やっと出会えた! [音楽]
長年探していた物が先日届いた。
長年探し回っていたベースアンプ...いや、正確にはギターアンプ、Guyatone(グヤトーン)のアンプGA-7である。
古い話になるが、高校1年の時に人生初のベースを買った。
# これでその後の人生が大幅に狂ったという噂も。(笑)
当時はベース本体を買うのが精一杯でアンプまで手が回らなかった為、それから半年程度はラジカセのマイク入力に繋いで使っていた。
# そういう思い出のある人って多いんでは?(^^;)
しかし、ラジカセはベースアンプではないから、当然FMで流れてくる曲に出てくるようなベースの音はどうやっても出せない。耳が肥えてくるに連れて「俺の欲しいベースの音はこんなのじゃない。やっぱりベースアンプでないと」と思うようになった。
資金が限られている上に、狭い自宅では置くスペースも限られる。低音再生を考えれば当然なのだが、当時のベースアンプは初心者用でも結構な大きさがあって、とてもじゃないけど自宅に置けるサイズではない。現在のように住宅事情を考えた製品というのは殆どなかったのである。
そんな中でベースを買ったお店から勧められたのが、このGA-7だ。分類としてはギターアンプになるけれど、実際にはベースやキーボードにも使えるマルチアンプになっている。その為か、フロントパネルには「ZIP」や「FLIP」というアンプシリーズの表記は一切無く、型番の「GA-7」とだけ書かれている。
入出力は背面に並んでいる。
スピーカーアウトが無いので、自宅練習用を想定して設計されたであろうことが伺える。
ネット上を調べてみたら、1982年のGuyatoneのカタログにGA-7が掲載されていた。その文字情報を書き出してみると...
この文章からも判るように、GA-7はアンプのエントリーモデルという位置付けだったようだ。
当時使っていたGA-7は2年ほど経った頃に漏電するようになってしまった。ベースを繋いで弦に触ると、手がビリビリと激しく痺れるのだ。「おかしいぞ」とテスターで測ったらACで40Vほど出ていたので、びっくり仰天。買ったお店に症状を説明して修理に出した。
2週間ほどで戻って来たものの漏電は完全には止まっておらず、何度修理に出しても結果は同じだった。
そんな状態では使いたくても使えず、ベースを買い替える際に下取りで出してしまった。
その後はラックマウント式のベースプリアンプを数台買い替えて使っていたけれど、どれもGA-7のような「ベースらしい音」が出ない。
当時はベースアンプの過渡期で、それまでの低域と超高域を持ち上げた特性の「如何にもベースらしい低音」から、ベース本体が持つ音の再現性を重視した比較的フラットな周波数特性へと移行していた時期だった為、GA-7のように「アンプで作るサウンド」の時代ではなくなっていったのだった。 だから、拙者が好む「ベースらしい音」というアンプには巡り合えなかった。
そのことに気が付いた時には既にGA-7は生産を終了していたので、ベースマガジン、ギターマガジン、ジャズライフなどの音楽雑誌の「売ります・買います」欄の「買います」に何度も投稿したが、全く反応は無かった。その後ネット環境が使えるようになってからもずーっと探し続けていたが、どうしても見つからない。
「どうして見つからないんだ?それなりの数が売られていた筈なのに?」と不思議だったが、半年ほど前にその原因がようやく判った。機種名を忘れてしまっていたので「グヤトーンのマルチアンプだから、型番は恐らくMA-10だろう」と思って探し続けていたのだが、ネットで検索して見つけた古いカタログのスキャン画像を見て、「えーっ!ギターアンプのGA-7だったのかーっ!!」
しかし、GA-7をキーワードにしてネット上を探し回っても情報は殆どない。30年以上前の入門モデルとあっては仕方ないという気もするけれど、それにしても情報が少ない。Guyatoneを製造していた東京サウンド株式会社は2013年で既に業務を終了しており、製造元すら頼れないのも災いしているのかも知れない。
それでも探し続けていたら、先日オークションに出品されているのを発見!即決価格で入札し、やっとの思いで手にすることができた。
手元に届いたばかりなので簡単な動作チェックしかしていないが、出てくる音は拙者の考えていたような音とは少々違って、やや低音が軽い感じがする。念の為に軽く分解して見たが、回路を弄ったような痕跡は見当たらず、フル・オリジナルだと思われる。
「えぇっ、こんな音だったっけ?」と一瞬唖然としたが、30年強も経過していれば電解コンデンサの容量抜けなどが起きて音が変わっても不思議ではない。一度内部をしっかりと調べて、コンデンサ類は交換しようと思う。
そういえば、以前にも一寸触れたことのあるYAMAHAのベースアンプF100-115Bも未だ何もしていない。
こちらの方が更に10年ほど古いので、こちらも交換が必要だろうなー、なんて考えれば考えるほどやる事が増えるんだよネ。(笑)
長年探し回っていたベースアンプ...いや、正確にはギターアンプ、Guyatone(グヤトーン)のアンプGA-7である。
古い話になるが、高校1年の時に人生初のベースを買った。
# これでその後の人生が大幅に狂ったという噂も。(笑)
当時はベース本体を買うのが精一杯でアンプまで手が回らなかった為、それから半年程度はラジカセのマイク入力に繋いで使っていた。
# そういう思い出のある人って多いんでは?(^^;)
しかし、ラジカセはベースアンプではないから、当然FMで流れてくる曲に出てくるようなベースの音はどうやっても出せない。耳が肥えてくるに連れて「俺の欲しいベースの音はこんなのじゃない。やっぱりベースアンプでないと」と思うようになった。
資金が限られている上に、狭い自宅では置くスペースも限られる。低音再生を考えれば当然なのだが、当時のベースアンプは初心者用でも結構な大きさがあって、とてもじゃないけど自宅に置けるサイズではない。現在のように住宅事情を考えた製品というのは殆どなかったのである。
そんな中でベースを買ったお店から勧められたのが、このGA-7だ。分類としてはギターアンプになるけれど、実際にはベースやキーボードにも使えるマルチアンプになっている。その為か、フロントパネルには「ZIP」や「FLIP」というアンプシリーズの表記は一切無く、型番の「GA-7」とだけ書かれている。
入出力は背面に並んでいる。
スピーカーアウトが無いので、自宅練習用を想定して設計されたであろうことが伺える。
ネット上を調べてみたら、1982年のGuyatoneのカタログにGA-7が掲載されていた。その文字情報を書き出してみると...
GA-7とある。更に、同じカタログのページ下にあるコラムには...
ギター・ベース・キーボード用アンプ
¥19,8000
天地めいっぱい12cmS・D型スピーカーをどーんと搭載。ギターだけでなく、ベース、キーボードにと幅広く対応するマルチプル。エアサスペンションでヘビーな重低音もOK。
平均出力 10W スピーカー 12cm コントロール ボリューム、トレブル、バス、ファンクション(ギター、ベース、キーボード) インプット ハイ、ロー、ライン アウトプット ライン、ヘッドホン 寸法 230W×130H×180Dmm 重量 2.2kg
まず1台目はミニ・アンプで基礎をマスター!と書かれている。
どんなに高性能で大出力なアンプを持っていても、使用目的や操作方法を十分理解していなければ宝の持ち腐れだ。部屋での練習等には20W位まで、スタジオや小ステージには50W位まで、それ以上のものはステージやコンサートと目的に応じて選ぶと良い。ビキナーにはまず多機能なミニ・アンプを薦めたい。ミニ・アンプで色々な音創りや、基本的テクニックをマスターしてから中型・大型へとグレードアップしていってほしいと思う。ギターリストの君なら最初にGA-7かGX-1、基礎をマスターしたら中型のZipシリーズ、もっとパワーがほしいならFLIPシリーズといった具合にだ。 アンプを選ぶ時には、使用目的や予算に応じて自分に最も適したアンプをじっくり選ぶことをお奨めする。
この文章からも判るように、GA-7はアンプのエントリーモデルという位置付けだったようだ。
当時使っていたGA-7は2年ほど経った頃に漏電するようになってしまった。ベースを繋いで弦に触ると、手がビリビリと激しく痺れるのだ。「おかしいぞ」とテスターで測ったらACで40Vほど出ていたので、びっくり仰天。買ったお店に症状を説明して修理に出した。
2週間ほどで戻って来たものの漏電は完全には止まっておらず、何度修理に出しても結果は同じだった。
そんな状態では使いたくても使えず、ベースを買い替える際に下取りで出してしまった。
その後はラックマウント式のベースプリアンプを数台買い替えて使っていたけれど、どれもGA-7のような「ベースらしい音」が出ない。
当時はベースアンプの過渡期で、それまでの低域と超高域を持ち上げた特性の「如何にもベースらしい低音」から、ベース本体が持つ音の再現性を重視した比較的フラットな周波数特性へと移行していた時期だった為、GA-7のように「アンプで作るサウンド」の時代ではなくなっていったのだった。 だから、拙者が好む「ベースらしい音」というアンプには巡り合えなかった。
そのことに気が付いた時には既にGA-7は生産を終了していたので、ベースマガジン、ギターマガジン、ジャズライフなどの音楽雑誌の「売ります・買います」欄の「買います」に何度も投稿したが、全く反応は無かった。その後ネット環境が使えるようになってからもずーっと探し続けていたが、どうしても見つからない。
「どうして見つからないんだ?それなりの数が売られていた筈なのに?」と不思議だったが、半年ほど前にその原因がようやく判った。機種名を忘れてしまっていたので「グヤトーンのマルチアンプだから、型番は恐らくMA-10だろう」と思って探し続けていたのだが、ネットで検索して見つけた古いカタログのスキャン画像を見て、「えーっ!ギターアンプのGA-7だったのかーっ!!」
しかし、GA-7をキーワードにしてネット上を探し回っても情報は殆どない。30年以上前の入門モデルとあっては仕方ないという気もするけれど、それにしても情報が少ない。Guyatoneを製造していた東京サウンド株式会社は2013年で既に業務を終了しており、製造元すら頼れないのも災いしているのかも知れない。
それでも探し続けていたら、先日オークションに出品されているのを発見!即決価格で入札し、やっとの思いで手にすることができた。
手元に届いたばかりなので簡単な動作チェックしかしていないが、出てくる音は拙者の考えていたような音とは少々違って、やや低音が軽い感じがする。念の為に軽く分解して見たが、回路を弄ったような痕跡は見当たらず、フル・オリジナルだと思われる。
「えぇっ、こんな音だったっけ?」と一瞬唖然としたが、30年強も経過していれば電解コンデンサの容量抜けなどが起きて音が変わっても不思議ではない。一度内部をしっかりと調べて、コンデンサ類は交換しようと思う。
そういえば、以前にも一寸触れたことのあるYAMAHAのベースアンプF100-115Bも未だ何もしていない。
こちらの方が更に10年ほど古いので、こちらも交換が必要だろうなー、なんて考えれば考えるほどやる事が増えるんだよネ。(笑)
若いときにあこがれていたもモノに限らず、観た映画なども、年を取って改めて接すると、当時の感覚とはずいぶん違っていた。そんなことはよくあります。
まぁ、「こんなによかったのか」ということもたまにはありますけど、ほとんどは予想を下回るのが多いですね。
私はヤマハのギターアンプを持ってましたが、音があまり気に入りませんでした。ジャグボックス欲しかったなぁ。我慢するしかない貧困の時代でした。
by tama (2016-08-14 10:09)
tamaさん
使ったベースはオールメイプルの固いサウンドなので、出る音が固いのは当然ですけど、それにしても想像以上に違いが大きくてかなり驚きました。
加齢と共に感覚も変わっているんで、本人は変わっていない積りでも、当時と現在では感じ方がだいぶ違うんでしょうね。
日本ハモンドのJuggbox!懐かしいなぁ。超高級品でしたから、「俺には関係ないや」って最初から見て見ぬ振りをしてました。(汗)
by Rifle (2016-08-14 12:32)