修理できるか?古いカーラジオ(その2) [電子回路]
(前回からの続き)
基板上の部品がどのように繋がっているのかは部品面と回路パターン面を何度も見比べながら追うんだけど、部品点数が多いと追っているうちに混乱して分らなっちゃうこともしばしば。そんな時に使うのがコレ。
レーザーポインタである。NECを辞める少し前、職場の倉庫整理で出て来たもので、皆「必要ないから捨てる」というので貰って来た。
使い方は簡単で、知りたい部分に光を当てるだけ。
照らしたままにして反対側から見れば、何処かが良く分る。
出力の大きいグリーンレーザーだと基板を焼いちゃったりするけれど、レッドレーザーは出力が低いので心配は要らない。但し、例え反射した光でも目に入れば非常に危険なので、絶対に目に入らないように細心の注意を払う必要がある。
# 神経質になり過ぎ!という位に用心深く注意してもまだ足りない位です、冗談抜きにして...。
回路図が無い基板は、まず電源や入出力の配線を追って確認する事から始める。まずはボディ・アースと繋がっている線を追ったら、4箇所(矢印の黒くて細い線)も配線されている。
何故こんな事してるんだろう(?_?)。基板パターンの銅箔はこの4箇所全てに繋がっているので、普通に考えれば1箇所配線するだけで良い筈だけど...ノイズ対策だろうか?
次に、コネクタの配線を追う。
このコネクタ一つだけで車体側の配線と繋がっている。コネクタからの配線は、カーオーディオ本体の横にある端子盤を経由して内部と接続している。
青い配線の片方は小さなコイル経由になっている。低音を減衰させているんだろうか?
端子盤の内側にはチョークコイルらしきものが付いている。配線の一部が短くて、これ以上は動かせない。
このコイルはスピーカへの配線に割り込むような形で入っているようだ。
基板上に「13.2V」と書かれている箇所がある。
この赤い線を追っていくと、10kΩの2連ボリウムに直接付いているスイッチに行き着いた。一般的に車の電源は「12V」と表示するけれど、エンジンが掛かっている状態での電圧は13V前後である事が多いので、それを念頭に表示しているのかも知れない。
序でに、この赤い線から出ている茶色の線を追っていくとマメ球に繋がっていた。
念の為に分解する。
分解と言っても、ネジを外してブルーの樹脂カバーを外すだけ。
「16V2.5W」とある。通常は定格の「12V」と表示するけれど、この電球は最大定格値を表示しているのかも知れない。
あちこちをテスターで導通を確認して調べたら、コネクターは次のようになっているらしい。数字はコネクタの画像にある数字に対応している。
あちこち見回していると、ポロポロと黒い小さな塊が落ちてくる。触ると少しネチャッとする。
何処から落ちてくるのかと思ったら、選局ボタンからだった。
この根元に付いていた。「ガチャっ」という操作音を抑える為らしい。
基板上の部品は、外見上は全く問題が無いように見える。こうなると、実際に電源を繋いでみないと何処が悪いのか、特定は難しい。必要となるのはスピーカ・電源・アンテナだ。
スピーカは古いラジカセから外した3W程度の小さなものが2つある。万が一壊れてしまっても問題無いから、これを使おう。アンテナはその辺にある電線で代用すればOKだ。
12Vの電源は、バイクから外した小型バッテリーが一つあるけれど、それに使える充電器が無い。でも、以前バイク用に使っていた12V用ソーラーパネルがあるので、その出力に見合ったソーラーチャージャーを噛ませれば、わざわざ高価なバッテリー充電器を買うまでも無さそうだ。とりあえず、安いソーラーチャージャーを探してこよう。
(続く)
基板上の部品がどのように繋がっているのかは部品面と回路パターン面を何度も見比べながら追うんだけど、部品点数が多いと追っているうちに混乱して分らなっちゃうこともしばしば。そんな時に使うのがコレ。
レーザーポインタである。NECを辞める少し前、職場の倉庫整理で出て来たもので、皆「必要ないから捨てる」というので貰って来た。
使い方は簡単で、知りたい部分に光を当てるだけ。
照らしたままにして反対側から見れば、何処かが良く分る。
出力の大きいグリーンレーザーだと基板を焼いちゃったりするけれど、レッドレーザーは出力が低いので心配は要らない。但し、例え反射した光でも目に入れば非常に危険なので、絶対に目に入らないように細心の注意を払う必要がある。
# 神経質になり過ぎ!という位に用心深く注意してもまだ足りない位です、冗談抜きにして...。
回路図が無い基板は、まず電源や入出力の配線を追って確認する事から始める。まずはボディ・アースと繋がっている線を追ったら、4箇所(矢印の黒くて細い線)も配線されている。
何故こんな事してるんだろう(?_?)。基板パターンの銅箔はこの4箇所全てに繋がっているので、普通に考えれば1箇所配線するだけで良い筈だけど...ノイズ対策だろうか?
次に、コネクタの配線を追う。
このコネクタ一つだけで車体側の配線と繋がっている。コネクタからの配線は、カーオーディオ本体の横にある端子盤を経由して内部と接続している。
青い配線の片方は小さなコイル経由になっている。低音を減衰させているんだろうか?
端子盤の内側にはチョークコイルらしきものが付いている。配線の一部が短くて、これ以上は動かせない。
このコイルはスピーカへの配線に割り込むような形で入っているようだ。
基板上に「13.2V」と書かれている箇所がある。
この赤い線を追っていくと、10kΩの2連ボリウムに直接付いているスイッチに行き着いた。一般的に車の電源は「12V」と表示するけれど、エンジンが掛かっている状態での電圧は13V前後である事が多いので、それを念頭に表示しているのかも知れない。
序でに、この赤い線から出ている茶色の線を追っていくとマメ球に繋がっていた。
念の為に分解する。
分解と言っても、ネジを外してブルーの樹脂カバーを外すだけ。
「16V2.5W」とある。通常は定格の「12V」と表示するけれど、この電球は最大定格値を表示しているのかも知れない。
あちこちをテスターで導通を確認して調べたら、コネクターは次のようになっているらしい。数字はコネクタの画像にある数字に対応している。
- スピーカのマイナス
- 電源のマイナス(アース、GND)
- スピーカのプラス
- スピーカのプラス
- 電源のプラス(12V)
あちこち見回していると、ポロポロと黒い小さな塊が落ちてくる。触ると少しネチャッとする。
何処から落ちてくるのかと思ったら、選局ボタンからだった。
この根元に付いていた。「ガチャっ」という操作音を抑える為らしい。
基板上の部品は、外見上は全く問題が無いように見える。こうなると、実際に電源を繋いでみないと何処が悪いのか、特定は難しい。必要となるのはスピーカ・電源・アンテナだ。
スピーカは古いラジカセから外した3W程度の小さなものが2つある。万が一壊れてしまっても問題無いから、これを使おう。アンテナはその辺にある電線で代用すればOKだ。
12Vの電源は、バイクから外した小型バッテリーが一つあるけれど、それに使える充電器が無い。でも、以前バイク用に使っていた12V用ソーラーパネルがあるので、その出力に見合ったソーラーチャージャーを噛ませれば、わざわざ高価なバッテリー充電器を買うまでも無さそうだ。とりあえず、安いソーラーチャージャーを探してこよう。
(続く)
2013-12-11 21:57
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コメント(4)
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レーザーの使い方は「なるほど」ですね。
自分なら1000円以下の小型のラジオを買ってきて、中身を入れ替えて済ませそうです。
by oink! (2013-12-12 08:51)
oink! さん
ラジオだけならLA1810とかTA7640AP辺りを使って適当に組むんですが、今回は依頼主が「出来るだけオリジナルを維持したい」と希望されているので、まずは悪足掻きしてみます。
by Rifle (2013-12-12 10:30)
これは、懐かしいラジオですね。
何とか修理復活させてください。
そのうち8トラも修理も(笑)
by たくや (2013-12-13 17:48)
たくや さん
昔はどの車のラジオもこういう風だったんですよねー。
見るのは楽しいけど、修理は相当手強いです。(滝汗)
by Rifle (2013-12-14 00:09)