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KL250Rの修理(その9:トリップメーターが変?なのとサイドスタンド小変更) [バイク]

前回からの続き?)

 その後2回120㎞前後を一気に走っても走行時に不具合は出ていない。
 ただ、走るコースが国道41や緩やかな坂しかない道ばかりで、走行中エンジンが突然止まる症状が出た中央道などを走ってみないと本当に大丈夫かどうかは分からない。梅雨前にはある程度の距離を走ってテストしたいと考えている。

 最後に走った時、トリップメーターが出鱈目な数字を指しているのに出先で気が付いた。「あれぇ?ここまで60㎞弱の筈だけど、何で456km??」給油時にトリップメーターをリセットしてガス欠の目安にしているから、使えないのは非常に不便だ。オドメーターは正常だから走行距離は判るけれど、給油の度に記録せねばならず、面倒な事この上ない。
 ゼロにリセットしようとメータ脇のツマミを回すと、何故かゼロにならずにどの桁の数字もばらばらに。「(@@;)...何、これ?ゼロにならんじゃん。」今度はトリップメーターが故障しちゃったようだ。出先ではどうしようもないし、まだ150㎞近くは無給油でも走れる筈なので、そのまま自宅に戻った。

 自宅でメーターの分解に取り掛かる。帰宅して何も触っていない状態でのトリップメーター(画像左下の数字4桁)は出鱈目な値を指している。
トリップメーターは出鱈目な数字だ
ちなみにオドメーターから計算すると、この時点での走行距離は119.2kmだ。
まず、メーターカウルを外す。
メーターカウルを外したところ
配線カプラ・スピードメーターケーブルを外し、防振ゴムを介しているネジ2つを外すとメーターを外せる。
外したメーターブロック
メーターリセットのノブは小さなプラスネジで固定されているだけだった。
リセットノブを外したところ
パネルからメーター本体を外す。
メーター本体を外したところ
スピードメーターを固定しているネジ2本を外す。
スピードメーターを固定するネジを外したところ
スピードメーターは速度警告灯のケーブルと繋がっていて、そのままでは切り離せない。
速度警告灯のケーブルが繋がっていて切り離せない
よく見ると、メーターの針に繋がっている円盤(画像右の矢印)が黒いセンサー(画像左の矢印2つ)の間に入り込むと速度警告灯が点く仕掛けになっている。
センサーと円盤の位置関係
メーター側面にネジ2個を外せば、警告灯の基板が外せる。
外した速度警告灯の基板
スイッチングトランジスタ2SD1438をセンサーの出力でオン・オフしているようだ。
基盤の裏側

センサー、トランジスタ、抵抗2本、ダイオードのシンプルな回路だ。
 トリップメーターはEリング(見難いけれど矢印で指した板状の部品)で固定されている。
トリップメーターはEリングで固定されている
先の細いラジオペンチで外す。
Eリングを外したところ
メーター本体から外すと、軸に小さなEリング(矢印)が嵌っている。
小さなEリングが見える
Eリングを外したら部品を順番に抜き取る。
トリップメーターを分解したところ
軸を見ると、細い溝が切られている。
軸に細い溝がある
軸に細い溝がある
矢印で指している部品の穴の中の突起が、軸の溝に嵌るようになっている。
溝に嵌る部品の突起(矢印)
どの部品も劣化したグリスでベタベタなので、パーツクリーナーで汚れを落とした。
 「ゼロリセットできないのは、この銅板の足が樹脂部品の突起に上手く引っかかってないのでは?」と考え、銅板の足を少し押し下げて隙間を拡げた。
銅板の足を少し広げた
全ての銅板の足を調整したら、元通りに組み立てる。
元通りに組み立てているところ
小さなEリングを嵌めるのには随分と苦労した。
苦労してEリングを嵌めたところ
オドメーターから割り出した距離にセットしてメーター本体に組み付けた。
距離をセットしてメータに取り付けたところ
メーター筐体を見ると内側が白く塗装されていて、メーター照明用ランプの光がメーター全体に回るようになっている。しかし、ランプのある上側は明るいけれど、下の方に位置するトリップメーターはやや暗くて見辛い。機会があれば、ランプを明るいLEDなどに交換したいところだ。
 トリップメーターは単体を指で動かしてみる分にはまともに動くけれど、実際に走ってテストしないと分からない。リセットノブを取り付けてから車体側に戻して作業は完了である。

 もう一つ、サイドスタンドの長さを短くして貰ったけれど、それでもまだ少し長くて少々不便。具体的には、サイドスタンドを払ったり立てたりする際には、車体を垂直よりももう少し右側に傾けないとスタンドの先が地面に当たってしまう。緩み止めにナットを2個使っているのが拙いようだ。
サイドスタンドには緩み止めにナットを2個使っている
そこで、自宅から車で30分ほどの所にある大きなホームセンターに足を運んで、ナイロンナットを仕入れて来た。
ホームセンターで買ってきたナイロンナット
早速入れ替える。
ナイロンナットに交換したところ
これで、車体が垂直でもスタンドが地面にギリギリ閊(つか)えなくなった。

 左グリップの接点が怪しいのは、何故か暖かくなってきてからは症状が出ていない。でも、どこかで一旦バラしてきちんと整備しなければ拙いので、そのうちに作業しようと考えている。

(続く)
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コメント 6

tama

トリップメーターは大変な修理でしたね。私なら分解はできても、その後の組み立てができないと思います。苦労された修理の結末を早く知りたいです。
by tama (2018-05-19 02:11) 

Rifle

tamaさん
分解時、部品を一つ外す度にデジカメ撮影、間違わないように部品を順に並べて置いたので、組み立て時に困ることはありませんでした。
でも、小さいEリングの嵌め込みに難儀しましたねー。(汗)
ちゃんと動いてほしいんですけど、どうですかねぇ...。
by Rifle (2018-05-19 12:09) 

みうさぎ

こんんちわ~
元に戻していくには~
キチンと順番記録に残しておかないと
わかんなくなっちゃうねぇ
ああ~でも
Rifleさまなら~ちゃんと頭の中に
図面出来ているから~安心ですねぇ(^^)/

by みうさぎ (2018-05-19 12:20) 

Rifle

みうさぎさん
いやぁ、初めは頭にしっかり入っている積りでも、時間が経つに連れて「ありゃぁ?」「およよ?」「おやぁ?」ってなっちゃう時も多いんですよ。
時間をかければ大抵元に戻せるんですけど、時間が勿体無いし、いざ忘れた時の為にも、全部撮影しています。
by Rifle (2018-05-19 21:10) 

Take-Zee

こんにちは!
こんなにバラシてしまうと私だったら
元には戻りません。

by Take-Zee (2018-05-22 09:00) 

Rifle

Take-Zeeさん
見た目は複雑に見えますけど、動きを見ると案外単純でした。
そうでなきゃ、拙者も元に戻せませんから。(笑)
by Rifle (2018-05-22 16:33) 

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