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もっと、やらかしたーぁ!・・・かも!?(その1) [カメラ]

 前回少し触れた、子供が使っていたフィルムカメラ機材は、全て放出することとなった。
S2+planar50/1.4&ML21/3.5
しかし、子供の言うような「全自動の小型フィルムカメラ」は我が家から姿を消して久しい。とりあえず、放出して得た金額を元手に次なる機種を考える。
 新たに調達するとなると、フィルムカメラだから当然中古を漁る事になる。特に、全自動の小型フィルムカメラは生産終了から時間が経っているので、不具合や修理可能期間などの面も含めて考える必要もある。
 
 「ウーム、今更ライカM6でもないしなー...あっ、M6って手動やん(笑)」
# 昔M6やR6.2を使っていたんで。(^^;)
「全自動カメラは普及価格帯だとレンズが暗いし、写りもそれなりだし」「露出補正の操作が簡単でないと辛いわな」「ストロボが自動発光じゃ使い物にならんぜぇ」等々、撮影に必要な条件や機能を挙げると、当時「高級コンパクト」と呼ばれていた機種に絞られて行った。
# 初めからそうなるだろうとは思ってましたけどね、ええ。
 具体的には、まず筆頭に挙げられるのが、8年ほど前に手放したコンタックスT2。それからニコン35Ti。コンタックスT3は中古価格が高騰してしまっているし、コンタックスTvsシリーズはズームレンズだから、対象外。優先順位は落ちるけれどミノルタTC-1・リコーGR-1・フジフィルムKLASSE、更に優先順位が落ちてライカMiniluxといったところだ。

 Miniluxはストロボ自動発光を止める為には毎回操作をしなければなず、しかもその手順がかなり面倒。だから「使いたいとは思わない」というのが本音。TC-1やGR-1はレンズが広角28mmだし、KLASSEもモデルによっては露出補正が面倒。操作面も含めて考えると、ニコンがレンズ名に「Nikkor」を使った最初で最後のコンパクト35Tiか、使い慣れたT2辺りに落ち着く。

 機種を絞ったら中古のお値段を調べるが...ゲゲゲッ、高ーいっ!数年前までは叩き売りに近い状態だったのに。(滝汗)「何でだ?」と思ったが、ネット上の記事を色々読んでみると少しずつ分かってきた。
 海外ではフィルムカメラの需要が戻っているというし、国内でも「カメラ女子」をきっかけに徐々にフィルム需要が増えているという。特に、日本人が大好きな(大笑)ライカの技術者がLHSAに対して「フィルムカメラ生産を継続」と明言したばかりだというから、一過性のブームだけでは無さそうだ。
# LHSAは米国ライカ愛用者が運営する団体。
その流れで、当時の高級コンパクトも価格が急上昇中という事らしい。

 35Tiはストロボ自動発光を止める為にはボディ裏側の右下にあるボタンを押した状態でシャッターボタンを押さねばならないが、「そんなの使えるかーっ!」というユーザの声が多かったらしくて後継機28Tiで採用された切替スイッチ式に改造するサービスが行われていた。手に入れるのならやっぱり改造された個体を、と思うのは誰でも一緒らしくて、その思いは価格に正確に反映されている。
# よーするに、「お高い」んですな。(--;)
 また、電源が入らないとか、本体上部にあるメータ指針がおかしい、という不具合も多いらしいので、注意が必要だ。
 肝心要のお値段は、状態によって大きく左右されるけれど、まぁまぁ程度の良い物はカメラ店頭で7万前後。

 でも、ツアイス贔屓な拙者は、どうしてもT2に目が行ってしまう。(汗)しかし、生産終了からかなり時間が経っている事もあり、状態の良い個体を見つけるのはだいぶ難しくなってきている。一見正常そうでも、動かしてみると不具合が判る場合も多い。だから、事前の確認は欠かせない。
 まず、操作ダイヤルをAF以外に合わせても、レンズが動き続けたりしない事が重要だ。小刻みに動いたりする場合はAFモジュールが駄目になっている。
# フィードバック制御が破綻した状態ですな。
 次に、連続して電源を入れたり切ったりを何度繰り返しても、レンズバリアがきちんと閉まる事。一度でも中途半端な状態になったら、内部機構に問題を抱えている。
 更に、ファインダー内の液晶が薄くなっていない事も確認する。薄くても動作には問題無いけれど、見難いと使い辛いのだ。
 これはT2に限った話じゃないけれど、レンズに大きな埃・バルサム切れ・カビ・曇り・コーティング傷などが無いかどうか。特に、タンスなどに長期間放置された個体にはカビや曇りが出ている事が非常に多い。
 これもコンパクトカメラ共通だけど、フラッシュの発光部分が黒くヤケていないこと。ヤケがあっても動作に支障は無い。けれど、ヤケるという事は部品の配置が微妙に良くない状態と考えられるので、無い事に越したことは無い。

 T2は通常のチタンシルバーの他に、1991年月に追加されたチタンゴールドとチタンブラック、1992年に限定販売されたコンタックス60周年記念モデルのゴールドとプラチナ、T2生産終了後の1998年に何故か限定発売されたブラック(ペイント)がある。
 プラチナとブラックペイントは数が少ない為か、滅多にお目にかかる事は無い。60周年記念モデルも同様。チタンゴールドはそれなりの数が生産されている筈だけど、何故かあまりお目にかからない。中古の数が少ないという事は当然価格も高い訳で、そういうのに手を出そうとは思わない。
 以前使っていたのはかなり傷の多い60周年記念モデルだったし、シルバーはパッと見ただけではいつ頃の生産なのかが分からない。だから、ある程度生産年度の新しいチタンブラックを探す事になった。

 探し始めてからの偵察期間が随分と長くなったが、ようやく条件に適う個体が見つかった。が、やはりお値段はそれなりに高い。「うーん、どうしよう?」と思っているうちに「売約済」となってしまい、再び偵察するというのを何度も繰り返す。
 先日、再び条件に適う個体が出て来たので、「今度こそは!」と思い切り、捕獲成功。めでたく我が家にやってきた。
コンタックスT2チタンブラック
しかし、捕獲に掛かった費用が予想以上に嵩み、予算を3万ほどオーバーしてしまった。何かしら穴埋めする策を考えねばならぬ。(滝汗)

 本体に付属してきたケースは、純正だけに本体にぴったりのサイズで作られている。
T2純正ケース
ただ、裏側のベルト通しは縫い付けられているので、使い勝手は良くない。
ベルト通しは縫い付け
試しに、普段デジカメを入れているエレコムGRAPH GEAR・DGB-023Gに入れてみた。
デジカメポーチに入れたところ
高さと厚みは問題無いが、横幅が大き過ぎて蓋が閉まらない。
蓋が閉まらない
本体側の面ファスナーの位置を1cm程度ずらせば何とかなりそうな感じもするけれど、少なくとも現在の状態ではT2には使えない。このポーチはベルトループがボタン式で外せるのでとっても便利なのだが、残念だ。
 ケースは今すぐ必要と言う訳ではないので、必要に迫られたら改めて考えよう。

 同じゾナー・タイプのレンズのローライ35Sと比べて見る。横幅が指1本程度大きいだけだ。
ローライ35SとT2
ローライ35SとT2
このサイズと重量なら、どちらを使ってもほぼ同じだ。

 とりあえず「全自動の小型フィルムカメラ」は何とか手に入れる事が出来た。が、費用面の穴埋めをどうするのか、非常に悩ましいんだよなぁ、これが...

(その1、という事は続く...のか?)
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みうさぎ

費用面の穴埋め
さてさてどうするのかしらん?
(*'▽')海外に人気とは
侮れないねぇ


by みうさぎ (2020-09-08 16:15) 

Rifle

みうさぎさん
穴埋めは・・・やっぱり機材売却、かなぁ?(--;)
国内はほぼデジ一色みたいになっていますけど、海外は使い分けが当たり前になっているみたいで、フィルム消費量もかなりおおいんだそうですよ。
by Rifle (2020-09-11 10:23) 

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