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ジラールペルゴのベルト交換 [時計]

 少し前の話になるけれど、以前から探していたジラールペルゴとフェラーリのコラボモデル「Girard Perregaux8020」をやっとこさ手に入れた。
Girard Perregaux8020
ダイアルカラーがレッドやブラックは中古で出ているのを時折見かける。けれど、このイエローは何故かなかなか出て来ず、見つかっても異様に高いものばかり。10年近く探して、やっと金額面で折り合う物に出会えた。
 市場価格と比べてかなり安かったけれど、ベルトも尾錠も純正である。
純正の尾錠
純正の革ベルト
安かったのには当然理由があって、一つ目にギャランティーカードが付属しない事、二つ目にオーバーホール歴が判らない事、三つ目に純正箱に傷みが目立つ事。一見、箱の外観はそんなに悪くない。
箱外観は良い状態
蓋を開けると、箱上面にある跳ね馬はかなり色褪せている。
フェラーリマークは色褪せしている
本来は金色なのに、褪せてほぼ銀色になっている。
金色は僅かに残るだけ
最大の問題は、内装がボロボロな事。
箱の内部
樹脂成分が含まれていたらしく、経年劣化で全体に罅が入り、一部は剥がれてしまっている。
あちこち剥がれている
コレクションとしては不向きだが、拙者は実用で使うので、付属品の程度などは問題視しない。
 ただ、革ベルトは痛むのが早い。特に、夏場は汗をかいたりするから猶更だ。「金属ベルトなら劣化しないよねー」と思い、ネット上で探して発注した。






数日後、自宅に届く。
届いた金属製ベルト
早速取り付け...あれ?何で付かんの??...ンンン( ,,`・ω・´)?
ベルトを付けられない
よく見ると、バネ棒が収まる穴の位置がかなり奥にあり、そのままでは時計本体とベルトが干渉してしまう。
時計本体と金属ベルトがぶつかってしまう
「えーっ、どうして???」革バンドを外したら理由が解った。
バネ棒が湾曲している
バネ棒が時計本体に沿って湾曲しているではないか。成る程、これなら金属ベルトを取り付ける事は出来ない。
# 事前に確認しておけば...(;__)/
仕方ないので、新ためてネット上を物色、ナイロン製のNATOタイプにした。同じ黒でも良かったけれど、「夏だと真っ黒は少々暑苦しいかも?」と考えて、少し明るい色の入った物を選んだ。



一寸洒落た箱に入っている。
取り寄せたNATOタイプのベルト
早速交換した。
ベルトを交換したところ
黒い革のしっとりとした雰囲気は無くなったものの、爽やかで良い感じになった。

 わざわざこの8020を探したのは、「見た目が気に入ったから」という単純な理由の他に、360モデナと同じ時期にコラボしていたのがジラールペルゴだったからだ。要するに、「車の年代に合わせた」のである。
# と言いつつも、Panerai(パネライ)とフェラーリのコラボ・モデルも好きだったりする。(^^;)
 この時計のムーブメントはGP2280だけど、実際にはETA2892A2にクロノ・モジュールを載せた物らしい。ETAがベースとはいえ、クロノを載せて色々調整しているだろうから、それなりに手間暇のかかったムーブメントには違いない。
 しかしながら、一部の時計マニアからは「マニュファクチュールを名乗りながら他社ムーブを使うなんて情けない」と毛嫌いされているようだ。ただ、そんな事言い出すと「マニュファクチュール」と名乗れなくなるメーカもかなり出て来るのでは...???
# ベースモジュールをETAや他から調達しているメーカは多いだろうし。
 拙者の場合、実用で使えりゃそれで良いので、細かい事は気にしない。(笑)

 これで360モデナと釣り合う時計が使えるようになった。今後は出番が増えそうだ。
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