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簡易ESRメータの作成(その2) [電子回路]

前回からの続き)

 試作したESRメータは回路図上では100kHzとなっているけれど、念の為にオシロスコープで測定電流の波形を見る。
簡易ESRメータの測定電流の波形
オペアンプ1つを使った簡単な非安定マルチバイブレータで波形を作り出しているせいか、正弦波でなくて少々歪んだ三角波だ。周波数は回路図通り、ほぼ100kHzである。しかし、修理屋を営むなら必要な場面もあろうが、自作する回路で扱う周波数はオーディオ帯域を超える事はまず無い。
 「ESRは周波数が低いと少し増えるから、もっと低い周波数の値も分かると面白いかも知れない」と考え、試しにバイブレータで周波数を決めているコンデンサを1nFから手持ちの0.47μFに替えた。
簡易ESRメータの測定電流の波形
周波数はおよそ476Hzとなり、この状態で測定するとメータの針は最大でも8割程度しか振れなくなるし、針の動きが止まるまで少し時間が掛かるけれど、目盛りを補正すれば十分使えそうな感じである。
 「AC100V電源の60Hz(糸魚川静岡構造線以東は50Hz)だから、その辺の周波数にしたらどうなる?」と思い、バイブレータのコンデンサを電解コンデンサの4.7μFに替えたら、周波数はおよそ38Hzになった。流石にコンデンサの容量が大き過ぎるみたいで、この状態では何を測定してもメータの針は殆ど動かず、これでは実用にはならない。

 これで動作確認と一寸したテストも済んだので、ユニバーサル基板上にこの回路を組む積りである。ただ、合成抵抗が嵩張るので、その辺も考えながら部品レイアウトを考えるとなると、かなり面倒な作業になりそう。かといって、いつまでも試作ボード上のままでは実用にならないしねぇ...

(続く)
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