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グヤトーンFLIP200Fを手に入れた [音楽]

 先日ネットを漁っていたら、グヤトーンのギターアンプが市販価格の1/3程度で、しかも自宅から近い所で売りに出されているのを発見!
 早速問い合わせてみたら「動作確認できる環境が無いので音は出していないが、AC100Vに繋いで電源が入るところまでは確認済み」という話だったので「電源入るなら何とかなるでしょ」と思い、譲って貰った。
グヤトーンFLIP200F
プリチューブ・タイプのFLIP200Fである。
FLIP200F
ネット上で調べてみると、この機種はFLIP300FCの祖先にあたるモデルだそうだが、出てくる音は随分違うらしい。先日トランスがお陀仏になって現在廃業中(?)のFLIP300FC(画像左)と比べて見ると、一回り小さい。FLIP300FCのスピーカは10インチ、FLIP200Fは8インチだ。
FLIP300FC(左)に比べ一回り小さい
倉庫かどこかに保管されていたらしく、全体が埃まみれ。
全体埃だらけ
裏側にはジャック類が並んでいる。
リア・パネルのジャック
「レコーディングモデル」と謳っているだけあって、LINE OUTの下に出力インピーダンスと出力レベルが記載されており、とても分かり易い。
 内側の上に、2本の真空管12AX7とトランスが見える。
アンプの内側
スピーカ・ユニットはグヤトーン純正のSP-2012(8インチ)が使われている。
スピーカはSP-2012
プレートにシリアル番号と消費電力(18W)が打刻されている。
プレートにシリアルとワット数が打刻されている
一寸音を出してみた。

 FLIP300FCと比べると、音の出方がシャキッとしているというか、音の出方が速い(?)ように感じる。FLIP300FCの方は少しゆったりしているというか、もう少しまろやかな感じだった。ネット上の情報に依れば、MATCHLESS(マッチレス)のアンプに似ているらしい。
 どのツマミを動かしてもガリが凄く、少し動かすだけで「バリッ」と大きな音が出る。チャンネル切替スイッチを押す度に「ボンッ」と大きな音が出るので、スピーカ・ユニットが飛ばないか心配になる。でも、それ以外の動作は至って普通。古い機種なので電解コンデンサは全交換だが、それ以外はボリュームのオーバーホール程度で済みそうだ。
 無音の状態でもノイズがやや大きいけれど、部品劣化に依るものなのか、それともこれが本来の状態なのかは判らない。
 まだ高音域の出方までは調べていないが、オーバーホール後も音が丸いようならスピーカ・ユニットの交換も考える方が良いかも知れない。

 FLIP300FCよりも更に古い機種だけど、一応真空管を使ったアンプを安く入手できた。
 内部の状態を確認してオーバーホールする積りだが、序に回路図も作成しようと思っている。勿論、正常動作状態のトランスの出力電圧なども測定する積りである。

(続く)
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tama

またまたRifleさんの好物がやって来ましたね。(^^
20代で買ったヤマハのギターアンプはどうしようもなくトゲトゲしい音でしたが、近ごろのギターアンプはトランジスタでもサスティーンが真空管アンプに近づいた感じがします。
技術の進歩なんでしょうね。このアンプはいつ頃のものですか?
by tama (2020-07-11 08:03) 

Rifle

tamaさん
真空管サウンドの研究が進んで、トランジスタでも同じ音が出せるようになりましたけど、トランジスタ特有のシャキッとした音も好きだったりします。(笑)
電源ケーブルに「1984」と印刷されているので、その年に製造された物と思います。
by Rifle (2020-07-11 10:12) 

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