直せるか!?ハモンドオルガン146K2(その2) [電子回路]
(前回からの続き)
ハモンドオルガンが我が家に来てから既に2年半近く、ちょこまか調べたりはしていたがちっとも進まない状態が続いていた。(滝汗)こんな調子ではいつまでかかるか分からない。「えぇーぃっ、劣化した電解コンデンサは全部替えちゃえ!」(笑)基板全てを調べて必要な部品を取り寄せる。
箱から出すと、復路に小分けされている。
拡げると結構な量だ。ちなみに、全部で170個である。
各基板のコンデンサを片っ端から交換する。
少々マイナーな容量のコンデンサは入手できなかったので、合成容量で合わせる。
基板上は少々不格好だが、見えない場所なので問題無い。
電源部のコンデンサは僅かに頭が膨らんでいるように見える。
外して見ると、案の定液漏れを起こしていた。
なかなか外れなかったり、液漏れで基板が汚れたのを取り除いたりで、全ての基板のコンデンサを交換するのに丸五日かかった。(汗)
次はスイッチ部の修理だ。
LEDが埋め込まれたプッシュスイッチは、どれも中のLEDが点灯しない。
側面にある爪二ヶ所を外して分解する。
全部ばらすと、こんな感じ。
筐体内側に接点がある。接触する部分だけ色が違うけれど、テスターで測ると抵抗は無限大だからスイッチとしては機能していない。(汗)
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
どのプッシュスイッチも、押す部分の側面に端子がある。接点は例外なく真っ黒。これでは電気は流れない
こちらも磨いておく。
後は元通りに組み立てて基板に半田付けする。
このスイッチはLED点滅の為の接点は無く、単にオン・オフするだけの機能しかない。LEDの点滅は接続されているロジックICが制御している。
実際に使ってみると、押す度にLEDが付いたり消えたりするようになった。今まで点かなかったのは、接点が導通しないのでロジックICも動かず、ICからLEDへ電力が供給されなかったかららしい。
次はシーソースイッチだ。
基板の半田付けを緩めて取り外す。
軸を抜いて分解する。
接点の部分を取り出す。
接点の接続部分は真っ黒だ。これでは電気は流れない。
磨いて奇麗にする。
摺動接点を広げて内側を見ると、やはり黒ずんでいる。
こちらも磨いて奇麗にする。
摺動部接点は薄い銅板で割れ易い為、工具は使わずに指の力だけで広げたのを元の状態に戻して組み立てる。
シーソースイッチ全てを同様に分解清掃する。
次はボリウムだ。基板から外す。
筐体の爪を起こして分解する。
接点部はかなり汚れている。これではまともに動かなくても仕方ないだろう。
別のボリウムは内部が錆びていた。
接点全てを磨いて奇麗にする。
元通り組み立てればOKである。
配線が外れないボリウムは、本体から取り外して浮かした状態で作業する。
ネジを外して取り出す。
爪を起こして分解する。
この状態のまま磨いて組み立てる。配線が繋がったままなので、作業はとてもやり難いのだが、仕方あるまい。
音声出力部にもボリウムがあるけれど、只のボリウムでなくてスイッチ付きや2連ボリウムだ。
スイッチ付きの方を基板から外す。
分解を試みたが、固くカシメられた部分があって、手持ちの工具では完全には分解できなかった。
出来る範囲で抵抗体などを磨いておく。
接点は真っ黒。これではスイッチの役を果たせない。
こちらもきちんと磨いておく。
二連ボリウムは、かなり特殊なカシメ方がされていて、手持ち工具では外せない。
幸い、このボリウムには問題は出ていないので、そのまま使う事に。
最後はドローバーだ。
基板には何かの液体が付着して固まっている。
半田付けを緩めて外すと、全体的にメトメトする。
よく見ると、何やら液体が残っている。
粘度のある液体なので、ジュースかコーヒーなどの飲料をこぼしてしまったのでは?と思う。
メトメトするのを全て拭き取ってから分解する。内部は普通のスライドボリウムだ。
よく見ると、樹脂が劣化して接点が外れてしまっている。
道理で動かない訳だ。ボンドで接着して丸一日放置する。抑えに使っているのは、外した小型電解コンデンサだ。(笑)
抵抗体の方は表面が少し荒れている程度。
こちらもキレイに磨いておく。
ドローバーのクリック感は、直径1mm程の小さな金属ボールで演出している。
こちらもメトメトなので、洗剤で洗い流し、乾燥させてから組み立てた。
一通り作業して動かして見ると、かなりの部分は機能が回復した。接点が導通しない為に動かなくなった部分が多かったようだ。
フットペダルの部分とか、サステイン調整の部分など、まだ動かない部分が数か所ある。電解コンデンサや接点だけの問題ではないようだ。ロータリースピーカーを駆動するOリングも切れてしまっているので、こちらも代用品を探さねばならない。
修理完了はまだまだ先の話だなー。(汗)
(続く...?)
ハモンドオルガンが我が家に来てから既に2年半近く、ちょこまか調べたりはしていたがちっとも進まない状態が続いていた。(滝汗)こんな調子ではいつまでかかるか分からない。「えぇーぃっ、劣化した電解コンデンサは全部替えちゃえ!」(笑)基板全てを調べて必要な部品を取り寄せる。
箱から出すと、復路に小分けされている。
拡げると結構な量だ。ちなみに、全部で170個である。
各基板のコンデンサを片っ端から交換する。
少々マイナーな容量のコンデンサは入手できなかったので、合成容量で合わせる。
基板上は少々不格好だが、見えない場所なので問題無い。
電源部のコンデンサは僅かに頭が膨らんでいるように見える。
外して見ると、案の定液漏れを起こしていた。
なかなか外れなかったり、液漏れで基板が汚れたのを取り除いたりで、全ての基板のコンデンサを交換するのに丸五日かかった。(汗)
次はスイッチ部の修理だ。
LEDが埋め込まれたプッシュスイッチは、どれも中のLEDが点灯しない。
側面にある爪二ヶ所を外して分解する。
全部ばらすと、こんな感じ。
筐体内側に接点がある。接触する部分だけ色が違うけれど、テスターで測ると抵抗は無限大だからスイッチとしては機能していない。(汗)
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
どのプッシュスイッチも、押す部分の側面に端子がある。接点は例外なく真っ黒。これでは電気は流れない
こちらも磨いておく。
後は元通りに組み立てて基板に半田付けする。
このスイッチはLED点滅の為の接点は無く、単にオン・オフするだけの機能しかない。LEDの点滅は接続されているロジックICが制御している。
実際に使ってみると、押す度にLEDが付いたり消えたりするようになった。今まで点かなかったのは、接点が導通しないのでロジックICも動かず、ICからLEDへ電力が供給されなかったかららしい。
次はシーソースイッチだ。
基板の半田付けを緩めて取り外す。
軸を抜いて分解する。
接点の部分を取り出す。
接点の接続部分は真っ黒だ。これでは電気は流れない。
磨いて奇麗にする。
摺動接点を広げて内側を見ると、やはり黒ずんでいる。
こちらも磨いて奇麗にする。
摺動部接点は薄い銅板で割れ易い為、工具は使わずに指の力だけで広げたのを元の状態に戻して組み立てる。
シーソースイッチ全てを同様に分解清掃する。
次はボリウムだ。基板から外す。
筐体の爪を起こして分解する。
接点部はかなり汚れている。これではまともに動かなくても仕方ないだろう。
別のボリウムは内部が錆びていた。
接点全てを磨いて奇麗にする。
元通り組み立てればOKである。
配線が外れないボリウムは、本体から取り外して浮かした状態で作業する。
ネジを外して取り出す。
爪を起こして分解する。
この状態のまま磨いて組み立てる。配線が繋がったままなので、作業はとてもやり難いのだが、仕方あるまい。
音声出力部にもボリウムがあるけれど、只のボリウムでなくてスイッチ付きや2連ボリウムだ。
スイッチ付きの方を基板から外す。
分解を試みたが、固くカシメられた部分があって、手持ちの工具では完全には分解できなかった。
出来る範囲で抵抗体などを磨いておく。
接点は真っ黒。これではスイッチの役を果たせない。
こちらもきちんと磨いておく。
二連ボリウムは、かなり特殊なカシメ方がされていて、手持ち工具では外せない。
幸い、このボリウムには問題は出ていないので、そのまま使う事に。
最後はドローバーだ。
基板には何かの液体が付着して固まっている。
半田付けを緩めて外すと、全体的にメトメトする。
よく見ると、何やら液体が残っている。
粘度のある液体なので、ジュースかコーヒーなどの飲料をこぼしてしまったのでは?と思う。
メトメトするのを全て拭き取ってから分解する。内部は普通のスライドボリウムだ。
よく見ると、樹脂が劣化して接点が外れてしまっている。
道理で動かない訳だ。ボンドで接着して丸一日放置する。抑えに使っているのは、外した小型電解コンデンサだ。(笑)
抵抗体の方は表面が少し荒れている程度。
こちらもキレイに磨いておく。
ドローバーのクリック感は、直径1mm程の小さな金属ボールで演出している。
こちらもメトメトなので、洗剤で洗い流し、乾燥させてから組み立てた。
一通り作業して動かして見ると、かなりの部分は機能が回復した。接点が導通しない為に動かなくなった部分が多かったようだ。
フットペダルの部分とか、サステイン調整の部分など、まだ動かない部分が数か所ある。電解コンデンサや接点だけの問題ではないようだ。ロータリースピーカーを駆動するOリングも切れてしまっているので、こちらも代用品を探さねばならない。
修理完了はまだまだ先の話だなー。(汗)
(続く...?)
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