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TLR200で高山へ [バイク]

 26日、所用の為に高山市へ行くことになった。現地に居る時間は僅かだし、駅やバス停から離れていて公共交通機関では少々行き難い場所なので、交通費削減も兼ねてバイクで行くことに。幸い、前日の天気予報では「晴れ」だ。
 初めはER-6nで行こうかと思っていたが、「そういえばTLR200で長距離走ったことは一度も無いなぁ。」恐らく燃費もTLRの方が良いだろうと考え、あえてTLRで出掛けた。

 9時20分過ぎに自宅を出発する。近くのスタンドで給油してから川島町を抜けて岐阜県に入り、県道95から鵜沼宿駅の脇を抜けて国道21坂祝バイパスに入る。このバイパスは、勝山インターまでしか完成していない頃に数回走ったが、完成後は初めてだ。坂祝の街を避けて国道248に入るので、かなりの時間短縮になる。
 JR美濃太田駅近くで国道41美濃加茂バイパスへと入る。JR中川辺駅近くで本来の(?)国道41に合流、しばらくはこの道を走り続ける。この道で高山市へ向かうのは久し振りだ。

 飛騨川に沿って走り続ける。街と街の間は人家が殆ど無く、信号等も無いので快適に進む。交通量は少なく、流れもほぼ一定なので走り易い。
 TLRはトライアル車だけあって、シートはとても小さな物が付いているだけ。だからお尻が直ぐ痛くなるのが普通だが、今回は一寸したクッションを挟んでいるので何とか我慢できる程度に抑え込まれている。
# このクッションはいずれこのブログに書く予定デス。
それでも痛いことには変わりなく、信号で停まる度に立ち上がって痛みを和らげた。
 既にヤマツツジの花の時期は終わっているけれど、僅かに花が残っている木もあって心が和む。
 走りっ放しだと地図を見ることが出来ず、信号で停まっても地図を見るほどの時間は無い。出発時に見た地図の記憶を頼りに進む。

 国道257との交差点を過ぎると交通量が一気に増える。全国的に名前が知れ渡っている下呂温泉だけに、街の規模も大きい。だから、信号で頻繁に止められてしまう。
# その方が、シートから立てる時間があって、お尻には良いのですけれど。 
しばらく進むと登坂車線があり、皆さんそちらへと雪崩れ込んでいく。「何で全部登坂車線に?」と不思議に思いながら速度を落とさずに進むと、対向車がパッシングしてきた。
 「え?」と思った次の瞬間、飛騨川公園の入り口でネズミ捕りをやっているではないか!「ゲーッ、そうならそうと教えてくれーぃ」と焦っても後の祭り...あれ?皆さん片づけていらっしゃる...(^^;)
 お昼近くなので取締りは終了だったらしく、何のお咎めも無いまま通過。やれやれ...。仮に計測中だったとしても、馬力の小さなバイクで、しかも結構な坂道だったから、スロットルがほぼ全開でも出る速度は知れている。だから、本当に餌食になったかどうかは微妙なところだろうなぁ。
# まぁ、何はともあれ無事で良かった。
 上呂の街を過ぎると信号は殆ど無くなり、交通量も激減してスムーズに進む。電光表示板の気温は22度。寒くなく暑くなく、ちょうど良い気候だ。
 「確か高山の街に入る前に脇にそれるんだったよなぁ。」記憶がやや曖昧で、どの辺で国道41から外れるべきなのかがはっきりと判らない。「どうしよう」と思っていたら、道の駅飛騨街道なぎさがあったので、駐車場にバイクを滑り込ませた。
道の駅飛騨街道なぎさの駐車場
かなり広い駐車スペースだ。建物も結構大きい。
道の駅飛騨街道なぎさ
道の駅飛騨街道なぎさ
道の駅飛騨街道なぎさ
地図をウエストバッグから取り出して眺める。JR久々野駅手前で県道87へと進み、国道361・県道462と進めば目的地に着く。約束の時間が迫っているので、道の駅の建物には入らずにすぐ走り出す。

 県道87へと進むと、田舎の街の中をしばらく走る。信号の無い交差点で国道361に入る。この国道は「美女街道」と言う名前が付けられている。帰宅してから調べたら「美女峠の近くだから」という理由で付けられたらしい。
 少し長いトンネルを抜け、県道462をしばらく走って無事目的地に到着。
今回の目的地のコンビニ
ここで待ち合わせ、45分ほどで用件を済ます。

 ここまで140km以上走っているので、6.5Lしか入らないタンクはかなり減っている筈。貰ったプリペイドカードは出光のスタンドしか使えないので、来た道を戻って国道361を北上、国道158・県道と進んで市立東小学校近くにある出光のセルフスタンドで給油する。
出光のセルフスタンドで給油したところ
ここまで154.8km、燃費は...47.9km/L!まるでカブみたいだな。凄いわ、こりゃ。(笑)
 直ぐ近くにあるエブリ東山店の駐車場にTLRを停めて、自宅から持参した弁当を立ったまま食べる。
エブリ東山店で昼食
緩やかな風が吹き抜けて、とても気持ちが良い。

 食べ終わったら、早速走り出す。
 途中まで来た道を戻り、高山市片野町を抜けて国道41に出る。市街地から抜けた辺りで上り坂になる。勾配が結構きつく、しかもその区間が長いので、TLRはスロットルをワイドオープンしてもどんどん速度が下がってしまう。後ろから大型トラックがぐんぐん近づいてくるので、登坂車線に入る。何しろTLRはお馬さん12匹分(12馬力ね)の力しか出せないので、デブ気味の荷物(拙者だ...)と勾配のきつい坂では巡航速度を保てないのだ。
# ギア比を替えてあってもロードはキツイんですよねぇ。
上り坂以外では至って順調で、お尻が痛い以外は全く問題無し。スムーズに進む。
 あちこちで道路工事で対面通行になっていて何度も待たされたけれど、カラッとした晴天なので大して苦にならなかった。
 何処にも寄り道せず、来た道をそのまま戻って自宅には16時半近くに無事到着。本日の走行距離は310.6km。スタンドに寄らずに帰宅したので帰りの燃費は不明だが、行きとほぼ同じ道順なので燃費も殆ど変わらないと思う。

 今回、あえてTLR200で300km以上走ってみて、改めて「低速域重視」というバイクの性格が良く分かったような気がする。
 TLRを「最高のツーリングマシン」と断言する方も結構いらっしゃるけれど、十分納得できる。但し、今日のような流れの比較的早い舗装道では正直言って「ちょっと厳しい場面もある。」
  製品としての想定とはかなりかけ離れた使い方でもそれなりにこなしてしまうのでついつい欲張ってしまうけれど、本来はトライアル用なので、舗装路での使い勝手をあれこれ言及する方がおかしい。それでも、公道走行可能な状態に仕上げたのは「流石ホンダ!」と思う。

 さて、今回の所用は済んだけれど、どうも続編が続きそうな気配になっている。流石に一寸遠いんだよねぇ。(笑)
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たくや

ギリギリセーフでしたね~
TLR200で300kmは辛いです
by たくや (2017-06-29 09:14) 

Rifle

たくやさん
スピードが出ていなかったとはいえ、ホント危なかったです。(汗)
トライアルで長距離は一寸大変だというのが良く分かりました。(笑)
by Rifle (2017-06-29 09:22) 

みうさぎ

トライアル車用もかなりイケるのねぇ
お尻を労わりつつ完走出来まして
良かったねっ
パッシングで教えてもらえるとありがたいですよねっ
by みうさぎ (2017-06-29 18:49) 

Rifle

みうさぎさん
トライアル車でも一応長距離走れますって分かりました。(笑)
パッシングのお知らせは本当に有り難いです。
拙者もネズミ捕りを見つけた時は必ずパッシングでお知らせしてます。
by Rifle (2017-06-29 22:15) 

tama

SSDTでリエゾン区間を走るためのタンクでしょうかねぇ。(^^;
薄いシートに窮屈な膝。やっぱりそれなりに覚悟しないと長距離はつらそうです。
by tama (2017-07-01 11:12) 

Rifle

tamaさん
ある程度の公道走行は勿論想定しているとは思いますけど、あくまでも「トライアル車の範囲で」という制約がタンク容量にも繋がっているのだろうと思います。
少なくとも長距離用のバイクではないですねぇ。
by Rifle (2017-07-01 12:52) 

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