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グヤトーンFLIP200Fのオーバーホール(その1:出来たと思ったら・・・?) [音楽]

 先日手に入れたグヤトーンのギターアンプFLIP200Fは、ガリが酷くて実用には厳しいので、必要な部品をネット上で取り寄せてオーバーホールする事に。

 中国武漢ウィルス(新型コロナウィルス)のお陰で部品が届くのが一寸遅くなったけれど、必要な物が全て揃ったので作業を始める。まず、つまみを外すが、埃まるけだ。
埃まみれのツマミ
古歯ブラシと洗剤で洗ったら、そこそこ奇麗になった。
洗浄したツマミ

 筐体から回路部を取り出す。細長いメイン基板とパワーアンプ部の基板、それにコンデンサ用(?)基板とジャック類の小さな基板がある。
内部の基板
プリアンプ部で使われている真空管12AX7は、当時のグヤトーン製品で多用されていたハンガリー製だ。
グヤトーンで多用されたハンガリーの真空管
LEDへの短い配線が裏側にあるので、そのままではメイン基板を裏返せない。
LED配線
LED配線を外すとようやく部品面が見えるようになった。
メイン基板の部品面
どのボリュームポットも酷いガリが出ているので、一旦基板から外す。
外したボリュームポット
直径16㎜タイプの汎用品だ。分解すると、抵抗摺動面は表面が荒れてザラザラで、接点が通る部分にスジが出来ている。
ボリュームポットを分解したところ
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いたら奇麗になった。
NevrDullで磨いたところ
全てのボリュームポットで同じ作業を繰り返す。

 チャネル切替スイッチはやや大きいタイプが使われている。
チャネル切替スイッチはやや大きいタイプ
樹脂の嵌め合いがあちこちにあって厄介そうに見えるけれど、分解はコツを掴めば簡単だった。
スイッチを分解したところ
内部の接点は全体的に薄汚れている。
内部接点は汚れている
こちらもNevrDullで磨いたら、奇麗になった。
接点を磨いたところ
接点同士を接続する小さな金属部品は、内側を磨くのでかなり厄介だ。
小さな接点接続の部品
割らないように慎重に隙間を拡げてからNevrDullで磨いた。
接点接続部品を磨いたところ
合わせ目に隙間が無くなるよう、指先で慎重に慎重に押さえて元の状態に戻す。
指先で押さえて元に戻したところ
あとは元通り組み立てればOKだ。

 メイン基板の大きなコンデンサはチューブラー・タイプが使われていたけれど入手が難しいので、普通のオーディオ用に替えた。
電解コンデンサはオーディオ用を使用
部品の高さがあるけれど、筐体内部は空間的な余裕があるので、十分収まる。
 大容量コンデンサ2本の載った基板も、オーディオ用に替えた。
オーディオ用に入れ替えた
このコンデンサも背が高いけれど、どこかに閊えたりする事は無い。
 パワーアンプ部も全てオーディオ用に替えた。
パワーアンプ部も全て交換したところ
交換したコンデンサは、容量の大きなものは皆液漏れした痕があった。
取り外した古いコンデンサ群
40年近く前の部品だから仕方あるまいな。

 電源スイッチは動作には問題無いけれど、錆びていて見た目が何とも宜しくない。
錆びた電源スイッチ
ペーパーナイフで錆を粗方落としてから耐水ペーパーで磨いたら、一寸奇麗になった。
奇麗になった電源スイッチ


 元通りに組み立てて電源を入れると...ブーーーーーーッ!」という事が止まらない。「うっ、何だこの音は!?」慌てて電源を切った。
 音からしてハム音(AC100V電源に依るノイズ)だが、それにしては大き過ぎるような気もする。どこかでアース配線が浮いているのか、それとも...考えたくは無いけれどトランスが死にかかっているのか?
 いずれにしても厄介な状態になってしまった。こりゃ梃子摺りそうだな...

(続く)
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