ローライコード3型を一寸改良する [カメラ]
前回紹介したローライコード3型は後続のモデルに比べると物足りない部分は色々あるけれど、だからといって全く使えない訳では無い。拙者が使ってみて「これは一寸なぁ」と感じるのが、ファインダースクリーンの暗さと、内部反射の多さである。
古いモデルだから仕方ないのだが、ネットのお陰で、今は素人でもある程度は改良する事が出来るようになって来ている。
まず、内面反射については、一言で言えば「反射しないようにしてしまえば良い。」具体的には、フィルム室全体に植毛紙を貼って、強制的に反射を抑え込む。ネットで植毛紙を探して、一番小さいA4サイズを発注した。
フィルム室の形状は、後続のモデルよりは単純だが、曲面や膨らみがあってかなり厄介。
まず、紙で型を取る。
当たる部分を切り取り、再び宛がっては当たる部分を切り取り、と言う作業を延々と繰り返す。
目分量で切り取っているから、場合によって切り過ぎる事もある。そんな時は最初からやり直しとなる。(汗)
上下左右の四か所の型を取るのだが、3つ取った時点で既に1時間以上掛かってしまった。
全ての型紙が出来上がったら、その型紙通りに植毛紙を切り出す。
一旦貼ってしまうと貼り直しは利かないので、慎重に貼って行く。隙間が出来ると反射してしまうので、歪まないようにフィルム室に貼るのが難しい。
作業時間はせいぜい10分程度だったけれど、貼り終わったら「終わっ...たー...ぁ...(--;)。」どっと草臥れが出た。(汗)
次は、スクリーンの暗さ解消である。具体的には、フォーカシングスクリーンを交換する。
ブロニカやマミヤなどの中判用スクリーンを加工して取り付けるという手もあるけれど、スクリーンは会社に依って厚みが違うので、ピント調整というかなり厄介な作業が必要になる。「ウーム...ローライコードの生産量は多いんだから、誰か製品化しているのでは?」と思い、ネット上を探す。すると、やはり海外で製品化されていた。海外のサイトの情を参考にして、Rick Olesenという人物が作っている「Custom Fitted Focusing Screens」の「Bright Screen」を選んだ。paypalで支払いを済ませたら10日ほどで届いた。
スクリーンの他に、英文の説明書が2種類入っている。
更に、ピント微調整用に黒いテープも付属している。
英文の説明書には絵入りの解説があるので、それを見ながら作業する。まず、ピントフードを外す。左右にあるネジ4本を外すだけだ。
ネジを外したらフードをゆっくり上に引き上げると外れる。
スクリーンを押さえている金具2個を外す。
スクリーンを割らないように注意しながらフードから抜く。
純正スクリーン(画像左)と新しいスクリーン(画像右)を比べると、純正の方が透ける割合がやや少ない。
傷を付けないように注意しながら新しいスクリーンを入れる。
押さえ金具でスクリーンを固定する。
後は元通りフードを取り付ければ完成である。作業時間は10分弱だった。
スクリーンの交換前と交換後を比べて見る。どちらも撮影時の露出は同じにしてある。
交換後は大幅に見易くなっていて、その効果は予想以上だった。
交換後、ローライフレックス2.8Fとの違いを比べて見る。60㎝ほど先に白紙を置いて、スクリーンを見る。
見た感じでは、明るさはほぼ同じだ。
実際に使ってみると、スクリーンの見え具合はローライフレックス2.8Fとほぼ同じになった。これなら、十分実用になる。
以前ならカメラ修理業者に依頼していた作業だが、ネットのお陰で今は素人でも手が出せるようになった。使い勝手は大幅に向上し、実用上の使い勝手はローライフレックス2.8Fとあまり変わらなくなった。後は使いこなす「腕」だけだな。(滝汗)
古いモデルだから仕方ないのだが、ネットのお陰で、今は素人でもある程度は改良する事が出来るようになって来ている。
まず、内面反射については、一言で言えば「反射しないようにしてしまえば良い。」具体的には、フィルム室全体に植毛紙を貼って、強制的に反射を抑え込む。ネットで植毛紙を探して、一番小さいA4サイズを発注した。
フィルム室の形状は、後続のモデルよりは単純だが、曲面や膨らみがあってかなり厄介。
まず、紙で型を取る。
当たる部分を切り取り、再び宛がっては当たる部分を切り取り、と言う作業を延々と繰り返す。
目分量で切り取っているから、場合によって切り過ぎる事もある。そんな時は最初からやり直しとなる。(汗)
上下左右の四か所の型を取るのだが、3つ取った時点で既に1時間以上掛かってしまった。
全ての型紙が出来上がったら、その型紙通りに植毛紙を切り出す。
一旦貼ってしまうと貼り直しは利かないので、慎重に貼って行く。隙間が出来ると反射してしまうので、歪まないようにフィルム室に貼るのが難しい。
作業時間はせいぜい10分程度だったけれど、貼り終わったら「終わっ...たー...ぁ...(--;)。」どっと草臥れが出た。(汗)
次は、スクリーンの暗さ解消である。具体的には、フォーカシングスクリーンを交換する。
ブロニカやマミヤなどの中判用スクリーンを加工して取り付けるという手もあるけれど、スクリーンは会社に依って厚みが違うので、ピント調整というかなり厄介な作業が必要になる。「ウーム...ローライコードの生産量は多いんだから、誰か製品化しているのでは?」と思い、ネット上を探す。すると、やはり海外で製品化されていた。海外のサイトの情を参考にして、Rick Olesenという人物が作っている「Custom Fitted Focusing Screens」の「Bright Screen」を選んだ。paypalで支払いを済ませたら10日ほどで届いた。
スクリーンの他に、英文の説明書が2種類入っている。
更に、ピント微調整用に黒いテープも付属している。
英文の説明書には絵入りの解説があるので、それを見ながら作業する。まず、ピントフードを外す。左右にあるネジ4本を外すだけだ。
ネジを外したらフードをゆっくり上に引き上げると外れる。
スクリーンを押さえている金具2個を外す。
スクリーンを割らないように注意しながらフードから抜く。
純正スクリーン(画像左)と新しいスクリーン(画像右)を比べると、純正の方が透ける割合がやや少ない。
傷を付けないように注意しながら新しいスクリーンを入れる。
押さえ金具でスクリーンを固定する。
後は元通りフードを取り付ければ完成である。作業時間は10分弱だった。
スクリーンの交換前と交換後を比べて見る。どちらも撮影時の露出は同じにしてある。
交換後は大幅に見易くなっていて、その効果は予想以上だった。
交換後、ローライフレックス2.8Fとの違いを比べて見る。60㎝ほど先に白紙を置いて、スクリーンを見る。
見た感じでは、明るさはほぼ同じだ。
実際に使ってみると、スクリーンの見え具合はローライフレックス2.8Fとほぼ同じになった。これなら、十分実用になる。
以前ならカメラ修理業者に依頼していた作業だが、ネットのお陰で今は素人でも手が出せるようになった。使い勝手は大幅に向上し、実用上の使い勝手はローライフレックス2.8Fとあまり変わらなくなった。後は使いこなす「腕」だけだな。(滝汗)
Japan Hobby Tool カメラ内面反射防止フォーム のり付き1.5ミリ JHT9541-1.5
- 出版社/メーカー: ジャパンホビーツール
- メディア: Camera
ネット時代の有難みですね(〃'∇'〃)
モデナも御自分で直せそう(^_^;)
by middrinn (2019-06-29 06:35)
middrinnさん
モデナは、流石に素人の手には余りますよ。A(^^;)
バイクなら何とかなるんですけどねー。
by Rifle (2019-06-29 18:40)
この記事を読んで私もローライフレックスTを引っ張り出してきました。調べてみると、Tは1958年発売。レンズはテッサー75ミリ/3.5がついていますが、T*ではありません。
絞りとシャッター速度をレバー1本で同時に変化させるEV値による露出設定なので、とても使いづらいです。単独露出計が必須ですね。
使ってみたいような、どうでもいいような・・・。(^^;
by tama (2019-06-29 23:06)
tamaさん
RolleiflexTは使っていた時期があります。
コーティングされてますが、コストダウンの為かT*ではないですね。
LVレバー式なのもコストダウンでしょうが、確かに露出を変える際には少々面倒です。
でも、あのテッサー、もう一度使ってみたいナ。
by Rifle (2019-06-30 08:01)