SSブログ

ジャンクのアリオン・ディストーション(その1) [電子回路]

 久し振りに隣の市にあるハードオフへ行ったら、ARIONのディストーションMDS-1がジャンク品で売られていた。「電源が入らない、音が出ない」というのがジャンク扱いの理由だが、この手の故障はオペアンプかアナログSWのどちらかが殆ど。お値段が540円と手を出せる範囲だし、外観を見る限りは綺麗なので、自宅へ連れて帰った。元箱と説明書付である。
ARIONのディストーションMDS-1
フットスイッチのすぐ上の蓋を外すと、電池ボックスになっている。
MDS-1の電池ボックスはフットスイッチのすぐ上
ARIONはツマミが並ぶ部分のパネルが黒い初代は国産だったらしいが、現在は設計が日本で製造はスリランカ製だ。

 まだ手に入れたばかりなので動作確認も何もしていないが、とりあえず裏蓋を外す。
ARION・MDS-1の裏蓋を外す
何故かネジが1本だけ短い。蓋を外すと基板が見える。
ARION・MDS-1の基板裏面
ジャック類は穴を通すのではなく、基板に取り付けてから嵌め込む形である。ステレオ出力にも対応できるように型取りされていて、実によく考えられている。
ARION・MDS-1の基板を取り出す
基板を見る限り、おかしな箇所は無い。
ARION・MDS-1の基板を取り出す
使われているオペアンプはJRCの4558DDだ。
ARION・MDS-1にJRC4558DDが使われている
アナログスイッチはTC4027BPを使っているらしい。
ARION・MDS-1のアナログスイッチはTC4027BP
TC4027BPは汎用ロジックのフリップフロップである。

 まだ動作をチェックしていないので何とも言えないものの、恐らくはどちらかのICが故障しているのだろうと思う。まずは回路図を起こして、それから原因を追究しよう。

(続く)
nice!(23)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 23

コメント 2

hosoP

4558と4027ですか、、、懐かしい型番を拝見できて
なんだか、ニヤっとしてしまいました。
昔良く使ってましたが、最近はすっかりごぶさたしてます。
部品箱には、汎用ロジックCMOSが大量に眠ってます。。。
何か作ろうかな(^^;)

by hosoP (2015-08-16 16:31) 

Rifle

hosoPさん
以前はオペアンプや汎用ロジックICを使って自作するなんてごく普通でしたが、今は電子部品商の閉店が相次ぐような有様で、本当に時代の流れを感じます。
汎用CMOSは一寸したオペアンプ代わりにも使えたりするので、面白いですね。
by Rifle (2015-08-16 17:25) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました