治療不可!Logicool G27ハンドルコントローラー [電子回路]
子供がPCに接続してドライビングゲームで使っているロジクール製のG27ハンドルコントローラーの動作がおかしくなったと言う。
具体的には、電源投入後の動作は普通なんだけど、シフトノブ部のボタンを押すと本来900度ほどハンドルが回る筈なのに途中で停まってしまい、その後は動かなくなってしまうんだそう。外観は問題無いので、とりあえず分解してみることに。
ハンドル部本体をひっくり返すとネジ穴が見える。
まず、ネジ全てを外す。
すると、一部のネジには何故か油がべっとりと付いていた。
内部で何か油分が回り込んでいるらしい。ハンドルを外さないと上側の蓋を外せないので、ハンドル取り付け部を分解すると、ハンドルの裏側に基板が潜んでいた。
基板を外すと、固定しているネジが見えて来るので外す。
これで上側の蓋が外せた。
上から見る限りはおかしな場所は見当たらない。
よく見ると、固定ネジが当たる部分は左右共に油が付いている。
まず基盤を外して細かく観察する。基板上の電解コンデンサは至って正常で問題は見つからなかった。
一番大きなICは8ビットUSBコントローラーST72F651AR6T1。
AP9977GMもAP4951GMもスイッチング用パワーMOS・FET。ハンドルに繋がるモーターの電力を制御している。
LM393は低電圧でも動くコンパレータ。
基板に繋がる配線全てにノイズ除去用のフェライトコアのリングが付いている。
本体にはモーターとセンサーしかなく、故障するような部品は見当たらない。
モーターを外すと、ハンドルの動きを制限するギアが見える。
ギア周辺は劣化して緩くなったグリスが広がっていたので拭き取った。
ネジに付着していた油はここが元だったようだ。
念の為にモーターの部分も分解したら、こちらもグリスまみれだったので軽く清掃する。
拭き取ったら組み立てて、薄くグリスを塗り込む。
ギアにもグリスを塗る。
問題となる箇所は見つからなかったので、元通りに組み立てた。
次はシフト部だ。こちらも裏側にネジがあるので外す。
ネジを外しても分離できないので、どこかにネジがまだある筈。そこで、シフトノブを外してみることに。
外して見たら、やはりネジ穴があった。
これで分解できた。
シフトレバーの下はスイッチを押す単純な構造。スイッチに劣化などは見られないので問題は無い。
ボタンが集中する部分には基板があるけれど、劣化し易い電解コンデンサは使われていない。
念の為に外したが、接点があるだけだった。
接点を支えるゴム部品を外す。
よく見ると、ゴム側に付いている導電ゴムの表面は少し劣化していて、接点の当たる部分は色が変わっている。
接点も導電ゴムもNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いておいた。
こちらも問題になりそうな部分は見つからないので、元通り組み立てた。
再度子供に使ってみて貰ったら「動きはスムーズになったけれど、症状は変わらない」という。
ということは、ICチップかチップ部品のどれかがイカレている筈。更に調べるなら、回路図やタイミングチャートが必要で、素人修理は無理だ。
残念だけど、「万事休す」である。こりゃぁ買い替えを考えなきゃね。(汗)
具体的には、電源投入後の動作は普通なんだけど、シフトノブ部のボタンを押すと本来900度ほどハンドルが回る筈なのに途中で停まってしまい、その後は動かなくなってしまうんだそう。外観は問題無いので、とりあえず分解してみることに。
ハンドル部本体をひっくり返すとネジ穴が見える。
まず、ネジ全てを外す。
すると、一部のネジには何故か油がべっとりと付いていた。
内部で何か油分が回り込んでいるらしい。ハンドルを外さないと上側の蓋を外せないので、ハンドル取り付け部を分解すると、ハンドルの裏側に基板が潜んでいた。
基板を外すと、固定しているネジが見えて来るので外す。
これで上側の蓋が外せた。
上から見る限りはおかしな場所は見当たらない。
よく見ると、固定ネジが当たる部分は左右共に油が付いている。
まず基盤を外して細かく観察する。基板上の電解コンデンサは至って正常で問題は見つからなかった。
一番大きなICは8ビットUSBコントローラーST72F651AR6T1。
AP9977GMもAP4951GMもスイッチング用パワーMOS・FET。ハンドルに繋がるモーターの電力を制御している。
LM393は低電圧でも動くコンパレータ。
基板に繋がる配線全てにノイズ除去用のフェライトコアのリングが付いている。
本体にはモーターとセンサーしかなく、故障するような部品は見当たらない。
モーターを外すと、ハンドルの動きを制限するギアが見える。
ギア周辺は劣化して緩くなったグリスが広がっていたので拭き取った。
ネジに付着していた油はここが元だったようだ。
念の為にモーターの部分も分解したら、こちらもグリスまみれだったので軽く清掃する。
拭き取ったら組み立てて、薄くグリスを塗り込む。
ギアにもグリスを塗る。
問題となる箇所は見つからなかったので、元通りに組み立てた。
次はシフト部だ。こちらも裏側にネジがあるので外す。
ネジを外しても分離できないので、どこかにネジがまだある筈。そこで、シフトノブを外してみることに。
外して見たら、やはりネジ穴があった。
これで分解できた。
シフトレバーの下はスイッチを押す単純な構造。スイッチに劣化などは見られないので問題は無い。
ボタンが集中する部分には基板があるけれど、劣化し易い電解コンデンサは使われていない。
念の為に外したが、接点があるだけだった。
接点を支えるゴム部品を外す。
よく見ると、ゴム側に付いている導電ゴムの表面は少し劣化していて、接点の当たる部分は色が変わっている。
接点も導電ゴムもNeverDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いておいた。
こちらも問題になりそうな部分は見つからないので、元通り組み立てた。
再度子供に使ってみて貰ったら「動きはスムーズになったけれど、症状は変わらない」という。
ということは、ICチップかチップ部品のどれかがイカレている筈。更に調べるなら、回路図やタイミングチャートが必要で、素人修理は無理だ。
残念だけど、「万事休す」である。こりゃぁ買い替えを考えなきゃね。(汗)
ありゃあ~残念賞?
by みうさぎ (2017-10-06 14:37)
みうさぎさん
そうなんです、今回ばかりはお手上げです。
恐らくシフト部の基板に載ってるロジックICが駄目になってるんでしょうが、生産終了で基板も手に入らないらしいので、修理は無理でした。
by Rifle (2017-10-06 17:40)