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アリアプロ2・RS-X70のスイッチ修理 [音楽]

 中古で入手したアリアプロ2のRS-X70一度レストアしたのだけれど、先日久し振りに手に取って使ったらトグルスイッチの軸が折れてしまった。(滝汗)
軸が折れたスイッチ
製造されてから40年以上経っているのだから、部品が壊れてもおかしくはない。こればかりは仕方ないなぁ。

 使われているスイッチは軸の部分が平たい形状で、汎用品の丸棒軸とは違う。見た目を気にしなければ汎用品を使えば良いのだけれど、せっかくのギターなのだから元の形を維持したい。
 製造年を考えればもう一つのスイッチもいつ折れてもおかしくない。だから汎用品の約7倍の金額なんだけど、ネットで2個取り寄せた。
届いた箱
「何だかデッカイ箱が来たなぁ」と思いながら開けたら、入っていたのはスイッチだけ。
入っていたのは小型スイッチ2個
たったこれだけの為に大きな箱を使うなんて・・・うーん。(--;)

 スイッチの販売元は音楽商社のFERNANDES(フェルナンデス)である。
販売元はフェルナンデス
スイッチ本体を見ると、製造は案の定アルプス社だった。
アルプス社
スイッチはON-ON-ONの二回路三接点型である。
ON-ON-ONのスイッチ
手持ちの汎用トグルスイッチ(画像右側)と比べると、軸の形の違いが良く分かると思う。
右が汎用品の丸棒軸

 ギター本体の裏側を開ける。
本来裏側の回路部を開けたところ
スイッチ部を引っ張り出す。
引っ張り出したスイッチ部
真ん中が軸の折れたスイッチである。
 ハンダを緩めて外し、新しいスイッチと入れ替えた。
スイッチを取り替えた後
元通りの位置にスイッチを戻して裏蓋を閉じれば作業完了である。
交換し終わった状態
真ん中のスイッチだけ妙に新しいけど、気にしない気にしない・・・。(^^;)

 序に、壊れたスイッチを分解してみた。
壊れたトグルスイッチを分解したところ
内部の構造は、電極が並んでいるだけで単純だ。中央の電極だけ少し高くなっている。
内部の電極
電極の上に載る接点は小さな部品である。
電極上に載る接点
軸の中に入っている心棒が接点を押すと、シーソーのように接点が動いて導通/切断するという構造になっている。
シーソーのように接点が動く
軸の内にある心棒は真鍮製らしい。
心棒は真鍮製


 トグルスイッチを分解したのは今回が初めてだったが、内部の構造が良く分かって一寸面白かった。
 これで元通り使えるようになったから当分の間は大丈夫な筈。ただ、他のスイッチも同じように劣化しているだろうから、近いうちに同じような作業が発生するかも知れないナ。
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ぼんぼちぼちぼち

はは、、スイッチだけ入ってるのにこれだけ大きな箱とは、、、
イマドキあるあるでやすね〜
by ぼんぼちぼちぼち (2024-07-04 09:47) 

Rifle

ぼんぼちぼちぼちさん
運送業者との契約の都合だろうし、作業標準化でそうしてるんだろうとは思いますけど、それにしても箱がデカ過ぎない?って。
送料無料だから別に気にしなくて良いのかも知れないけれど・・・ウーン。
by Rifle (2024-07-04 10:08) 

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