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ヤマハのギターアンプF50-112のレストア(その3:出来るところから) [音楽]

前回からの続き)

 必要な部品をあちこち発注してあるのだけれど、中国肺炎(武漢ウィルス・コロナウィルス)の関係でどこも発送に時間が掛かっていて、なかなか届かない。とりあえず作業できるところから先に進める事に。

 まず、全く動かなかったリバーブから調べる。ボリュームを見ると、見覚えのある刻印だ。
ボリューム裏側にある刻印
平成初期に安く売られていたボリュームで、不良品が多いという話を何度か聞いた事がある。念の為に測定してみたら、何と抵抗値が無限大だ。
抵抗値は無限大
「え?内部が壊れてる??」分解してみたが、おかしな所は見当たらない。
分解しても見た目に問題は無い
しかし導通が無い。色々調べてみたが、どうも抵抗体がおかしいようだ。残念だが使えないなぁ。

 ボリュームを確認していて、新たにAチャンネルのTREBLEが異様に重く、しかも「PULL FAT」なのに軸が引き出せない事が判明。何かをぶつけたらしく、軸が少しめり込んでいた。(画像中央)
TREBLEのポット(中央)がめり込んでいる
ハンダを緩めて外す。
基板から外したところ
スイッチ部を分解したら、内部はグリスまみれになっていた。
接点はグリスまみれ
小さな部品で面倒だが、NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で全部磨いた。
接点を磨いたところ
幸い軸に異常は無く、ペンチで引っ張ったら元通り動くようになった。
元通り動くようになったところ
全部分解して抵抗体を取り出すと、こちらもグリスまみれ。
抵抗体もグリスまみれ
エレクトロニッククリーナーやNevrDullで奇麗にした。
清掃し終わったところ
元通り組み立てればOKだ。
 他のボリュームも外す。
基板から外したボリューム
分解したら、外観では分らなかったが金属カバー内側が酷く錆びていて真っ白になっている。
内部はカバーが白く錆びている
何かの液体が入り込んだらしい。幸い、抵抗体は何ともなかったので錆をこそげて落とし、清掃して元通り組み立てた。

 Bチャンネルの音が出ないのはチャンネル切替スイッチのせいではないとは思うが、こちらも分解する事に。
チャンネル切替スイッチ
分解しても、案の定問題は見当たらない。
分解しても中に問題は無い
念の為に清掃してから組み立てた。
 このアンプのチャンネル切替には、高信頼な水銀リードリレー(長方形の黒い部品2個)が使われている。
水銀リードリレー
このタイプのリレーは劣化で駄目になる可能性は非常に低い。となると、Bチャンネルの音が出ないのは、リレー駆動回路がおかしいか、Bチャネル内部がおかしいか、のどちらかだ。いずれにしても、細かく動作を追わないと判らないだろうなぁ。

 電源スイッチはメッキ表面が錆びて白くなっている。試しに軸の右半分を擦ってみたら奇麗になった。
右の一部だけ磨いた
なので、全体を磨いて奇麗にした。
スイッチ全体を磨いたところ
見た目はだいぶ良くなった。

 まとまった時間が取れないのと、必要な部品がまだ届かないので、今のところ作業はここまで。なかなか進まないなー。(汗)

続く
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