ワイヤレスマウスの修理 [電子回路]
普段使っているバッファローのワイヤレスマウス(BSMLW09SBK)が、また調子がおかしくなってきた。
具体的には、中央にあるホイールを動かしても上手く動かなかったり、逆方向に動いたりするので、使っていると非常にストレスが溜まるのである。
以前にも同じ症状で修理した事があるので、「また同じ箇所がイカレたか」と思いながら分解する。
見た感じは汚れなどは無いが、やはりホイールのゴムの内側が湿っぽくて、それを支える透明プラスチックとがきちんと連動せず、かなり滑っている。「またか...でも湿っぽいだけでも動くんじゃ、梅雨期はどうなっちゃうんだろう?掃除してもしばらくすれば元の木阿弥だよな」。使われている材質を替える訳にも行かない。要は滑るのを止めれば良いので、手元にある薄いゴム板を挟んでみる。
「さぁ、これで良し」と元通りに組み立てると...ゴム板の厚みが増えた為、マウスの上蓋と干渉して動かし難い。駄目だ、こりゃー。
「滑っているのなら、いっそのこと固定しちゃえば良いんじゃない?」と思い、今度は木工用ボンドで貼り付けた。
このボンドは、樹脂やゴムに対する接着力は弱いが、、イザとなれば剥がして元に戻せるし、動かない程度には固定できる。一日乾くのを待ってから組み立てる。
早速使ってみると...んんんー???やっぱり動きがおかしい。前よりは少し改善されてはいるものの、時々逆方向へ動くのは変わらない。「これはロータリーエンコーダーの不具合だな。」ロータリーエンコーダーはホイールが繋がっている、金属で覆われた赤い部品で、ホイールの回転をオン・オフの電気信号に換えている。小さな部品なので正直言って手を出したくないのだが、「どうせ今でも使えないんだから、駄目モトで」分解修理に挑むことにした。
まず、エンコーダーの外側を覆っている金属が固定されている部分のハンダを吸取る。
スルーホールのように基板の穴の内側までハンダが入り込んでいたので、取り外すのには随分と苦労した。
小さなエンコーダー(赤い部分)を薄い金属板で支えている構造なので、壊してしまわないよう慎重に金属板を抑えながらエンコーダー部を取り外す。
エンコーダーの接触面を見ると、金属の表面がかなり劣化していて黄色になっている。エンコーダーの接点も真っ黒だ。これでは上手く動かなくても当然だろう。
早速、いつも使っているネバーダル(金属磨き)で金属部分を磨いて綺麗にする。
結構単純な構造だ。
次に接点側を磨くんだが、とても小さい部品で手に持って作業できず、ロッキングプライヤーで固定する。
0.1mmにも満たない程度の、しかも薄い金属なので折ったりしないよう慎重に慎重に磨くが、どうやら製造時の段階で接点が少し曲がっていたようだ。
このままでも差し支えないだろうが、念の為に形を修正する。ピンセットでも先端が太過ぎて入らないので、カッターの刃を差し込んで慎重に形状を整えた。
後は金属板をハンダ付けし直したりして元通りに組み立てれば作業完了である。
早速使ってみると...オォ、これは快適快適。
普通なら、ロータリーエンコーダーには赤外線LEDとフォトダイオードを使った(機械的に劣化しない)光学式のエンコーダーを使うんだけど、コストダウンの為に「製品寿命が短くなる事は承知の上で」このような部品を使っていると思われる。
中の基板を見てから買うなんてことは出来ないから仕方ないけれど、それにしても「使い捨て」前提の製品設計には大いに疑問を感じてしまう。もう一寸なんとかならないもんですかねぇ...。
正直言って、今回のような細かくて気を使う作業はしたくないんだけど、接点が酸化すればまた同じ作業が必要になる。参ったなー。
具体的には、中央にあるホイールを動かしても上手く動かなかったり、逆方向に動いたりするので、使っていると非常にストレスが溜まるのである。
以前にも同じ症状で修理した事があるので、「また同じ箇所がイカレたか」と思いながら分解する。
見た感じは汚れなどは無いが、やはりホイールのゴムの内側が湿っぽくて、それを支える透明プラスチックとがきちんと連動せず、かなり滑っている。「またか...でも湿っぽいだけでも動くんじゃ、梅雨期はどうなっちゃうんだろう?掃除してもしばらくすれば元の木阿弥だよな」。使われている材質を替える訳にも行かない。要は滑るのを止めれば良いので、手元にある薄いゴム板を挟んでみる。
「さぁ、これで良し」と元通りに組み立てると...ゴム板の厚みが増えた為、マウスの上蓋と干渉して動かし難い。駄目だ、こりゃー。
「滑っているのなら、いっそのこと固定しちゃえば良いんじゃない?」と思い、今度は木工用ボンドで貼り付けた。
このボンドは、樹脂やゴムに対する接着力は弱いが、、イザとなれば剥がして元に戻せるし、動かない程度には固定できる。一日乾くのを待ってから組み立てる。
早速使ってみると...んんんー???やっぱり動きがおかしい。前よりは少し改善されてはいるものの、時々逆方向へ動くのは変わらない。「これはロータリーエンコーダーの不具合だな。」ロータリーエンコーダーはホイールが繋がっている、金属で覆われた赤い部品で、ホイールの回転をオン・オフの電気信号に換えている。小さな部品なので正直言って手を出したくないのだが、「どうせ今でも使えないんだから、駄目モトで」分解修理に挑むことにした。
まず、エンコーダーの外側を覆っている金属が固定されている部分のハンダを吸取る。
スルーホールのように基板の穴の内側までハンダが入り込んでいたので、取り外すのには随分と苦労した。
小さなエンコーダー(赤い部分)を薄い金属板で支えている構造なので、壊してしまわないよう慎重に金属板を抑えながらエンコーダー部を取り外す。
エンコーダーの接触面を見ると、金属の表面がかなり劣化していて黄色になっている。エンコーダーの接点も真っ黒だ。これでは上手く動かなくても当然だろう。
早速、いつも使っているネバーダル(金属磨き)で金属部分を磨いて綺麗にする。
結構単純な構造だ。
次に接点側を磨くんだが、とても小さい部品で手に持って作業できず、ロッキングプライヤーで固定する。
0.1mmにも満たない程度の、しかも薄い金属なので折ったりしないよう慎重に慎重に磨くが、どうやら製造時の段階で接点が少し曲がっていたようだ。
このままでも差し支えないだろうが、念の為に形を修正する。ピンセットでも先端が太過ぎて入らないので、カッターの刃を差し込んで慎重に形状を整えた。
後は金属板をハンダ付けし直したりして元通りに組み立てれば作業完了である。
早速使ってみると...オォ、これは快適快適。
普通なら、ロータリーエンコーダーには赤外線LEDとフォトダイオードを使った(機械的に劣化しない)光学式のエンコーダーを使うんだけど、コストダウンの為に「製品寿命が短くなる事は承知の上で」このような部品を使っていると思われる。
中の基板を見てから買うなんてことは出来ないから仕方ないけれど、それにしても「使い捨て」前提の製品設計には大いに疑問を感じてしまう。もう一寸なんとかならないもんですかねぇ...。
正直言って、今回のような細かくて気を使う作業はしたくないんだけど、接点が酸化すればまた同じ作業が必要になる。参ったなー。
今回は本格的な修理になりましたね!
いつもながらお見事です。
そこでハードにお詳しいRifleさん!
ご存知なら教えてほしいのですが・・・・
最近、車の室内温度センサーが異常っぽく、細かな温度設定が
できない状況です。
そこで制御系を調べたところ温度センサーが内臓されている
アスピレーターからの信号が怪しい。
その為、純正のアスピレーターをASSY交換しようと思い
見積もったところ、なんと2万円オーバー!
てなわけで修理しようと考えています。
まずはサーミスタ(NTC,EC95F502WS427,5kΩ,25℃) を
購入し交換しようと思うのですが、これって基盤に対して
極性とかあるのでしょうか?
テスターで抵抗値を計測したところ極性等は関係ないように
感じました。
なにぶん素人なもので判断出来ずにいますw
by ブルル (2013-04-26 11:57)
ブルル さん
いやいや、貧乏は知恵で乗り切らないと。(笑)
アスピレーターって実験用なら1万もしないのに...車用は高いですね。センサー類が付いてるからかなぁ。
サーミスターに極性は無いので、付け替えるだけでOKです。
但し、使われている部品と温度特性が同じ物使わないと、温度調整が上手く行かなくなりますので、注意が必要です。
by Rifle (2013-04-26 13:14)
Rifleさん。
ご回答頂きまして誠にありがとうございます!
大変助かりました!!
自分で修理するのは楽しいですね!
直った時の喜びは格別だと思いますw
ありがとうございました。
by ブルル (2013-04-26 22:17)
ブルル さん
お役に立てれば幸いです。
自分で修理するのは、費用の節約も勿論ですが、直せた時の嬉しさが何よりですよね。(笑)
by Rifle (2013-04-26 23:47)