TLR200をバッテリーレスに [バイク]
TLR200に乗るのは短距離ばかりだからか、バッテリーが弱ってしまい、再充電しても電圧が戻らなくなってしまった。とりあえず、バッテリーを取り出すことに。バッテリーは車体右側のバッテリーケースに収まっている。
蓋を取ると、バッテリーが見える。
バッテリーを支えているステーを外し、コネクタも外すと取り出せる。
このバッテリーは完全密封型の12V1.2Ah。
秋月電子通商で売られている「WP1.2-12」という型番のバッテリーである。このバッテリーの容量は、計算上は1200F(ファラッド)である。
TLR200にセルスタータは無く(キックスターターのみ)スターターモータを回す電力は要らない為、バッテリーの容量は1.2Ahと、とても小さい。せいぜいエンジンを停めて一寸の間ヘッドライトなどの灯火類を点けておく程度、エンジン稼働中の発電電圧変動を吸収するのが主たる目的だろう。
バッテリーを買い替えても良いのだけれど、どうせ劣化は避けられないし、これからも長距離(300km以上)乗る機会が少ないと思われるので、「どうせなら、この際バッテリーレスにしよう。」
調べて見ると、市販のバッテリーレスキットは8200μF(0.0082F)の電解コンデンサ1個が入っているだけの単純な構造だから自作も簡単だが、「容量はどれ位にするんだ?」
ネット上を漁ると、「1F以上だと変化は殆ど無い」という意見が多数を占めているようだ。市販品が0.0082Fというのは、容量をむやみに増やしても意味が無いからなのかも知れない。
先日、部品をまとめて発注する機会があり、「序でにバッテリーレス用のコンデンサも」と思い、色々考えた上で電気二重層コンデンサを発注した。
購入したのは3V50Fという容量の物を6本、これを直列に接続して使うのである。
# 実験の意味も含めて、わざと容量を大きくしたのよ。
手持ちの部品の中に5Vの電気二重層コンデンサがあるけれど、あえて使わなかった。(理由は後述)
ネット上を漁っていた時に気が付いたのだけれど、回路的に間違った内容を記述をしているサイトが少なくない。中には、バイク屋なのに意味不明な内容をドヤ顔が見えるような文章で載せている所もある位で、一寸驚いてしまった。
# 「知らない」って怖いねー。(^^;)
一例を挙げると、「コンデンサにLEDを並列で入れる」というのがある。恐らくはこの特許(特許第5945757号)が元になっていると思われるのだけれど、耐圧3VのコンデンサにLED+1kΩを並列で入れても、正直言って意味が無い。LEDの基本的な知識やコンデンサのデータシートを読めば判ると思うのだが???
# 判らないから堂々とサイトに載せてるんだろうけど。(^^;)
...と、ここまで書くと「じゃぁ何でだよ?」と訊かれちゃいそうだが、あえて書く事はしない。別に意地悪をしている訳では無くてA(^^;)、「ただでさえ白い目で見られがちなバイク乗りなのに、生半可な知識で問題を起こして更に白い目で見られるような状態を惹き起こしたくないから」である。
5Vの手持ちの部品を使わなかったのは、内部抵抗が200Ω前後あって、充放電の用途には不向きだから。耐電圧を考えると最低でも3本を直列にして使う事になるけれど、そうなると抵抗値は600Ω前後になってしまう。動作電圧を14.4Vと仮定すると流せる電流は24mAとなる。こんなに小さな電流では使い物にならない。
もう一つ、見た感じから引っかかるのは「電流」である。何故なら、バッテリーの配線の途中には15Aのヒューズが入っているからだ。
付いていたバッテリーの充電電流上限は0.36Aだし、灯火類に電力を供給するにしてもエンジン稼働中なら大電流が流れる訳では無い。だから、「えっ、15A??」と驚いた。(汗)バッテリー保護やその他の為だろうが、それにしても容量が大き過ぎるように思うのである。
今回使う電気二重層コンデンサのリード線の太さは0.6mmだから、断面積は0.36sqとなる。0.2sq(AWG24)の最大許容電流は2.5Aだから、それよりももう少し多く流せる筈。でも、実際には発電して余った電力を一時的に蓄えるだけだから、常時大電流が流れている訳では無い。リード線は見た目が細いので一寸不安になるけれど、とりあえずはこのままで大丈夫そうだ。
バッテリーとコンデンサの大きさを比べて見ると、体積が半分程度。
かなりコンパクトになるし、大幅に軽くなる。
接続端子は250型なので、ライコランド小牧店に行った序でにに買って来た。
直列に接続した際、各コンデンサに掛かる電圧が不揃いにならないように抵抗も並列で入れる。
バラバラにならないように一時的にタイラップで留めておき、250型端子を付ける。
バッテリーケースの構造上、水分の侵入が避けられないので、グルーで防水しておく。
この状態でバッテリーケースに収めて見た。
この状態だと上下に動いて端子が取れてしまいそうな感じがするのと、配線の上側がケース内部の突起と干渉してあまり宜しくない。そこで、縦にしてみる。
これなら配線は問題無し。端子の部分を上に曲げれば良さそう。
早速外して端子を曲げる。
更に、念の為に曲げた周辺も再度グルーで防水処理をする。
外したタイラップを緩め、エアーキャップ(通称プチプチ)で巻いてからタイラップで留める。
出来上がったコンデンサの塊に配線を接続する。
収めてみると端子側に隙間があり、走行中の振動で外れてしまったりする可能性がある。
部屋を探し回ったら、何かの梱包材と思しき硬質スポンジが出てきた。
隙間を埋めるようにスポンジを詰める。
後は支えのステーを取り付けて、ケースの蓋をすれば完成である。
ガソリンタンクが空なので実際に走ってみてはいないが、近いうちに走ってテストしてみよう。
蓋を取ると、バッテリーが見える。
バッテリーを支えているステーを外し、コネクタも外すと取り出せる。
このバッテリーは完全密封型の12V1.2Ah。
秋月電子通商で売られている「WP1.2-12」という型番のバッテリーである。このバッテリーの容量は、計算上は1200F(ファラッド)である。
TLR200にセルスタータは無く(キックスターターのみ)スターターモータを回す電力は要らない為、バッテリーの容量は1.2Ahと、とても小さい。せいぜいエンジンを停めて一寸の間ヘッドライトなどの灯火類を点けておく程度、エンジン稼働中の発電電圧変動を吸収するのが主たる目的だろう。
バッテリーを買い替えても良いのだけれど、どうせ劣化は避けられないし、これからも長距離(300km以上)乗る機会が少ないと思われるので、「どうせなら、この際バッテリーレスにしよう。」
調べて見ると、市販のバッテリーレスキットは8200μF(0.0082F)の電解コンデンサ1個が入っているだけの単純な構造だから自作も簡単だが、「容量はどれ位にするんだ?」
ネット上を漁ると、「1F以上だと変化は殆ど無い」という意見が多数を占めているようだ。市販品が0.0082Fというのは、容量をむやみに増やしても意味が無いからなのかも知れない。
先日、部品をまとめて発注する機会があり、「序でにバッテリーレス用のコンデンサも」と思い、色々考えた上で電気二重層コンデンサを発注した。
購入したのは3V50Fという容量の物を6本、これを直列に接続して使うのである。
# 実験の意味も含めて、わざと容量を大きくしたのよ。
手持ちの部品の中に5Vの電気二重層コンデンサがあるけれど、あえて使わなかった。(理由は後述)
ネット上を漁っていた時に気が付いたのだけれど、回路的に間違った内容を記述をしているサイトが少なくない。中には、バイク屋なのに意味不明な内容をドヤ顔が見えるような文章で載せている所もある位で、一寸驚いてしまった。
# 「知らない」って怖いねー。(^^;)
一例を挙げると、「コンデンサにLEDを並列で入れる」というのがある。恐らくはこの特許(特許第5945757号)が元になっていると思われるのだけれど、耐圧3VのコンデンサにLED+1kΩを並列で入れても、正直言って意味が無い。LEDの基本的な知識やコンデンサのデータシートを読めば判ると思うのだが???
# 判らないから堂々とサイトに載せてるんだろうけど。(^^;)
...と、ここまで書くと「じゃぁ何でだよ?」と訊かれちゃいそうだが、あえて書く事はしない。別に意地悪をしている訳では無くてA(^^;)、「ただでさえ白い目で見られがちなバイク乗りなのに、生半可な知識で問題を起こして更に白い目で見られるような状態を惹き起こしたくないから」である。
5Vの手持ちの部品を使わなかったのは、内部抵抗が200Ω前後あって、充放電の用途には不向きだから。耐電圧を考えると最低でも3本を直列にして使う事になるけれど、そうなると抵抗値は600Ω前後になってしまう。動作電圧を14.4Vと仮定すると流せる電流は24mAとなる。こんなに小さな電流では使い物にならない。
もう一つ、見た感じから引っかかるのは「電流」である。何故なら、バッテリーの配線の途中には15Aのヒューズが入っているからだ。
付いていたバッテリーの充電電流上限は0.36Aだし、灯火類に電力を供給するにしてもエンジン稼働中なら大電流が流れる訳では無い。だから、「えっ、15A??」と驚いた。(汗)バッテリー保護やその他の為だろうが、それにしても容量が大き過ぎるように思うのである。
今回使う電気二重層コンデンサのリード線の太さは0.6mmだから、断面積は0.36sqとなる。0.2sq(AWG24)の最大許容電流は2.5Aだから、それよりももう少し多く流せる筈。でも、実際には発電して余った電力を一時的に蓄えるだけだから、常時大電流が流れている訳では無い。リード線は見た目が細いので一寸不安になるけれど、とりあえずはこのままで大丈夫そうだ。
バッテリーとコンデンサの大きさを比べて見ると、体積が半分程度。
かなりコンパクトになるし、大幅に軽くなる。
接続端子は250型なので、ライコランド小牧店に行った序でにに買って来た。
直列に接続した際、各コンデンサに掛かる電圧が不揃いにならないように抵抗も並列で入れる。
バラバラにならないように一時的にタイラップで留めておき、250型端子を付ける。
バッテリーケースの構造上、水分の侵入が避けられないので、グルーで防水しておく。
この状態でバッテリーケースに収めて見た。
この状態だと上下に動いて端子が取れてしまいそうな感じがするのと、配線の上側がケース内部の突起と干渉してあまり宜しくない。そこで、縦にしてみる。
これなら配線は問題無し。端子の部分を上に曲げれば良さそう。
早速外して端子を曲げる。
更に、念の為に曲げた周辺も再度グルーで防水処理をする。
外したタイラップを緩め、エアーキャップ(通称プチプチ)で巻いてからタイラップで留める。
出来上がったコンデンサの塊に配線を接続する。
収めてみると端子側に隙間があり、走行中の振動で外れてしまったりする可能性がある。
部屋を探し回ったら、何かの梱包材と思しき硬質スポンジが出てきた。
隙間を埋めるようにスポンジを詰める。
後は支えのステーを取り付けて、ケースの蓋をすれば完成である。
ガソリンタンクが空なので実際に走ってみてはいないが、近いうちに走ってテストしてみよう。
今回も知らなかったことばかりでした( ̄◇ ̄;)
短距離ばかりだとバッテリーが弱くなっちゃう
とか、バイク乗りが白眼視されてるとか(゚ロ゚;)
by middrinn (2019-07-08 08:43)
車にはコンデンサーチューニングしてますけど
バイクのバッテリーレスで使うとパワー炸裂ですね(笑)
by たくや (2019-07-08 08:54)
middrinnさん
え?(^^;)
たくやさん
TLRは13馬力しかないので、炸裂しても...。(笑)
by Rifle (2019-07-08 09:02)
おおおっ~テスト走行が楽しみ~
だねっ
(^-^)
by みうさぎ (2019-07-08 14:00)
みうさぎさん
テストで問題が出なければ一安心ですけど、どうなりますやら。(笑)
by Rifle (2019-07-08 15:26)