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ギター用ヘッドフォンアンプPocket Rock Itの修理(その4:完成) [電子回路]

前回からの続き)

 随分と時間が経ってしまったけれど、たまーに(^^;)ちょこちょこと作業を続けていたりしていた。
 回路図は案の定配線ミスが沢山見つかってあちこちを修正、何とかまともな回路図になった(と思っている)。改めて回路図を眺めると「うーん、よく考えられてるなー」と感心する。
# そりゃー市販してる位だし、プロにも評判が良かったから当たり前なんだけど。(笑)
 でっ、回路図を元にあちこち調べると、ボリウムの前までは正常と判明。「ぢゃぁ、電力回路が原因?」と思い、久し振りにファンクションジェネレータ(波形発生器)を出して来て接続、波形をオシロスコープで調べるものの、全く異常無し。「ということは、ボリウムが原因???」基板から取り外す。
外したボリウム
(その2)で分解しているのだけれど、改めてボリウムを分解する。
ボリウムを分解したところ
画像では分かり難いが、抵抗体の表面が薄汚れている。何故そうなったのかは分からないが、改めてNevrDull(金属磨き)でクリーニングしてから組み立てる。
ボリウムを組み立てたところ
念の為、もう一つのボリウムも外してクリーニングし、基板に取り付ける。
 2枚の基板はフラットケーブルで繋がっていたけれど、取り外す時に半田ゴテの熱で劣化してしまったので、たまたま部品箱の中にあった単線の配線材を使う。
フラットケーブルの代わりに単線を使う
念の為に1本おきに熱収縮チューブを被せて、接触してもショートしないようにしてから、もう一枚の基板に半田付けする。
2枚の基板を単線でつないだところ
単線なので、筐体に収める時にはやや力を入れる必要があったけれど、何とか所定の位置に収まった。
筐体に基板を収めたところ
念の為に、百円ショップで入手したイヤホンタイプのヘッドフォンとニッケル水素電池で動作確認する。
とりあえず動作確認した
正常に動作して安心した。
 あえて百均のヘッドフォンを使ったのには勿論理由がある。今回の回路に限らず、オーディオの音声出力回路は下手すると直流がそのまま出力に出てっちゃったりする場合があって、そうなるとヘッドフォンやスピーカなどの音声モニタリング機材を壊してしまいかねないのだ。だから、壊れてもショックの少ない(でも、ゼロじゃないんだけど...)安価な物を使って確認をするのであーる。

 随分と時間が掛かってしまったけれど、やっとこさ修理できた。これでエレキギターの練習環境は元に戻った。嫌いなので練習はあんまりやらないし、「だって、Pocket Rock Itが壊れてるから」と自分で自分に言い訳していた面もあるけれど、これで言い訳できなくなった。(笑)せいぜい練習するかなぁ。(滝汗)
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