限事項があるのでメールアドレス設定には向かない。

 それに、どんな理由であれ、接続が一旦切れたら、SMTPサーバと改めて接続し直すのが「当たり前」で、
# 再接続の通信コストだって大した事は無い。
いくらSMTPがStatefulなprocotolだからと言っても再接続時に認証し直さないのはおかしい。
 NTTドコモやNHKはこの不具合について、本当に事実を伝えているのだろうか???
nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました