TLM220R不動(その1) [バイク]
一寸前の話になるのだけれど、7月31日、拙者は白いTLR200・子供はTLM220Rに乗り、いつもの日曜と同じように木曽川の練習場所へ行った。
大抵誰かが居るのに、珍しく今日は誰も居ない。「晴れたのに誰も来ないなんて珍しいな。」子供がTLR220Rで一頻り練習後、来た道を戻って帰る事に。
# 拙者のTLR200はロードタイヤなので練習は無理。
ところが、練習場所から5分ほど走った所で子供が突然道の脇に寄る。拙者も直ぐ後ろに停めて駆け寄って「どうした?」子供曰く「走ってたら急に力が無くなって、そのままエンジンが止まっちゃった」と。道の端では危ないので少し押して歩き、近くにあるコンビニの駐車場にバイクを停めた。
念の為にタンク内のガソリンの量を見ても問題無いし、ガソリンコックも「ON」になっている。「何でだろう?」気温35度越えの暑い中、二人で交代しながら何度もキックでエンジンを掛けようとするが、一向に掛かる気配は無い。
近くに大きな公園があるので、押し歩いて公園の木陰にTLM220Rを停める。ここで再度交代しながらキックするが、やはりエンジンは掛からない。「こりゃ自走で帰るのは無理っぽいな。」
仕方ないので、まず拙者がTLR200で自宅に戻り、冷水を詰めた水筒を持って車でTLM220Rの所へ戻った。まだ任意保険は掛けてない為、無料レッカーサービスは使えない。「交代で押して家まで戻ろう。」
まずは子供が車に乗って先へ行き、拙者がTLM220Rを押し歩く。凡そ500m程度で子供と交代し、エアコンを最大に効かせて水筒の冷水を飲む。灼熱地獄から生還した気分だ。
その後も500m前後で交代しながら押して歩き、2時間強掛かって7km先の自宅に無事到着。エアコンで冷えた部屋に入ったら「うわーぁ、生き返るわぁぁぁぁ。」一旦涼しい部屋に入っちゃうと、もう部屋から出たくない。(笑)でも、せめて何が原因かは探っておきたい。一寸涼んだら、改めてTLM220Rの方に行く。
エンジンが動く為には「良い空気・良いガソリン・良い点火」の3つが必要だけど、ガソリンはあるし、エアクリーナーもまだ綺麗な状態。そうなると、残るは「点火」。
スパークプラグを抜き、ケーブルを接続してプラグを車体の金属部分に当てた状態でキックを踏む。すると、何度キックしても火花が飛ばない。因みにスパークプラグは交換したばかり。「ありゃまー、こりゃスパークコイルか、それともCDI?」いずれにしても、部品交換が必要となりそうだ。屋外は殺人的な暑さ、原因が掴めたらさっさとエアコンのある部屋へ逃げ込む。
最近になってようやく気温が下がって来たので、作業に取り掛かる事に。
スパークコイルは車体右側前方にあるので外すのは簡単。CDIはタンクの下にあるので、タンクを外す。スパークコイルはボルト2本を外すだけ。CDIは白いフレームの中に入っている(赤い枠の位置)ので、配線を外して引っ張り出す。
CDIを外す時、配線が妙にベタベタしているのに気が付いた。「この汚れって油だな...という事は?」2stオイルのキャップ部を見ると、しっかり滲んでいる。
よく見ると、キャップ周辺に黒い液体ガスケットらしきものが塗られている。前所有者が漏れを止めようとして塗ったんだろう。ウーム...そのうちに何とかしなきゃマズそうだな。
CDIに巻いてある劣化したゴムが邪魔して引っ張り出すのに苦労したけれど、何とかCDI摘出に成功。
まずはスパークコイルをチェック。
サービスマニュアルには「一次コイル:0.15~0.2Ω」だから、値は倍。だけど、この辺りの抵抗値は誤差が結構大きいので、範囲外とは言え問題無さそう。
次はCDIだ。
テスターを当てると、どの端子間も抵抗値が11MΩ以上ある。サービスマニュアルでは、特定の端子間は抵抗値が20kΩ以下となっている。多少の誤差ならともかく、測定値はサービスマニュアル上の値とはかけ離れている。このCDIが故障して点火しなくなったみたいだ。
このCDIは新電元製。製造されてから30年以上経過している。
側面には製造番号らしきものが印刷されている。
昭和の時代のバイクなので、部品はメーカからはもう出ない。となると...こいつを分解しなきゃならん、という事か。厄介だなー。(溜息)
(続く)
大抵誰かが居るのに、珍しく今日は誰も居ない。「晴れたのに誰も来ないなんて珍しいな。」子供がTLR220Rで一頻り練習後、来た道を戻って帰る事に。
# 拙者のTLR200はロードタイヤなので練習は無理。
ところが、練習場所から5分ほど走った所で子供が突然道の脇に寄る。拙者も直ぐ後ろに停めて駆け寄って「どうした?」子供曰く「走ってたら急に力が無くなって、そのままエンジンが止まっちゃった」と。道の端では危ないので少し押して歩き、近くにあるコンビニの駐車場にバイクを停めた。
念の為にタンク内のガソリンの量を見ても問題無いし、ガソリンコックも「ON」になっている。「何でだろう?」気温35度越えの暑い中、二人で交代しながら何度もキックでエンジンを掛けようとするが、一向に掛かる気配は無い。
近くに大きな公園があるので、押し歩いて公園の木陰にTLM220Rを停める。ここで再度交代しながらキックするが、やはりエンジンは掛からない。「こりゃ自走で帰るのは無理っぽいな。」
仕方ないので、まず拙者がTLR200で自宅に戻り、冷水を詰めた水筒を持って車でTLM220Rの所へ戻った。まだ任意保険は掛けてない為、無料レッカーサービスは使えない。「交代で押して家まで戻ろう。」
まずは子供が車に乗って先へ行き、拙者がTLM220Rを押し歩く。凡そ500m程度で子供と交代し、エアコンを最大に効かせて水筒の冷水を飲む。灼熱地獄から生還した気分だ。
その後も500m前後で交代しながら押して歩き、2時間強掛かって7km先の自宅に無事到着。エアコンで冷えた部屋に入ったら「うわーぁ、生き返るわぁぁぁぁ。」一旦涼しい部屋に入っちゃうと、もう部屋から出たくない。(笑)でも、せめて何が原因かは探っておきたい。一寸涼んだら、改めてTLM220Rの方に行く。
エンジンが動く為には「良い空気・良いガソリン・良い点火」の3つが必要だけど、ガソリンはあるし、エアクリーナーもまだ綺麗な状態。そうなると、残るは「点火」。
スパークプラグを抜き、ケーブルを接続してプラグを車体の金属部分に当てた状態でキックを踏む。すると、何度キックしても火花が飛ばない。因みにスパークプラグは交換したばかり。「ありゃまー、こりゃスパークコイルか、それともCDI?」いずれにしても、部品交換が必要となりそうだ。屋外は殺人的な暑さ、原因が掴めたらさっさとエアコンのある部屋へ逃げ込む。
最近になってようやく気温が下がって来たので、作業に取り掛かる事に。
スパークコイルは車体右側前方にあるので外すのは簡単。CDIはタンクの下にあるので、タンクを外す。スパークコイルはボルト2本を外すだけ。CDIは白いフレームの中に入っている(赤い枠の位置)ので、配線を外して引っ張り出す。
CDIを外す時、配線が妙にベタベタしているのに気が付いた。「この汚れって油だな...という事は?」2stオイルのキャップ部を見ると、しっかり滲んでいる。
よく見ると、キャップ周辺に黒い液体ガスケットらしきものが塗られている。前所有者が漏れを止めようとして塗ったんだろう。ウーム...そのうちに何とかしなきゃマズそうだな。
CDIに巻いてある劣化したゴムが邪魔して引っ張り出すのに苦労したけれど、何とかCDI摘出に成功。
まずはスパークコイルをチェック。
サービスマニュアルには「一次コイル:0.15~0.2Ω」だから、値は倍。だけど、この辺りの抵抗値は誤差が結構大きいので、範囲外とは言え問題無さそう。
次はCDIだ。
テスターを当てると、どの端子間も抵抗値が11MΩ以上ある。サービスマニュアルでは、特定の端子間は抵抗値が20kΩ以下となっている。多少の誤差ならともかく、測定値はサービスマニュアル上の値とはかけ離れている。このCDIが故障して点火しなくなったみたいだ。
このCDIは新電元製。製造されてから30年以上経過している。
側面には製造番号らしきものが印刷されている。
昭和の時代のバイクなので、部品はメーカからはもう出ない。となると...こいつを分解しなきゃならん、という事か。厄介だなー。(溜息)
(続く)
おはようございます!
昭和のバイク。。。
遠くなりましたね! 昭和も("^ω^)・・・
by Take-Zee (2022-10-12 06:49)
Take-Zeeさん
昭和から30年以上経ち、本当に遠くなった感じがします。
今どき「昭和」と言うと記憶で語られる範囲になって来てますよね。
by Rifle (2022-10-12 08:02)
再び~の訪問失礼致します。昭和は遠い昔になりつつあります
分解 ですか? お察し致します
頑張れ~
by みうさぎ (2022-10-12 18:12)
みうさぎさん
そーなんです、分解しなきゃ!です。
硬質なゴムが充填されているので、かなり梃子摺りそう。(汗)
by Rifle (2022-10-12 20:17)