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エフェクター自作:Ibanez TS-9 [音楽]

 部品箱を眺めていて「これなら部品は揃うから出来るな」と、IbanezのTS-9を作ることにした。
 部品を揃えてみると、同じ容量のマイラー・コンデンサでも大きさが随分と違う。
IMG_2622.JPG3つとも容量は同じ0.22μFだけど、古い緑色は最近購入した右端のものに比べて3倍以上の大きさがある。今回は古い部品を使ったので、いつも使っているBOROサイズの基板には収まらず、少し大き目に切り出した基板を使った。

 回路図はネット上に一杯出ていて、TS-9とTS-808は出力部の抵抗の値が少し違うだけで、回路そのものは同じらしい。
Ibanez TS-9 circuit schematic diagramクリッピング用ダイオードは手持ちの1S1588を使ったが、元の回路図では1N914になっている。ここに赤や緑のLEDを使えばより荒々しい感じに、ゲルマニウムを使えばもっとソフトな感じになる筈。
 また、TONEに使われている0.22μFも、元の回路図ではタンタル・コンデンサーの指定だが、手持ちのマイラー・コンデンサで代用した。

 中古の部品を流用しているために配線にはいつも苦労する。今回も3時間近くかかって完成。
IMG_2623.JPGこれまたいつものように行き当たりばったりで基板へ詰め込んで作ったので、ジャンパ線だらけだ。(苦笑)
 使ったオペアンプがJRC4558だからなのか、消費電流は4.5mAとやや多め。出る音が多少変わるだろうが、TL062を使って、更に電源部の抵抗値も見直せば、消費電流はもっと押さえる事が出来そうだ。

 音出ししてみると、以前作成したMXR DistortionPlusとよく似た感じである。ダイオードでクリッピングするのはどちらも同じなので、当たり前といえば当たり前かも知れない。DRIVEボリュームを調整すれば、ブレットボード上に組んだことのあるBOSS OD-1にも似た音になるが、今後作る積りのRATと比べるとやや大人しいと感じる。

 MXRの回路と比べると、前後にトランジスタのバッファー段を入れてあり、更にTONE回路も加わっているし、フィルターの定数もだいぶ違っている。こうした違いに、Ibanez技術陣の音に対する考え方が垣間見えるようだ。
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