BOSEのパワーアンプMODEL1702の修理(その5:完成!と思ったら・・・) [電子回路]
(前回からの続き)
パワーアンプモジュールSTK084Gを交換したので、新たに放熱用シリコングリスを塗る。
筐体にモジュールを直接ネジ止めして放熱する構造になっているけれど、単にネジ止めしただけでは微小な空気が間に挟まって放熱の妨げになってしまう。空気は優秀な断熱材なのだ。だからシリコングリスで空気を追い出して、しっかり熱結合させる。
筐体に接する部分は熱くなる筈だけれど、自宅で鳴らす程度なら恐らく大して熱くならないだろうし、気になるのなら熱くなる前提で設置場所を考えればOKだ。
外してあった電源トランスや基板を所定の位置にネジ止めして行く。
スピーカー出力端子を嵌め込もうとしたら「ぺキッ」という嫌な音がした。
折れた場所を観察すると、以前折れた位置からすこしずれた位置で折れている。
端子の樹脂が劣化して脆くなっているのだ。こんな状態では何度接着しても鼬ごっこだろうから、そのままにして作業を進める。
元々付いていたXLRジャックは生産を終了していて、似たサイズのジャックを購入したが、ネジ穴が微妙に小さいので丸鑢で穴を慎重に拡げる。
基板にジャックの端子面を差し込む構造になっているのだけれど、新しいジャックはサイズが少々大きいので基板に閊えてしまう。仕方ないので、基板の配線を削らないように注意しながら穴を拡げる。
これ以上削ると配線の銅箔パターンまで削れてしまうのでこの辺が限度だが、それでもまだ小さい。仕方ないので、このまま無理やり組み込むことにする。
組み立てる前に、XLRジャックの配線をハンダ付けする。
配線が所定の位置になっていることを確認しながら組み立てる。
配線の位置を間違えると上と下の筐体の間に隙間が空いて閉められない。しかも配線材の長さはギリギリなので、組み立てには神経を使う。
XLRジャックはネジ穴の位置が違う為、一か所しかネジ止めできない。
内部基板の穴が小さくて通らない為、XLRジャックが筐体から1mm程浮いてしまったけれど、実用上は問題無さそうだ。
音量調整用のボリュームは、当時多用されていた樹脂製角型の小型ボリュームが使われている。軸が半分折れたままだが、一応使える。
軸が長いのは入手が難しいので、合いそうな物が見つかるまではこのまま使う。
最中合わせになっている筐体を閉じ、ネジ止めすれば完成である。
1702はXLR入力のみなので、XLR出力のあるプリアンプを引っ張り出してきて接続する。スピーカはグヤトーンFLIP300FCのを一時的に借りて接続した。
これで準備完了、電源スイッチを入れる...あれ?電源ランプが点かんぞ??...(;__)/。組み立てる時に配線は目視で確認しているから、少なくとも外れたりしている部分は無い筈。どこかの内部で断線しているのかも知れない。一難去ってまた一難、か...。
(続く)
パワーアンプモジュールSTK084Gを交換したので、新たに放熱用シリコングリスを塗る。
筐体にモジュールを直接ネジ止めして放熱する構造になっているけれど、単にネジ止めしただけでは微小な空気が間に挟まって放熱の妨げになってしまう。空気は優秀な断熱材なのだ。だからシリコングリスで空気を追い出して、しっかり熱結合させる。
筐体に接する部分は熱くなる筈だけれど、自宅で鳴らす程度なら恐らく大して熱くならないだろうし、気になるのなら熱くなる前提で設置場所を考えればOKだ。
外してあった電源トランスや基板を所定の位置にネジ止めして行く。
スピーカー出力端子を嵌め込もうとしたら「ぺキッ」という嫌な音がした。
折れた場所を観察すると、以前折れた位置からすこしずれた位置で折れている。
端子の樹脂が劣化して脆くなっているのだ。こんな状態では何度接着しても鼬ごっこだろうから、そのままにして作業を進める。
元々付いていたXLRジャックは生産を終了していて、似たサイズのジャックを購入したが、ネジ穴が微妙に小さいので丸鑢で穴を慎重に拡げる。
基板にジャックの端子面を差し込む構造になっているのだけれど、新しいジャックはサイズが少々大きいので基板に閊えてしまう。仕方ないので、基板の配線を削らないように注意しながら穴を拡げる。
これ以上削ると配線の銅箔パターンまで削れてしまうのでこの辺が限度だが、それでもまだ小さい。仕方ないので、このまま無理やり組み込むことにする。
組み立てる前に、XLRジャックの配線をハンダ付けする。
配線が所定の位置になっていることを確認しながら組み立てる。
配線の位置を間違えると上と下の筐体の間に隙間が空いて閉められない。しかも配線材の長さはギリギリなので、組み立てには神経を使う。
XLRジャックはネジ穴の位置が違う為、一か所しかネジ止めできない。
内部基板の穴が小さくて通らない為、XLRジャックが筐体から1mm程浮いてしまったけれど、実用上は問題無さそうだ。
音量調整用のボリュームは、当時多用されていた樹脂製角型の小型ボリュームが使われている。軸が半分折れたままだが、一応使える。
軸が長いのは入手が難しいので、合いそうな物が見つかるまではこのまま使う。
最中合わせになっている筐体を閉じ、ネジ止めすれば完成である。
1702はXLR入力のみなので、XLR出力のあるプリアンプを引っ張り出してきて接続する。スピーカはグヤトーンFLIP300FCのを一時的に借りて接続した。
これで準備完了、電源スイッチを入れる...あれ?電源ランプが点かんぞ??...(;__)/。組み立てる時に配線は目視で確認しているから、少なくとも外れたりしている部分は無い筈。どこかの内部で断線しているのかも知れない。一難去ってまた一難、か...。
(続く)
Rifle様でもこんなことがあるとは∑( ̄ロ ̄|||)にゃんと!?
折れても重要じゃないとスルーしちゃうんですねぇ(^_^;)
by middrinn (2019-04-12 07:47)
ペキッ~良い音したねぇ
なんかぁ分かる劣化した物貼りついて
剥がれたらしい音・・・
そ~れから?
難問なんかなぁ(゜-゜)
by みうさぎ (2019-04-12 09:57)
middrinnさん
劣化した樹脂はどうしようもなく、今回は力の係る場所ではないのでとりあえず放置!にしました。(汗)動作が完全になったら、改めて端子をどうするか考えようと思います。
みうさぎさん
樹脂の劣化はお手上げなので、何か別の方法を考えます。
それよりも、まずは動くようにしないと。(^^;)
by Rifle (2019-04-12 12:24)