襖の貼り替え(その1) [雑感]
自宅の襖が劣化してかなり見っともない状態になっているのが以前から気になっていたが、「自分でできるのか?」という不安もあって手を付けていなかった。
しかし、自分で張り替える例がネット上に多数出ているので、思い切って自分でやってみる事に。
近くのホームセンターで、サンコーテックの「ふすま・壁兼用紙」の白を買って来た。
今回は枠を外さずに上から重ねて貼るので、枠を傷つけぬようマスキングテープも買う。
襖を外して作業に取り掛かる。床を汚さないようにシートを敷いて、その上に襖を置く。
自宅を建て替えてから既に20年以上経ち、襖はシミで実に見苦しい状態になっている。
まず、引手を外すのだが、釘が錆びていてなかなか外せず、結構大変だった。
本来なら専用のバールを使うらしいが、数十年に一度しか使わない工具を買うのは勿体無いので、マイナスのドライバーで代用した。抜いた釘は再利用するので、錆を鑢で落としておく。
木枠にマスキングテープを貼って保護する。
大まかにサイズ合わせしてから貼る紙を切り出す。
この襖紙は糊付きなので、スポンジに水を含ませて裏側全体をしっかりと濡らす。
その上に襖を置く。
そのまま裏返す。
表面をタオルなどで擦って気泡を出来るだけ追い出す。
紙全体が水を含んでブヨブヨになっているので完全な平面にはならず、どうしても凸凹になってしまうが、擦り過ぎると襖紙の表面を傷めかねないので、ある程度気泡を追い出して良しとする。
引手の部分には十字の切れ込みを入れておく。
乾いたら、枠からはみ出す部分を切り取り、マスキングテープも剥がす。
引手を元通り取り付ければ作業はお終いである。
張り替える前と後を並べてみると、その違いは唖然とするほどだ。
こうやって記事にすると、簡単に作業が進んだように見えるかも知れないが、実際にはあーでもないこーでもないと試行錯誤の連続だった。遠目で見る分には綺麗に見えるけれど、近づくと素人作業というのが判ってしまう。
枠が見えないので、紙をちょうど良い位置で切るのが難しいのだ。
開いた隙間はせいぜい2mm程だから、気にしない事にする。
綺麗に貼れたのはごく僅かで、実際には換装してもシワやタルミが消えずに残ってしまい、上手く行かない事の方が圧倒的に多い。
中心部は良いが、端の方は何故か綺麗には貼れないのだ。
貼る時に何度も伸ばして綺麗な平面にしても、乾燥すると波打ってしまう。
どの場所が波打ったりシワがよったりするのか、事前には全く予想がつかないから厄介だ。
何度も貼るうちに妻が「古い襖の表面は布製で凸凹しているから、綺麗に貼れないんじゃないの?」と言うので、試しに古い襖の表面を剥がす。
後は同じ手順で貼って乾かす。
上手く行っているように見えるが、端の方は浮いてしまっている。
枠に沿って切り取ってから、浮いた部分に改めて障子糊を塗って貼ったら、案外綺麗に出来上がった。
「よしっ、後はこの方法で貼ろう」という事になったが、一部屋分を作業したら襖紙を使い切ってしまったので買い足しに行ったら、何と「廃番で同じ製品はもう手に入りません」だと。真っ白な襖紙のみ廃番で、色付きや模様入りの物は廃番にはなっていないという。
和室は二部屋続きになっていて、間仕切りの襖を両面共白を貼った為、今更色を変える訳には行かない。参ったなぁ...。
(続く)
しかし、自分で張り替える例がネット上に多数出ているので、思い切って自分でやってみる事に。
近くのホームセンターで、サンコーテックの「ふすま・壁兼用紙」の白を買って来た。
今回は枠を外さずに上から重ねて貼るので、枠を傷つけぬようマスキングテープも買う。
襖を外して作業に取り掛かる。床を汚さないようにシートを敷いて、その上に襖を置く。
自宅を建て替えてから既に20年以上経ち、襖はシミで実に見苦しい状態になっている。
まず、引手を外すのだが、釘が錆びていてなかなか外せず、結構大変だった。
本来なら専用のバールを使うらしいが、数十年に一度しか使わない工具を買うのは勿体無いので、マイナスのドライバーで代用した。抜いた釘は再利用するので、錆を鑢で落としておく。
木枠にマスキングテープを貼って保護する。
大まかにサイズ合わせしてから貼る紙を切り出す。
この襖紙は糊付きなので、スポンジに水を含ませて裏側全体をしっかりと濡らす。
その上に襖を置く。
そのまま裏返す。
表面をタオルなどで擦って気泡を出来るだけ追い出す。
紙全体が水を含んでブヨブヨになっているので完全な平面にはならず、どうしても凸凹になってしまうが、擦り過ぎると襖紙の表面を傷めかねないので、ある程度気泡を追い出して良しとする。
引手の部分には十字の切れ込みを入れておく。
乾いたら、枠からはみ出す部分を切り取り、マスキングテープも剥がす。
引手を元通り取り付ければ作業はお終いである。
張り替える前と後を並べてみると、その違いは唖然とするほどだ。
こうやって記事にすると、簡単に作業が進んだように見えるかも知れないが、実際にはあーでもないこーでもないと試行錯誤の連続だった。遠目で見る分には綺麗に見えるけれど、近づくと素人作業というのが判ってしまう。
枠が見えないので、紙をちょうど良い位置で切るのが難しいのだ。
開いた隙間はせいぜい2mm程だから、気にしない事にする。
綺麗に貼れたのはごく僅かで、実際には換装してもシワやタルミが消えずに残ってしまい、上手く行かない事の方が圧倒的に多い。
中心部は良いが、端の方は何故か綺麗には貼れないのだ。
貼る時に何度も伸ばして綺麗な平面にしても、乾燥すると波打ってしまう。
どの場所が波打ったりシワがよったりするのか、事前には全く予想がつかないから厄介だ。
何度も貼るうちに妻が「古い襖の表面は布製で凸凹しているから、綺麗に貼れないんじゃないの?」と言うので、試しに古い襖の表面を剥がす。
後は同じ手順で貼って乾かす。
上手く行っているように見えるが、端の方は浮いてしまっている。
枠に沿って切り取ってから、浮いた部分に改めて障子糊を塗って貼ったら、案外綺麗に出来上がった。
「よしっ、後はこの方法で貼ろう」という事になったが、一部屋分を作業したら襖紙を使い切ってしまったので買い足しに行ったら、何と「廃番で同じ製品はもう手に入りません」だと。真っ白な襖紙のみ廃番で、色付きや模様入りの物は廃番にはなっていないという。
和室は二部屋続きになっていて、間仕切りの襖を両面共白を貼った為、今更色を変える訳には行かない。参ったなぁ...。
(続く)
自分もやったことがあるので何度も相槌を打ちながら読みました。(^^
もうずいぶん前ですが、職場の宿直室の襖紙を張り替えました。Rifleさんと同じようにたるみが出て、1年もたたないうちにシミが出てきました。障子張りと違って襖はハードルが高いですね。
友人に専門家(建具師)がいます。張り替えのときは襖紙も下張りもはがしていました。四隅のたるみは、素人はだれもがやらかすようです。コツを聞いたような気もしますが、忘れてしまいました。
by tama (2015-08-10 09:55)
tamaさん
えーっ、1年以内ににシミが?ウチもそうなるかも知れませんね。(汗)
やってみて判りましたが、どうせ手間がかかるんだから襖は枠を外してから貼る方が良さそうに感じました。
by Rifle (2015-08-10 13:47)
襖の張替えは難しいですね。
ジャストサイズでピーンと貼るには
至難の技かと・・・・w
by ブルル (2015-08-10 15:36)
ブルルさん
本当、難しいですねー。プロとは歴然とした差が出ますね。(汗)
by Rifle (2015-08-10 20:16)
おはようございます!
いい仕事しましたね~
拍手です。
by Take-Zee (2015-08-11 07:06)
Take-Zeeさん
作業は単純そうで結構大変でした。
もうちっとピシッと仕上がれば良かったんですが。
by Rifle (2015-08-11 08:27)
シミの原因はタバコのヤニです。当時は職場で吸い放題でしたから、古い襖はメチャクチャに黄ばんでいました。シミが出るのは当然でしょう。
禁煙環境の襖でしたら、けっこう長持ちするんじゃないでしょうか。
by tama (2015-08-12 22:36)
tamaさん
自宅に喫煙者は居ないんで、長持ちすれば嬉しいんですけどねー。
10年一寸でシミが出始めたので、糊か紙か木に含まれていた成分が湿気による毛細管現象で表に出たのだと思います。
by Rifle (2015-08-12 22:56)