忘年会（その１）

　8日にフェラーリを購入したお店「ロッソ・コルサ」の忘年会があるというので参加した。数日前から伊那方面の天気予報とずーっとニラメッコしていたが、雪が降りそうなので、テスタロッサではなく、普段妻が運転しているA170で出かけた。

　忘年会は18時半始まりなので、午後ユックリ出て行く積りだったが、朝いつものようにパソコンから伊那方面の天気予報を見ると「雪！」。A170用のチェーンは持ってないし、タイヤもかなり減っていて、あと数mm一寸でスリップラインが出るような状態である。
　更に、348乗りのH氏から電話が入り「こっちは雪降っています。東の方は雲の切れ目があって日が差している所もあるけれど、西は雲で山すら見えない状態だから降っていますよ。伊那ICで降りると南方向はずーっと下りですから、路面が凍っていたりすると事故だらけになって危ないんで、駒ヶ根まで来てもまだ雪が降り続いているようなら一つ手前の駒ヶ根ICから国道153を北上するか、伊北ICから国道153を南下する方が良いですよ」と仰るではないか。
　「こりゃー一寸早目に出ないと雪に阻まれるかも」と思い、14時頃に出る積りだったのを早めて早めの昼食を取り、12時過ぎに出発する。

　小牧ICから高速道に入り、小牧JCT経由で中央道に入る。多治見ICまでは電光表示板には何も出ていなかったが、土岐IC手前の電光表示板は「園原－伊那　雪　走行注意」と出ていた。幸いチェーン規制にはなっていないので、そのまま進む。淡々と進んで恵那山トンネルを抜けたら景色は一変し、何もかも真っ白。追越車線は真っ白でタイヤの跡すらない。速度もそれまでの80km/h前後から一気に40km/hに大幅ダウン。やや粒の大きい雪が降り続く中を慎重に進む。幸い走行車線は、タイヤの通る所は真っ黒で凍結していないから走るのに不都合は無い。
　松川IC辺りで一旦雪が止み、更に雨に変わったりしたが、駒ヶ根IC手前から再び雪に戻ったので、H氏の助言通り駒ヶ根ICで下りる。国道153に出ると、中央道よりも標高が100m近く低いためか路面は一寸湿っている程度。雪は降り続いているが、高速道の時とは比べ物にならないほど少ない。車の流れもスムーズで、沢渡の交差点で一寸詰まったものの、その後は渋滞も無く淡々と進む。そのうちに雪も止んで日が差してきた。

順調に走り、伊那北駅近くの宿には15時少し前に到着。今日の宿はネット上で探した「美義屋」である。

美義屋旅館

• 場所: 長野県伊那市山寺1876
• 特色: 飲食街、商店に隣接した便利な宿

一泊三千円と格安なので「一体どんな宿？」と思ったが、地方にはよくある、ごく普通の「いかにも昭和な感じ」の旅館である。

掃除が行き届いているので、設備は古くても気にならない。

寝るだけなら十分過ぎるほどである。部屋に用意されていたお菓子を早速戴く。

安宿だとお菓子の無い事も多いが、ここは良心的だ。

　荷物を部屋に置き、CONTAX T2にポジフィルムを詰めて駅周辺をほっつき歩く。幸い、雪はちらつく程度でしかないので傘は不要だ。駅からほんの少し北へ歩くだけで地面が傾斜している場所に出くわす。

立っている柱を良く見ると「急傾斜地崩落危険区域」と書かれている。

「何コレ？」と思い、帰宅してから調べたら「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律（昭和四十四年七月一日法律第五十七号）」という法律に基づいて設置されているものと判った。確かに、これだけ傾斜が強いと災害には弱いだろうと感じる。
　更に少し上がっていくと、チョイ古めの建物があちこちにある。

歩いている道は真っ直ぐでなくウネクネしているので、最近開発されたのではなく、かなり古くからあった道なのだろう。この周辺はかなり前から人家が多く存在していたようだ。

もう少し先へ歩いて行こうとしたら、H氏から電話が入った。「（富士山近くから参加の）Tさんも宿に着いたそうなんですが、宴会までに未だ時間があるのでロッソコルサに行きましょう。」20分程度で伊那北駅近くに着くという話なので、直ぐに宿へと戻る。戻りながらもしつこくあちこちを撮る。

JR伊那北駅はローカル線によくある感じのシンプルな駅である。駅舎とプラットホームが弧線橋でなく踏切式の通路で繋がれているので、利用客はそんなに多くは無いようだ。忘年会の会場は駅とは道を挟んだ向かい側の「昭和軒」である。

現地では美味い店として有名で、今の時期は予約を取るのすら難しいんだそうな。
　宿に戻って間もなく、H氏から「既に伊那北駅前に居ます」という電話が入ったので、直ぐに宿を出る。駅まで歩いて2分かかるかどうかという距離だから、とても便利だ。

　Hさんの車でロッソコルサに到着。既にかなりの人数が集まっていた。車庫の方へ行くと、長いこと修理中だった社長のF355F1が遂に復活していた。

後期型だ。美しくレストアされていて、見ていてうっとりしてしまう。（笑）
　お店でおしゃべりしていたらあっという間に時間が過ぎて宴会の時間が近づいたので、H氏の車で昭和軒へ。

　我々がお店に入ると、昭和軒は既にほぼ満席の状態だった。人数が揃ったところで宴会が始まる。途中で気が付いて撮影したので、だいぶ減っている。（笑）

評判のお店だけあって、どれも美味い。今まで食べた焼き鳥の中でも、文句無くNo.1である。お陰でビールも日本酒もガブガブ飲んでしまった。（笑）
　2時間ほどで一次会はお開きとなり、歩いて直ぐのお店へ。歩きながら撮ったのでピンボケになっている。

お店に全員着席したら、2次会へ突入。ここはカラオケがメインらしい。ちなみに日本語の曲は全く聞かないからどの曲も知らない。だから歌えない。が、此処で一曲歌わされる羽目になり、ビリー・ジョエルのオネスティを選んだ。普段は全く歌わないし、カラオケで歌うなんて21年振りだし、更に一寸酔ってるから、まともに歌える方がおかしいだろう。（爆）
　歌って呑んで2時間ほど過ごし、ここまでで本日の忘年会スケジュールは全て消化した。が、更に3次会が待ち受けていたのであった...。
（続く）

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