ヤマハQY300の電池交換 [音楽]
子供の依頼で入手したヤマハのシーケンサーQY300は、「Battery Low」の表示が出て何もできない状態になるので「ジャンク」で格安だった。
ヤマハに限らず、この時代の音楽用デジタル機材は内部メモリーのバックアップ用にボタン電池を使っている。小さな電池なので容量が少なく、数年から10年ほどで干上がってしまう。こうなると交換が必要となる。
まず、QY300の裏側を見ると、沢山のネジが見える。
これを全て外すと、何故か2種類のネジが使われていた。
ジャック側にもネジがあるので外す。
念の為に前面のツマミを引っこ抜く。
裏蓋を引き上げれば内部が見渡せる。
ジャック側には、液体が浸み込んだような痕が見える。
ジュース類などをこぼしたのかも知れない。
この程度なら金属表面を軽く磨けば大丈夫だ。
一番底にある基板の下側も、何やら液体に浸かったような痕が見える。
素手で触ると少しべたつく。糖分の多い液体が中に侵入したのかも知れない。基板を外して洗う為、配線を全て外す。
基板を取り外すと、部品面にボタン電池が見える。
使われているのはCR2450だ。ハンダ付け用端子がポイント溶接されているので専用品のようだ。
ハンダを緩めて取り外す。
マイナス側を見ると、電解液が漏れた跡がある。
電圧を測ったら7mV程度しかない。
ほぼ空だから、「Battery Low」の表示が出て当然だろう。
電池がハンダ付けされていた部分はスルーホールらしく、電池を抜いてもハンダが残って穴を塞いでいるので、0.6mm径の細いドリルでハンダを取り除く。
基板の配線パターン面は石鹸で洗って乾燥させたらべたつきは取れた。
ついでに、内部の基板全てを取り外す。ジョグダイヤルの部分は大して汚れていなかった。
ボリウムは埃まるけだ。
キーの部分も埃が厚く溜まっている。
キーを外すと、埃はあちこちに入り込んでいた。
筐体内部は銅箔で全てシールドされている。こういう作りは初めて見た。
デジタルノイズの放出をできるだけ抑え込もうとしたのだろうか。
一体化したキーの部分も凄い埃なので、石鹸と古歯ブラシで洗う。
キートップも同様に洗った。
完全に乾燥させたら、分解時とは逆の順番で組み立てる。
DX7の時と同様、バッテリーは単三電池に替えた。
こうすれば、電池切れになっても簡単に交換できるし、安上がりだ。
しかし、単三電池は液漏れを起こすと電解液の量がボタン電池より遥かに多いので、定期的に点検するなどの注意が必要となる。
組み立て時にジャック部を見たらJALCO製だった。当時の音楽機材には、メーカを問わず多用されていた部品だ。
なお、JALCOのジャック類は東北タツミ株式会社へ事業譲渡されている。
付属のACアダプターは金属部が錆びていたので、NeverDullで磨いておいた。
本体裏蓋をネジで止めれば作業は完了である。
子供が一通り使ってみたが、特に不具合は見つからず正常に動く。これで当分は安心して使えそうだ。
ヤマハに限らず、この時代の音楽用デジタル機材は内部メモリーのバックアップ用にボタン電池を使っている。小さな電池なので容量が少なく、数年から10年ほどで干上がってしまう。こうなると交換が必要となる。
まず、QY300の裏側を見ると、沢山のネジが見える。
これを全て外すと、何故か2種類のネジが使われていた。
ジャック側にもネジがあるので外す。
念の為に前面のツマミを引っこ抜く。
裏蓋を引き上げれば内部が見渡せる。
ジャック側には、液体が浸み込んだような痕が見える。
ジュース類などをこぼしたのかも知れない。
この程度なら金属表面を軽く磨けば大丈夫だ。
一番底にある基板の下側も、何やら液体に浸かったような痕が見える。
素手で触ると少しべたつく。糖分の多い液体が中に侵入したのかも知れない。基板を外して洗う為、配線を全て外す。
基板を取り外すと、部品面にボタン電池が見える。
使われているのはCR2450だ。ハンダ付け用端子がポイント溶接されているので専用品のようだ。
ハンダを緩めて取り外す。
マイナス側を見ると、電解液が漏れた跡がある。
電圧を測ったら7mV程度しかない。
ほぼ空だから、「Battery Low」の表示が出て当然だろう。
電池がハンダ付けされていた部分はスルーホールらしく、電池を抜いてもハンダが残って穴を塞いでいるので、0.6mm径の細いドリルでハンダを取り除く。
基板の配線パターン面は石鹸で洗って乾燥させたらべたつきは取れた。
ついでに、内部の基板全てを取り外す。ジョグダイヤルの部分は大して汚れていなかった。
ボリウムは埃まるけだ。
キーの部分も埃が厚く溜まっている。
キーを外すと、埃はあちこちに入り込んでいた。
筐体内部は銅箔で全てシールドされている。こういう作りは初めて見た。
デジタルノイズの放出をできるだけ抑え込もうとしたのだろうか。
一体化したキーの部分も凄い埃なので、石鹸と古歯ブラシで洗う。
キートップも同様に洗った。
完全に乾燥させたら、分解時とは逆の順番で組み立てる。
DX7の時と同様、バッテリーは単三電池に替えた。
こうすれば、電池切れになっても簡単に交換できるし、安上がりだ。
しかし、単三電池は液漏れを起こすと電解液の量がボタン電池より遥かに多いので、定期的に点検するなどの注意が必要となる。
組み立て時にジャック部を見たらJALCO製だった。当時の音楽機材には、メーカを問わず多用されていた部品だ。
なお、JALCOのジャック類は東北タツミ株式会社へ事業譲渡されている。
付属のACアダプターは金属部が錆びていたので、NeverDullで磨いておいた。
本体裏蓋をネジで止めれば作業は完了である。
子供が一通り使ってみたが、特に不具合は見つからず正常に動く。これで当分は安心して使えそうだ。
こんにちは!
コメントしようにもシーケンサーを知らない
爺さんです。 でも何となく相変わらずすごい!!
by Take-Zee (2017-05-06 12:44)
Take-Zeeさん
シーケンサーは音楽業界の機材で、一般の方は知らないと思います。
問題有りの物を安く仕入れて、直れば儲け物です。
by Rifle (2017-05-06 13:07)
うん~素晴らしい甦らせましたね
by みうさぎ (2017-05-06 16:13)
みうさぎさん
電池交換だけで動くだろうと予測していたのですが、
目論見通り上手く行きました。(^^)v
by Rifle (2017-05-06 17:26)