ヘッドホンのプラグ修理と古いギター用シールドケーブル [音楽]
Beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)のヘッドフォンDT770Mは、自宅で専ら音楽機材用として子供が使っている。
このヘッドホンは、国外(特にヨーロッパ)スタジオ内で撮影された画像や動画には必ずと言って良いほど写り込んでいる位普及しているらしいが、国内では家電ルートでは販売されておらず知名度が低いようで、あまり見かけない。
少し前の話になるけれど、子供がヘッドフォンのプラグを機材に挿したままの状態で部屋を離れ、暗くなってから戻った際にプラグを指しっ放しだったのを忘れてそのまま部屋に入ってしまい、足を引っ掛けてプラグ先端を折ってしまった。
同じヘッドフォンを拙者も使っているのでそれを貸していたのだが、無いと何かと不便なので修理することに。
DT770Mのプラグは3.5mmΦの上に6.3mmΦの変換プラグを捩じ込むようになっている。自宅機材のフォン出力は殆どが6.3mmΦなので、6.3mmΦのプラグを取り付ける。いつもなら音楽業界の標準とも言われるNEUTRIK(ノイトリック)のプラグを使うのだが、たまたま手元にオヤイデ電気のプラグP-275Tがあるのでそれを利用する。
交換するだけならプラグの部分を切り取って配線すれば良いのだが、今回は内部の配線も確認したいので、まずは外側の被覆を剥がす。
一般的なヘッドフォンなら半田付けが剥き出しになるのが普通なのに、断線や腐食を予防するために樹脂で固められている。
流石、Beyerdynamicだ。内部の配線は青・赤・銅2本で、青が左、赤は右、銅はコモン(マイナス、GND)となっている。
配線を確認したら、ヘッドフォンの線を切らないように慎重に被覆を剥くと、線の表面がコーティングされている。
サンドペーパーで磨いても良いが、線が細くて下手すると切ってしまいかねないので、ライターであぶってコーティングだけを焼き切る。
そのままでは金属面にカスが残るので、NeverDull(ネバーダル)で磨く。
磨いたら、それぞれを半田付けする。
このままでも実用にはなるものの少々不安なので、グルーガンを使って配線を包む。
グルーの形を整えたら、プラグに付属する絶縁フィルムを被せる。
プラグのカバー部の開口部よりもヘッドフォンの線の方が細いので、ガタツキを防ぐ為にやや太めの熱収縮チューブを被せ、ライターであぶって太さを調整する。
プラグのカバーを捩じ込めば修理完了である。
序に、普段頻繁に使っている古い音楽機材用シールドケーブルもチェックする。先週末に突然音が途切れるという現象が数回起きた為だ。
高校時代に買った物で、使い始めてから33年ほど経っている。あちこち劣化していそう。
まずプラグカバーを外すが、絶縁用チューブが溶解し始めていてネチャネチャだ。
チューブをずらして半田付けの部分を調べるが、問題となるような部分は見つからない。
次に配線をテスターに当ててみると、線を曲げる角度によっては抵抗値が数百kΩになる時がある。内部で断線しかかっているのだ。こうなるともう使えないのでお払い箱だが、プラグは再利用できるので、線から切り離しておく。序に線の状態を見るために半田を緩めて線を取り出し、被覆を剥いてみた。
芯線も周囲を囲む網線もしっかり錆びていて、しかも脆くなっている。使われている導線が細いので、表面が錆びると強度が極端に落ちるし、電流を流せる断面積も減ってしまう。特に、高音域は表皮効果も手伝って音質の劣化が激しくなり易い。こうなったら、もう線を交換するほか無い。
プラグはブラス(真鍮)製で、使っているうちに黒ずんでいくけれど、NeverDullで磨けば新品時の輝きを取り戻す。
画像上は磨く前、下が磨いた後だ。
音楽機材用のシールド線はCANARE(カナレ)のGS6が1mで150円前後、それ以外にもBELDEN(ベルデン)やMOGAMI(モガミ)辺りが有名どころだが、自宅周辺では売っていないので、名古屋・アメ横に行った時にでも調達して来ようと思う。
このヘッドホンは、国外(特にヨーロッパ)スタジオ内で撮影された画像や動画には必ずと言って良いほど写り込んでいる位普及しているらしいが、国内では家電ルートでは販売されておらず知名度が低いようで、あまり見かけない。
少し前の話になるけれど、子供がヘッドフォンのプラグを機材に挿したままの状態で部屋を離れ、暗くなってから戻った際にプラグを指しっ放しだったのを忘れてそのまま部屋に入ってしまい、足を引っ掛けてプラグ先端を折ってしまった。
同じヘッドフォンを拙者も使っているのでそれを貸していたのだが、無いと何かと不便なので修理することに。
DT770Mのプラグは3.5mmΦの上に6.3mmΦの変換プラグを捩じ込むようになっている。自宅機材のフォン出力は殆どが6.3mmΦなので、6.3mmΦのプラグを取り付ける。いつもなら音楽業界の標準とも言われるNEUTRIK(ノイトリック)のプラグを使うのだが、たまたま手元にオヤイデ電気のプラグP-275Tがあるのでそれを利用する。
交換するだけならプラグの部分を切り取って配線すれば良いのだが、今回は内部の配線も確認したいので、まずは外側の被覆を剥がす。
一般的なヘッドフォンなら半田付けが剥き出しになるのが普通なのに、断線や腐食を予防するために樹脂で固められている。
流石、Beyerdynamicだ。内部の配線は青・赤・銅2本で、青が左、赤は右、銅はコモン(マイナス、GND)となっている。
配線を確認したら、ヘッドフォンの線を切らないように慎重に被覆を剥くと、線の表面がコーティングされている。
サンドペーパーで磨いても良いが、線が細くて下手すると切ってしまいかねないので、ライターであぶってコーティングだけを焼き切る。
そのままでは金属面にカスが残るので、NeverDull(ネバーダル)で磨く。
磨いたら、それぞれを半田付けする。
このままでも実用にはなるものの少々不安なので、グルーガンを使って配線を包む。
グルーの形を整えたら、プラグに付属する絶縁フィルムを被せる。
プラグのカバー部の開口部よりもヘッドフォンの線の方が細いので、ガタツキを防ぐ為にやや太めの熱収縮チューブを被せ、ライターであぶって太さを調整する。
プラグのカバーを捩じ込めば修理完了である。
序に、普段頻繁に使っている古い音楽機材用シールドケーブルもチェックする。先週末に突然音が途切れるという現象が数回起きた為だ。
高校時代に買った物で、使い始めてから33年ほど経っている。あちこち劣化していそう。
まずプラグカバーを外すが、絶縁用チューブが溶解し始めていてネチャネチャだ。
チューブをずらして半田付けの部分を調べるが、問題となるような部分は見つからない。
次に配線をテスターに当ててみると、線を曲げる角度によっては抵抗値が数百kΩになる時がある。内部で断線しかかっているのだ。こうなるともう使えないのでお払い箱だが、プラグは再利用できるので、線から切り離しておく。序に線の状態を見るために半田を緩めて線を取り出し、被覆を剥いてみた。
芯線も周囲を囲む網線もしっかり錆びていて、しかも脆くなっている。使われている導線が細いので、表面が錆びると強度が極端に落ちるし、電流を流せる断面積も減ってしまう。特に、高音域は表皮効果も手伝って音質の劣化が激しくなり易い。こうなったら、もう線を交換するほか無い。
プラグはブラス(真鍮)製で、使っているうちに黒ずんでいくけれど、NeverDullで磨けば新品時の輝きを取り戻す。
画像上は磨く前、下が磨いた後だ。
音楽機材用のシールド線はCANARE(カナレ)のGS6が1mで150円前後、それ以外にもBELDEN(ベルデン)やMOGAMI(モガミ)辺りが有名どころだが、自宅周辺では売っていないので、名古屋・アメ横に行った時にでも調達して来ようと思う。
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