PEAVEYのギターアンプ修理(その1) [音楽]
今自宅で使っているギターアンプはPEAVEY(ピーヴィー)の「BACK STAGE 20」という1983年頃の製品で、2009年にジャンクとして格安で手に入れた。
ちなみに、この製品が発売された時、音楽雑誌に広告が出ていたのをリアルタイムで見ていたから、一寸懐かしい気もする。
# もう33年も前か...拙者も歳食ったなー。(しみじみ)
当時は株式会社ダイオンがPEAVEYの輸入元だったようだ。
# ダイオンは1984年7月に倒産。なお、ヤマキ楽器は連鎖倒産を免れたそうな。
PEAVEYのシールは背面の中央に貼ってある。
本体の底面にリバーブユニットが固定されている。
電源トランスはアンプ回路部の下に突き出している。
フロントパネルは一般的なギターアンプとほぼ同じだが、"SATURATION(TM)"というPEAVEY独自の回路が追加されている。ネット上に出ていた当時のPEAVEYのカタログには
# 要するに「真空管アンプのフルアップしたサウンドを再現した」という意味ですかねー。
遠目では結構綺麗に見えるけれど、実際にはそれなりの状態である。例えば、フロントの白い部分には黒い斑点が出ている。
他にも、角に被せられている金属カバーは錆で真っ白になっていたり、上面はこびり付いた埃で白っぽくなっていたりするけれど、激安だった割には内部の状態は良く、手に入れた時点での不具合は、INPUT1は音が出ないこと、各ボリュームに多少ガリがあること、の2点だった。
大した不具合じゃなかったのでそのまま使っていたが、昨年の夏頃からボリュームのガリが段々酷くなり、ボリュームの位置によっては音が出なかったりする症状が出始めた。「だいぶイカレてきたなぁ。そろそろ修理するか」と動き出した。
回路部はネジ4本(黄色の矢印)で筐体に固定されているので、そこを外す。
スピーカとリバーブユニットの配線を外し、回路部を背面から引っ張れば取り出せる。
使われているボリュームは24mm径タイプだ。
ボリュームを交換すれば直る筈なので、TL125で名古屋・アメ横へと出掛けて部品を調達してきた。
残念ながら、特殊な2連ボリュームとA250kの2つは合いそうな物が無かった。その2つは交換せずにそのまま使うことになる。
序に、手持ちの在庫が無くなっていた電池ボックスやLEDなども一緒に購入した。
ボリュームのつまみを全て外すと、各ボリュームの軸の色が数値別に変えられている。
製造現場での手違いを防ぐ為だろうか。
外したボリュームと取り付けるボリュームを並べて、取り付け時に間違えないようにしておく。
付いていたボリュームは端子の足が長く、パネルの位置に合わせて足が加工されている。新しいボリュームは普及品で足が短いので、配線材を半田付けして長さを合わせてから取り付ける。
入手できなかった2個を除く全てを交換する。
INPUT1は接点が錆びて導通が無くなっていたので、いつものNeverDullで磨いた。後は元通りに組み立てれば完成である。
早速音出ししてみると、ガリは無くなって音が出なくなるなんて症状は消えた。しかし、僅かに「ブー」という音がスピーカーから出てくる。ギター側のボリュームをゼロにしても音は消えない。更にシールドも引っこ抜いてアンプ単体のみにしたが、それでも音は消えない。「こりゃ電源からのノイズがアンプ部まで回っちゃってるんだろうなぁ。コンデンサも交換しなきゃ駄目か...。」
(続く)
ちなみに、この製品が発売された時、音楽雑誌に広告が出ていたのをリアルタイムで見ていたから、一寸懐かしい気もする。
# もう33年も前か...拙者も歳食ったなー。(しみじみ)
当時は株式会社ダイオンがPEAVEYの輸入元だったようだ。
# ダイオンは1984年7月に倒産。なお、ヤマキ楽器は連鎖倒産を免れたそうな。
PEAVEYのシールは背面の中央に貼ってある。
本体の底面にリバーブユニットが固定されている。
電源トランスはアンプ回路部の下に突き出している。
フロントパネルは一般的なギターアンプとほぼ同じだが、"SATURATION(TM)"というPEAVEY独自の回路が追加されている。ネット上に出ていた当時のPEAVEYのカタログには
"a technological breakthrough in solid-state design that duplicates the action of a vaccum tube driven to its limits."と説明されている。
# 要するに「真空管アンプのフルアップしたサウンドを再現した」という意味ですかねー。
遠目では結構綺麗に見えるけれど、実際にはそれなりの状態である。例えば、フロントの白い部分には黒い斑点が出ている。
他にも、角に被せられている金属カバーは錆で真っ白になっていたり、上面はこびり付いた埃で白っぽくなっていたりするけれど、激安だった割には内部の状態は良く、手に入れた時点での不具合は、INPUT1は音が出ないこと、各ボリュームに多少ガリがあること、の2点だった。
大した不具合じゃなかったのでそのまま使っていたが、昨年の夏頃からボリュームのガリが段々酷くなり、ボリュームの位置によっては音が出なかったりする症状が出始めた。「だいぶイカレてきたなぁ。そろそろ修理するか」と動き出した。
回路部はネジ4本(黄色の矢印)で筐体に固定されているので、そこを外す。
スピーカとリバーブユニットの配線を外し、回路部を背面から引っ張れば取り出せる。
使われているボリュームは24mm径タイプだ。
ボリュームを交換すれば直る筈なので、TL125で名古屋・アメ横へと出掛けて部品を調達してきた。
残念ながら、特殊な2連ボリュームとA250kの2つは合いそうな物が無かった。その2つは交換せずにそのまま使うことになる。
序に、手持ちの在庫が無くなっていた電池ボックスやLEDなども一緒に購入した。
ボリュームのつまみを全て外すと、各ボリュームの軸の色が数値別に変えられている。
製造現場での手違いを防ぐ為だろうか。
外したボリュームと取り付けるボリュームを並べて、取り付け時に間違えないようにしておく。
付いていたボリュームは端子の足が長く、パネルの位置に合わせて足が加工されている。新しいボリュームは普及品で足が短いので、配線材を半田付けして長さを合わせてから取り付ける。
入手できなかった2個を除く全てを交換する。
INPUT1は接点が錆びて導通が無くなっていたので、いつものNeverDullで磨いた。後は元通りに組み立てれば完成である。
早速音出ししてみると、ガリは無くなって音が出なくなるなんて症状は消えた。しかし、僅かに「ブー」という音がスピーカーから出てくる。ギター側のボリュームをゼロにしても音は消えない。更にシールドも引っこ抜いてアンプ単体のみにしたが、それでも音は消えない。「こりゃ電源からのノイズがアンプ部まで回っちゃってるんだろうなぁ。コンデンサも交換しなきゃ駄目か...。」
(続く)
アンプ、復活され良かったですね。
これだけの技術があれば、アンプを自作する方が早そうですね。
とは言ううものの、やはりお気に入りのアンプを使いたいですよね。
by MINERVA (2016-02-27 14:22)
MINERVAさん
いやぁ、自作となるとハードル高いですね。
何せ、トランジスタ回路の設計なんて25年以上やってませんし。(汗)
エレキギターはアンプありきなので、何が何でも直さないと、ネ。(滝汗)
by Rifle (2016-02-27 17:16)