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ソーラー駆動の猫人形を修理(その2) [電子回路]

(前回からの続き)

 再度分解すると、ソーラーパネルが割れている。
ソーラーパネルが割れている
傷の位置でスッパリと割れている。「念の為に」と、このパネルは分解時に測定済みで、開放時の出力電圧は2.56V、短絡時の出力電流は0.5mA程度(LED電球60Wから40cmの位置で測定)だった。

 「確か、小さなパネルはあった筈。」部品箱を漁ると出てきた。
部品箱から出したソーラーパネル
残念ながらサイズが一寸大きくて、土台の中には納まらない。
 更に探すと、もう一つ出てきた。壊れた製品から取り出した物で、部分的に傷んでいる。
もう一つのソーラーパネル
メーカは違うがサイズは同じだ。
サイズは同じ
メーカは違う
測って見ると、電圧はほぼ同じ。
電圧はほぼ同じ
傷んでいる為か、電流は少ない。
痛みがある為か電流は少な目
早速入れ替える。
ソーラパネルを交換し終えたところ
ついでに、コイルの出力波形をオシロスコープで観測する。
オシロスコープでこいるに流れる電流を観測する
長時間露出のせいで波形の左3割程度がダブってしまっているけれど、約2.5秒間隔で0.58V程度のパルスを出している。
オシロスコープで観測した波形
基板のチップは黒い樹脂で覆われているので分からないものの、恐らくはソーラーパネルからの電力を電解コンデンサに溜めていて、そのプラス側は電流を制御するトランジスタのベースに接続されている筈。
 一定の電圧迄溜まるとベースに加わる電圧が上昇し、約0.6Vになったらコレクターエミッタ間が導通してコンデンサに溜められた電力が一気にコイルへと流れ、その結果パルス状の波形が出来るのだと思う。コイルに電流が流れると磁気が発生し、人形の可動部に取り付けられた磁石と反発し合って動くようになっていると考えられる。
 室内だとしばらく止まっていて突然数回だけ動くというのを繰り返しているけれど、これはコンデンサへ電荷が溜まるのに時間が掛かるからだろう。

 測定し終えたら元通りに組み立てて台に載せるが、全く動かない。「ありゃ?」と思ったが、下で支える針金に可動部の磁石が引き付けられて動かなくなると判った。早速支えの位置を変えて調整した。
台の支えを調整し終えたところ
これで完成である。
完成したところ
フリーソフトだけでは縦横を変えられないみたいで少々見難いけれど、動画も載せておく。

これでメデタシ目出度し、である。
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middrinn

代りのソーラーパネルがあって良かったですが、
何でもとってらっしゃるんですねぇ( ̄◇ ̄;)
小さいからスペースはとらないでしょうけど、
もっと大きな物もとってらっしゃるなら・・・
by middrinn (2019-05-24 09:04) 

みうさぎ

あっ動いた~動いた~(*^^)v
やったねっ

by みうさぎ (2019-05-24 09:44) 

Rifle

middrinnさん
使えそうな部品は外して保管してます。
ただ、デカイ物はそうは行かない...と言いつつも、段ボール箱などは結構とってありますねぇ。(笑)

みうさぎさん
はい、ようやく動かせました!(^^ )/
by Rifle (2019-05-24 12:24) 

Take-Zee

こんにちは!
さすが!! やったね!!!

by Take-Zee (2019-05-24 17:53) 

Rifle

Take-Zeeさん
何とか直せました。(^^)v
by Rifle (2019-05-24 19:02) 

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