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百均LEDライトの簡単な修理 [電子回路]

 百円ショップで購入したLEDライトは、基板上の部品が手暗がりで見えない時など、一寸明かりが欲しい時などに使っている。購入時からスイッチの接触が良くなくて暗くなったりしていたが、2日ほど前から遂に点かなくなってしまった。
点かなくなったLEDライト
電池は大丈夫だから、ほぼ間違いなくスイッチの接触不良だ。
 「百円なら買い直しても良いか?」とも考えたけれど、どの百円ショップも自宅からかなり遠いので行くのが面倒だし、直せばゴミとして捨てずに済む。

 スイッチ部を分解する。
 電池を抜いてスイッチをグッと中へ押し込むと、中に入っている接点部が出て来る。
接点部を押し出したところ
電池のマイナス側接点は単にバネが挟んであるだけ。
マイナス側のバネは挟み込んでるだけの構造
バネと繋がる接点は折り曲げられていて邪魔となるので伸ばし、白い樹脂の嵌め合いを外すと接点が出て来る。
接点を分解したところ
押すと接点と繋がるこの部品の周囲が曲がっていて、押しても接触しないのが点かない原因だった。
この部品の変形が原因だった
ペンチで平らになるように修正、NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いてから元通りに組み立てる。
元通りに組み立て中
「これでOK」と組み立ててテスターで測ると「あれ?繋がらんやん??」数分悩んでしまった。(汗)
 使われていた接点は、金属板から打ち抜いた後にバリ取りせずに曲げ加工しているらしく、周囲が微妙に反っていた。大きな部品なら接触不良を起こすことは無いが、部品がミリ単位だと、一寸した反りなどでも接触が悪くなったりする原因となる。
 もう一度分解して両側の接点もペンチで平らに修正して組み立て直したら、ちゃんと繋がるようになったので、元通りの位置に戻す。
元に戻す作業中
電池を入れてスイッチを押すと、ちゃんと点いた。
点灯するようになった
何度繰り返してもきちんと点いて、暗くなったり途中で消えたりしないので、修理完了。めでたしメデタシである。
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カワイF-1Jrの簡単な修理 [音楽]

 先日、オークションに昔憧れていたギターの一つ、KawaiのF-1Jrが出品されていた。リア・ピックアップの音が出ないという理由で安値スタートだった。
 「探してる人が多い機種だから、どうせ値が上がっちゃうでしょ」と思いながらも「落とせないと思うけど」と通常取引額の1/3ほどで入札しておいた。

 数日後「おめでとうございます!あなたが落札しました」というメールが届いた。「へぇ?何か入れてたっけ??」落とせない前提で入れていたから、入札していた事をすっかり忘れていた。(汗)
 慌てて確認したら、殆ど競らずに落ちていた。どうやら「リアの音が出ない」というのが敬遠されたらしい。数日後、自宅に届いた。
Kawai・F-1Jr
1980年当時のカタログに依れば、ボディ材はセン、ネック材はメイプル+マホガニー、ピックアップやフィンガーボード材の記述はない。
 裏を見ると、スルーネック構造が良く分かる。
Kawai・F-1Jr裏側
ピックアップはハムバッカー2個だが、それぞれにタップ切替スイッチが付いている。
ボディ部アップ
通常のタップはハムバッカーの片側だけシングルコイルとして使うが、この機種は更にローカットもできるようになっている。
 ヘッドは上から貼られている。ペグ(糸巻き)はメッキ部の劣化が激しい。
ヘッド部
 裏側には、大きなシールが貼ってあったらしい。
裏側にシール痕がある
回路部は黒い樹脂で蓋されている。蓋を開けると、こんな感じ。
回路部
配線は何処も外れていない。リア・ピックアップの音が出ないのはピックアップ本体が駄目なのかも知れない。
 改めてリアピックアップを見ると、何かおかしい。必要以上に凹んでいる。
リア・ピックアップが何故か凹んでいる
エスカッションを外してみたら、固定ネジが外れただけだった。
エスカッションを外したところ
ピックアップが落ち込んで、弦から離れ過ぎたから音が出ないのかも知れない。全体的に汚れている上に、ボンドで固定してあったような形跡もあった。
エスカッションは結構汚れている
セスキ炭酸ソーダなどを使って軽く掃除した。
一寸奇麗になった
ピックアップ裏側はかなり錆びている。
裏側が錆びている
そのままでも音に影響しないが、錆が進行してしまわないように軽く錆を落としした。
錆を落としたところ
 エスカッションを固定するネジは頭が錆びている。手の汗でも吸ったのだろうか。
エスカッション固定ネジが錆びている
気休めにワイヤーブラシで磨いた。
ネジを磨いた後
ブリッジを支えるスタッドもやや汚れている。
ブリッジのスタッドも汚れている
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いた。
磨いた後
 テールピースを支えるボルトの軸に錆が出ているので、こちらも磨いて奇麗にする。左が磨く前、右が磨いた後だ。
左が磨く前、右が磨いた後
チューン・O・マチック・タイプのブリッジとテールピースはどちらもメッキの状態が余り良くない。
メッキの状態は良くない
40年前のギターだから仕方ないのかも知れない。こちらもNevrDullで磨いておく。
 フレットは部分的に凹んでいるので、かなり使い込まれたようだ。
フレットが部分的に凹んでいる
フィンガーボードをレモンオイルで拭いたらかなり黒くなったので、色が付かなくなるまで繰り返し拭き取る。汚れが取れると少しだけ色が深くなった。(右半分)
右半分が汚れを取った後
一通りクリーニングしたら、改めてレモンオイルをたっぷり塗って数時間放置する。
レモンオイルをたっぷり塗った
 ペグはメッキがくすんで錆も出ている。
ペグにはくすみと錆がある
外してみたら、内部のグリスが漏れたらしくて全体的に茶色っぽい色になっている。
外したペグは全体的に汚れているつまみを抜いたところ
古くなったグリスが茶色に変色しているものの、部品の劣化は無さそう。古いグリスを拭き取り、グリスをごく薄く塗ってから元通りねじ込む。メッキの部分は液体コンパウンドで磨くが、人力では大して奇麗にはならなかった。6個全てを磨き終わったけれど、見た目は作業前とあまり変わらない。(汗)
作業を終えたヘッド
 ボディは浅い傷だらけ。しかも全体的に薄汚れている。
傷が多く薄汚れている
液体コンパウンドで磨くと少し奇麗になった。
IMG_7814.JPG磨いたら奇麗になった
ピックアップ切替スイッチのノブも汚れている。
ピックアップ切替SWのノブも汚れている
セスキ炭酸ソーダの液で拭き取ったら奇麗になった。
奇麗にした後
ノブやスイッチがある部分もだいぶ汚れている。
操作部の表面も汚れている
一旦部品を外してから液体コンパウンドで磨いたら奇麗になった。
磨いた後
ボリュームのノブも、石鹸でゴシゴシ洗ってからコンパウンドで磨く。右2個が作業前、左1個が作業後である。
右2個が作業前、左1個が作業後

 フィンガーボードのレモンオイルは2時間半ほどで無くなっていたので、乾拭きしてからフレットを磨く。
フレット磨き中
ところが、どれだけ磨いても一向に奇麗になってくれない。何故なのかは分からないが、奇麗にならないのなら作業する意味が無いので、フレットを磨くのは止めた。
 ボディ裏側のシール痕は、液体コンパウンドで磨いても奇麗にならない。
シール痕は消えなかった
シールの糊の成分がボディ側の塗装と反応してしまったようだ。
 樹脂パネルも細かい傷が全体的にあるので、液体コンパウンドで磨く。
樹脂パネルを磨き中
上1/3が磨き終わったところだが、一寸深い傷は消せない。
 磨いたブリッジとテールピースを載せる。
弦を張る準備完了
新しく張る弦は、前回から使い始めたROTOSOUNDステンレスのミディアムのセット。
ROTOSOUNDステンレス・ミディアム
弦を張り、弦高調整・オクターブ調整をして作業は完了である。

 ギターアンプに接続して音を出してみた。
 トーンは動かすとガリが出るものの、それ以外は全て問題無く音が出る。リア・ピックアップの音が出なかったのは、エスカッションから外れていたからだったようだ。古い製品なので、ボリュームポットは3つ共分解清掃する方が良さそうだ。
 タップ切替スイッチのフロント側は何かにぶつけたのか、スイッチのつまみがブリッジ方向に少し傾いている。ボディ全体に擦り傷があるし、ペグやブリッジにはメンテンナンスの形跡が無いので、酷使されてそのまま放置されていたらしい。

 ジャンク扱いだったけれど、普通に使える状態になってホッとした。でも、置く場所が無いんだよなー。(汗)
タグ:カワイ
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有効期限 [雑感]

 酒類は専ら晩酌で飲んでいて、失職してからは節約の為に第三のビールなど安い物を選んで購入している。
第三のビール
新聞に入ってくるチラシなどを見て一番安い店を選んでいて、ここ数回は車で10分ほどの所にあるチェーン店で買っている。
 350mlでは物足りないので500mlにしているけれど、金額や体調を考えなくて済むのなら最低でも1.5Lは飲みたいところだ。
# ビールに限らず、泡の出るお酒が大好きなのよん。

 初めて購入した時にポイントカードを作ったら、カードと共に手渡されたチラシに「ケース単位のアルミ空き缶をポイントに還元!」とあったので、先月1ケース持ち込んだら、今度は別のカードを受け取った。
受け取った別のカード
「今どき流行りのリサイクルやねー。」細かく読まずに、そのまま財布の中に入れておいた。

 一ヶ月経ってまた1ケース分の空き缶が溜まったので、「またあの店に持ち込こもう」と思い、改めてカードを見て「有効期限」の文字に気が付いた。
有効期限がある
期限はたったの「1年」、20ケース分になったら300円割り引く、と。カードの裏側には店側が記入した日付が入っている。
日付が記入されている
1年で20ケース消費しようとすると1日1本では足りず、最低でも4日で5本飲む計算になる。実際には休肝日を設けたりするので、数日に一回は2本飲まないと間に合わない。多く飲めるのは有り難いけれど、何だか義務で飲んでいるような気分になってしまい、ちっとも嬉しくない。
 それに、年20ケース飲んでも300円にしかならないなら「カードで貯めるだけ無駄だわ。」そのお店に空き缶を持って行くのは止めて、よく利用するホームセンターのリサイクルコーナーへ持ち込むことにした。
 こちらもポイント制で缶5本で1ポイント、1ポイント1円として使える。20ケースでも98円分にしかならないけれど、ポイントの有効期限等は何も無い。1年分を計算する必要も無いから、こちらの方が気楽だ。

 本当は、飲まない方が節約になるし、体にも良いんだろうけれど...ね。(滝汗)
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テッサー45mmのフード [カメラ]

 我が家で唯一の35㎜カメラとなったCONTAXの一眼レフは、普段はTessar(テッサー)45mmF2.8を付けている。
S2b+Tessar45mm
現在は中判ばかり使っている為、出番は年に数回程度だけど、モノクロでの撮影は何故か大抵このレンズである。
 今までフード無しで使っていたが、中判でフードの重要性を再認識してからは「単焦点なんだから、やっぱフード付ける方が良いよなぁ」と思うようになった。
 しかし、京セラがカメラ製造から撤退してかなり時間を経ている為、今更純正のフードを探そうとは思わない。探すのが面倒だし、とっくの昔に製造が終了してて安く手に入るとは限らないからだ。

 因みに純正のフードは単体ではなく、 49/55RINGと55/86RINGという2つのステップアップリングを重ねてからMETAL-HOOD4という深さの結構ある金属製フードを合体させる構造になっている。
 他のレンズと共用で設計できるように組み合わせる前提で作られていたらしいが、フードだけでレンズの数倍の大きさになってしまい、ハッキリ言って「邪魔。」(笑)それが理由で今まで使っていなかった、という面もある。

 先日、別件でネット上で探し物をしていたら、「標準レンズ用 汎用フード」という商品が検索に引っかかってきた。「そういえば、45㎜のフードってまだ探してなかったな」と思い出し、本来の探し物はそっちのけでフードをあちこち調べてみた。すると、「標準レンズ用なら45㎜でもほぼOK」らしいと判ってきた。
 35㎜の標準レンズは50mmで、45mmだと水平画角が5度広い。だから、50㎜ピッタリで設計されたフードを45㎜で使うと四隅にフードが写り込んでしまう危険性がある。実際に使ってみないと、使えるかどうかは分からない。

 色々なサイトを参考にした結果選んだのが、これだ。
エツミ・メタルフード2
エツミのメタルフードⅡである。国産と言う点に強く惹かれた。金属製で、深さは25㎜。
深さは25㎜
内面は反射を防止する溝が切ってあって、更に艶消しの黒で塗装されている。
内側は溝と艶消し塗装で反射を防ぐ構造
取り付けると、こんな感じ。
フードを取り付けたところ
取り付ける前はあっさりした感じだったが、
フードを取り付ける前
取り付けると一気に一眼レフらしくなった。(と思うのは拙者だけ? ^^;
フードを取り付けた後
レンズに直接ではなく、プロテクトフィルターの上に重ねて取り付けているけれど、フィルム室側から見ても四隅が蹴られる事は無いから、このまま安心して使える。

 フードを付けると若干大きくなるけれど、迷光を防いでくれるから画質は確実に向上する。でも、写真の腕が上がる訳じゃないのが痛いよなー。(笑)


ETSUMI メタルフードII 49mm用 ブラック E-6565

ETSUMI メタルフードII 49mm用 ブラック E-6565

  • 出版社/メーカー: エツミ
  • 発売日: 2014/07/07
  • メディア: Camera





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ジュリエッタのオイル交換 [雑感]

 アルファロメオ・ジュリエッタクワドリフォリオヴェルデはオイル交換が必要な距離に達した為、購入したお店「ロッソコルサ」へと出掛けた。

 8日(土)朝5時半前に自宅を出発する。走り出して数分で信号に停められた時、何気なくメーターパネルを見ると、外気温は2度だった。
外気温は2度
2月上旬は平年なら氷点下だから、例年よりも数度高い。県道183・県道64と走って国道41に入ると、交通量は少ないが、走っている車両の殆どが大型トラックだ。県道349・県道84・国道21と進むが、走っている車は殆ど居ない。
 気温が高く凍っている可能性は低いので、ゴルフ場の合間を抜ける道へと進み、再び国道21に戻る。国道19との交差周辺は少し交通量が多かったけれど、県道69へと進むと交通量はやっぱり少ない。県道66・県道20・県道33・国道363と進むに連れて徐々に交通量が増えて行く。いつもと同じで遅い軽トラが多いが、延々と先頭で蓋する事無く他の道へと曲がっていくので助かる。
 トイレに行きたくなったので、国道257の道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里に寄る。
道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
何やら手書きの看板が見える。
手書きの看板?
近寄ると、凍結で滑るのを警告する為と分かる。
凍結の警告
こういうのは、縁起を担ぎたい受験生達は見たくないだろうなぁ。
 少し歩き回って体をほぐしてから再び走り出す。

 国道153へと進むとこちらも大型トラックが多いが、必ず道を譲ってくれるので大いに助かる。
# 意地悪な老人カーとは雲泥の差だ。
寒原峠の電光表示板が一番気温が低くて-1度だったが、マイナスだったのはここだけ。他は全て1度以上を表示していた。例年なら-5度前後で周囲は雪で真っ白なのだが、今年はスノーマシンのあるゲレンデに雪がある程度、スキー場の駐車場も満車にはなっていない。
 国道256との交差から徐々に交通量が増え始め、飯田市街に入るとかなりの交通量となる。それでもまだ9時過ぎだからか、渋滞するような事は無かった。
 県道18・弁天橋・県道251・県道226と進んで飯田市街を迂回して国道153に戻る。途中から先頭を遅い老人カーが走っていて、制限速度50km/hの道なのに35km/h前後で延々と走らされてイライラ。この国道は直線区間が多いのに、駒ケ根市街に入るまでの全てが追越禁止なので、どうする事も出来ずお手上げだ。
# 行政の怠慢。
駒ケ根市街の2車線区間に入ったら、片道一車線になる前に遅い車を一気にゴボウ抜きする。こうでもしないと必要以上に時間が掛かってしまうのである。その後はスムーズに進み、沢渡で国道が天竜川の堤防に上がったら、伊那市街の渋滞を避ける為に春近大橋を渡る。
 県道209・県道488・県道18・県道19と進む。2時間近く走ったので、コメリ上牧店の駐車場にジュリエッタを停めて小休憩する。平年ならあちこちに雪があるのに、今年は遠景の山だけにしかない。
伊那市街に雪が無い
伊那市街に雪が無い
序に店内を一寸見たら、栗の苗木が「特価300円」で数本出ていた。「庭に植えると良いんだけど、植える場所が無いなぁ。」諦めて走り出し、数分でロッソコルサに到着する。

 オイル交換をして貰い、20分ほど雑談してから出発。来た道を戻るが、家族への土産を買う為にニシザワ双葉食彩館へ。
ニシザワ双葉食彩館
「いつものヤツ」を仕入れる。
購入した和菓子類
レジを済ませたらそのままジュリエッタに乗り込んで走り出す。

 国道153は昼時だからか、交通量がとても多くて激しく渋滞。50mほど先にある信号が何度変わっても全然動かない。「こりゃダメだ」と県道146へと逃げ、沢渡辺りでようやくスムーズに流れるようになる...と思ったら、駒ケ根市街も渋滞気味。国道が片道2車線になる区間だけはスムーズだが、それ以外はノロノロとなって一寸イライラする。
 中川村に入ると交通量が減って徐々にスムーズに進むようになり「ホッ。」高森町に入ったら県道226・県道18と進んで飯田市街を回避する。県道251・県道18と進んで国道153に戻ると交通量は激増するものの、片道2車線なので比較的スムーズだ。飯田山本ICを抜けた辺りから徐々に交通量が減って行き、国道256との交差を過ぎると交通量はグッと減る。「これなら順調に進みそうだな」なんて思いながら走っていたら、治部坂高原で大型トレーラーが前方に割り込んできて、更にその後ろに老人カーが3台も強引に割り込んできた。「ゲゲッ、なんじゃコイツら!」急ブレーキのお陰で事故にはならずに済んだものの、その後は道の駅信州平谷を超えた辺りまでずーっとノロノロ運転に付き合わされて気が滅入る。
 数少ない追越可能な区間で遅い車を一気に抜き去る。途中でオイル警告灯が点灯して焦る。「えーっ、オイル交換したばかりなのに?」ところが、少し走る間に消えてしまう。「ん?センサーの誤動作??」
# これが前触れだったとは気が付かなったんだよなー。(滝汗)
その後警告灯は全く点灯しないので、そのままいつも通りに進む。

 国道257へと進んで、朝も立ち寄った道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里に入り、トイレ休憩。
道の駅上矢作ラフォーレ福寿の里
体を少し動かしてから再び走り出す。

 来た道をそのまま戻る。可児市街で渋滞気味となったものの、それ以外は順調に進む。自宅近くのスタンドで給油し、自宅へは18時少し前に無事到着。
 今回はCDを持ち込んで、久し振りに音楽を聴きながら走った。カーナビは再生したCDをSDカードへ自動的に取り込むので、次回からCDを持ち込まずに済む。以前はせっせとCDをかけていたのだが、面倒になってここ数年は何もしていなかった。ちなみに、今回持ち込んだのは以下の10枚だ。
聴いたCD
  • Bill Conners / Double Up
  • Bill Conners / Step It
  • Ian Carr / Belladonna
  • Pat Metheny / Birght Size Life
  • BIll Bruford's Earthworks / Earthworks
聴いたCD
  • BrandX / Is There Anything About?
  • Fire Merchants / Landlords of Atlantis
  • Niacin / Niacin
  • Fire Merchants / Fire Merchants
ジャズロック・ハードフュージョン・インストルメンタルロック・ジャズで国内販売されないCDも多く、あまり一般的ではないものばかりだが、拙者の大好物である。
# もっとダークな曲やプログレも大好物だったりする。
お陰で、いつもなら遅い車に付いて走るとイライラしっ放しだけど、今回は以前ほどにはイライラしなかった。

 迂回した区間が多めだったので今日の走行距離は480.3kmといつもより多め。燃費は12.9km/Lで、思ったほど伸びなかった。
 オイル警告灯は一度1分ほど点いただけで、自宅に着くまで全く問題無かった。しかし、2日後、妻がジュリエッタで出かけようとしたら、「Charge Oil」という警告表示が出て消えない。フロント・ボンネットを開けてエンジンをかけてみると「ガラガラガラガラ」という聞きなれない音がする。こんな状態で乗る訳には行かないので、ロッソコルサに連絡して修理する事になった。やれやれ...(--;)
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フィルムカメラ整理完了 [カメラ]

 ハッセルブラッド望遠レンズ修理の費用捻出がきっかけとなって積年の課題だった機材整理が動き出し、Rolleiflex2.8Fなどを一気に放出して遂に完了した。

 バイク・ツーリングの延長で使い始めたカメラだったが段々とのめり込んでしまい、カメラ本体とレンズ合わせて200個を軽く超え、大型防湿庫2台が鮨詰め超満員となり、やや大きな4段の本棚も全てカメラやレンズで埋まっていった。今振り返ると滅茶苦茶な状態が15年以上も続いていたのである。当時は13年居たNECを去り、外資系やヨタ自を渡り歩くも毎月100時間を超える長時間残業が当たり前でストレスばかりが溜まり、その捌け口がカメラ機材に向かっていたんだと思う。(汗)

 機材は使わないと動きが悪くなる為、毎月初めの休日は「シャッターを切る日」と決めて、カメラ全てを動かしていた。台数が少ないうちは大した事では無かったものの、増え過ぎて鮨詰めになっている機材を傷付けぬよう取り出してシャッター等を動かし、動作を一通り確認できたら再び傷付けぬよう鮨詰め収納する、という作業を延々と繰り返すと、それだけで2時間以上もかかった。一寸面倒な作業ではあったものの、仕事を忘れる事の出来る楽しい時間でもあった。そんな時に阪神淡路大震災が起きた。

 震災後馴染みの中古カメラ屋さんが次々と廃業してしまい、機材が増えて重くなった防湿庫を置いている床がフワフワするようになった。「今大きな地震が起きたら、機材は皆壊れちゃうだろうな」「シャッター切るのは1回に1台だけだしなぁ」「それに、この状態は流石に不味いよな。」震災をきっかけに機材を見直し始めた。
 カメラやレンズを買い漁っていた頃は未だネットの無い時代だったから、どの機材も休日に遠方までバイクで出掛けたり、出張で仕事を終えた後にあちこち駆けずり回ったりして探し出したものばかり。入手時の苦労を思うとなかなか手放す気になれなかった。
 しかし、デジタルカメラ隆盛でフィルムカメラの値落ちが始まり出して待った無しの状態になり、断腸の思いで次々と機材を処分していった。

 最後まで残っていたのは、4x5や8x10の大判セット、ライカの一眼レフ群、ハッセルブラッド503CWのシステム、京セラコンタックス一眼レフ、ローライSL66、ローライ35、ローライフレックス2.8F等のローライ製二眼レフだ。いずれもわの会撮影会で常時使っていた機材だったから、手放すという選択肢は考えていなかった。
 しかし、ある時に作品添削指導で三輪先生から「中判に比べて35mmの撮影がイージーになっていないか?」と指摘され「うーん、確かに...(^^;)...(--;)...。」大判も撮影に時間が掛かる事から縁遠くなっているし、ハッセルブラッドとSL66は同じ中判一眼レフの「ましかくカメラ」で重複している。「使っていない機材は思い切って手放そう。」

 手始めに大判セットを手放し、散々迷ったけれどコンタックス一眼を残す事にしてライカ一眼を手放し、ローライ35やSL66も手放した。コンタックスを残したのは「ツアイスの描写が好み」だから。ライカのレンズ群も独特の描写で好きだが、レンズがとにかく高くてシステムを充実させたくても難しい。だから、ライカに比べれば遥かに安価なコンタックスを残す事にしたのである。
 数年かけて機材を徐々に整理したところへ、今回の望遠レンズ修理となり、お散歩カメラとして取ってあったけれどあまり出番が無く、そこそこの金額で売れそうなローライフレックス2.8Fとローライ35最初期型を手放し、「これ以上減らしたら撮りたい写真が撮れなくなる」というところまで到達、遂に機材整理が完了した。

 残ったのは3システムのみとなった。メインで使っているハッセルブラッド503CW中判一眼レフ一式、
ハッセルブラッドのシステム
お散歩カメラ兼バイク用のローライコードⅢ二眼レフ、
ローライコード3
そしてコンタックス35㎜一眼レフS2b一式である。
コンタックス一眼のシステム
これだけあれば、今の撮影全てを賄える。機材はナカバヤシのキャパティ・ドライボックス2個に収めている。
ドライボックスに収納
コンタックスとローライコードはドライボックス11Lに、
コンタックスとローライコード3
ハッセルブラッド一式はドライボックス27Lに入れている。
ハッセルブラッド一式
鮨詰めにすれば27Lの方に全部収める事も出来そうだが、機材同士がぶつかるのを防ぐ必要があるので、今のところは分けている。

 機材が減ったお陰で防湿庫も処分できて、部屋が少しだけ片付いた。でも、カメラ以外にも整理しなきゃならん物が結構あるので、当分の間は整理作業が続きそうだ。(汗)


ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 27L グレー 97025

ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 27L グレー 97025

  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ(Nakabayashi)
  • 発売日: 2008/01/02
  • メディア: オフィス用品






ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 カメラ保管 11L グレー DB-11L-N

ナカバヤシ キャパティ ドライボックス 防湿庫 カメラ保管 11L グレー DB-11L-N

  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ(Nakabayashi)
  • 発売日: 2009/03/23
  • メディア: オフィス用品






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アリアプロ2のセミアコSH-1000の簡単な調整(その1) [音楽]

 昨年初春の話になるけれど、アリアプロ2のスルーネック・セミアコSH-1000を入手したものの、何もせずに保管していた。
IMG_7671.JPG
音楽に目覚めた中学生だった当時、楽器店にあるカタログ見て「うわぁ、凄ぇっ」と羨望の眼差しを向けていたモデルだったが、「ハムバッカーなのに出力がシングルコイル並みしかない」「アクティブ回路用9V電池の減りが早い」「電池蓋のネジが一本根元で折れている」という理由で驚くほど安く売られていた。
 「うーん、弾けないのにギターばかり増やしてもなぁ」と一旦は諦めたものの、誰も買わなかった為か数週間後に再び見たら更に値下げされていた。なのに、しばらくしても誰も買わないので「これは、俺に買え!って事か?」と思い、購入してしまった。
# 早い話が「物欲に負けた」と。(滝汗)
 全体的に浅い擦り傷などはあるものの、1978年頃のギターとしては奇麗な方だ。
ボディ裏側
ピックアップはフロント・リア共にアリア・オリジナルのMH-1ハムバッカー。
ピックアップはMH-1
パッシブタイプの普通のピックアップである。兄弟モデルのSH-800も同じピックアップで、SH-1000との違いはアクティブ回路が入っているかどうか、という1点だけだ。
 ヘッドには「Designed & Approved by H.Noble」「Original Custom Body P.No・・・」「A Product of Matsumoku・・・」という文字が入っている。
ヘッド部
当時のメーカの気概(荒い鼻息?)が感じられる。何しろセミアコ・タイプでスルーネックというのはこのモデル以外には見た事が無い。使用材も上質の物が使われていて、今作ったら一体幾らになるんだろう?とも思う。
 FenderやGibson等の米国産ギターのコピーモデルが問題視されるようになってきた時期で、国内メーカはオリジナル・モデルの開発に力を入れていた。だから、このモデルには熱い思い入れがあったのだろう。

 フィンガーボードは一見問題無さそうに見えるけれど、手触りはあまり良くない。
フィンガーボードはエボニー
当時の方碌では、材質はエボニーとなっているから、ツルンとした手触りの筈なのに、何となくざらついている。「ひょっとして、汚れてる?」レモンオイルを少量垂らしてボロタオルで拭くと、真っ黒になった。
拭いたら真っ黒
うっすらとタバコの臭いもするので、手垢とタバコのヤニが合体してざらつきの原因になっていたらしい。フィンガーボード全体を何度も拭きあげたら、見た目は変わらないものの手触りがスベスベになった。
手触りがスベスベになった
フレットは弦の位置に僅かな凹みがあったりしているけれど、直ぐ交換が必要な程でもないので、NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
フレットを磨いているところ
左が磨く前、右が磨いた後だけど、画像では違いが殆ど分からない。(汗)
 ブリッジはメッキが痛んでいる箇所が結構あるけれど、状態は悪くない。
ブリッジの状態はそこそこ
メッキが浮き上がっている部分もあるけれど、まだ普通に使える状態だ。ばらして個々の部品を磨くが、結構な手間がかかった。
ばらした部品を磨き終わったところ
元通り組み立てると、こんな感じ。
組み立てたブリッジ
アリア・オリジナルの「PROⅡイクスクルーシブ・スーパーマチック・ブリッジ」で、高価格帯モデルにだけ使われている。
 ヘッドのペグも少しくすんでいるので、部分的に外す。
一部を外したところ
外した部品をNevrDullで磨いた。
外した部品を磨いたところ
ナットはブラス製だが、特に問題無さそうなので、表面を軽くクリーニングするだけに留めた。
ナットは軽くクリーニングした
ピックアップ・セレクターの留め金が白く粉を吹いているので外す。
ピックアップ・セレクターの留め具を外したところ
画像では分り難いけれど、全体的に錆びている。
全体的に錆びている
真鍮ブラシで磨いたら少し奇麗になったが、デジカメ画像では違いが殆ど分からない。(汗)
真鍮ブラシで磨いた後
ギター弦は在庫が無いので、ギターアンプ用スピーカーを発注した序に弦も1セット買った。自宅近辺の楽器屋では扱っていない英ROTOSOUNDのステンレス弦である。
ロトサウンドのステンレス弦
パッケージ裏に弦の説明が載っている。
パッケージ裏は弦の説明
「ステンレスはざらつく手触りが嫌だ」という人が多いみたいだけれど、拙者は全く気にしないし、ステンレスならニッケル減より錆びにくくて長持ちしそうなので、あえてこれを選んだ。
# 他のセットよりも価格が安かった、というのも非常に大きな理由の一つだったりする。(笑)
パッケージから出すと、中に乾燥剤(シリカゲル)が入っていた。
弦と一緒にシリカゲルも入っていた
高い弦ではないのに乾燥剤が入っているのは珍しい。
弦を張り、現高調整・オクターブチューニングを行う。弦を張ると、ブリッジはこんな眺めとなる。
弦を張り終えたブリッジ
全体的に軽く拭きあげたら、とりあえず調整終了だ。
調整し終えたSH-1000
ボディには極浅い擦り傷があちこちにあるので、コンパウンドで磨けばもっと奇麗になりそう。

 購入直後に一度音を出した感じでは素直な音色だったが、アクティブ回路を搭載している割には確かに出力は小さかった。未だ回路部は何も手を付けていないので。何がどうなっているのかは分からないが、壊れている訳では無さそう。どちらにしてもきちんと調べてみないと判らない。
 アクティブ回路は006P積層型9V電池が2個必要だが、生憎使える電池が無い。調査の前に006P型充電池の充電から始めなきゃな...

(続く...多分^^;
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レンズとフィルムバックの修理完了 [カメラ]

 昨年秋、撮影会が終わった後、まずフィルムバックA12を2つ共オガワカメラサービスさんへ直接持ち込んで修理をお願いした。
修理に出したA-12フィルムバック
オガワさんに依れば、最近はフィルムマガジンの中古の値段が落ちてきて修理費用と変わらない為、修理せず中古を買い直す人が殆どだそうな。
 中古が正常品なら良いのだけれど、フィルムカメラ新品時の感触を知るカメラ店員は非常に少なくなって来ているので、中古品の見極めが確実かどうかはかなり怪しい。それに、フィルムカメラ関係は「問題発生時には返金」という対応が殆どだから、下手すると何度も探す羽目になりかねない。A12の片方は15年以上使い続けている事もあり、あえて修理をお願いし、念の為に503CWも一緒に預けた。

 10日ほど経って「修理出来ました」と連絡が入ったので、引き取ってきた。内部のグリスが劣化して固まっていたのと、樹脂部品の摩耗が動かない原因となっていたそうだ。部品を見ると、確かに摩耗している箇所が見受けられる。
摩耗で交換した樹脂部品
早速テスト・フィルムを入れて503CWに取り付け、動かしてみると...「おーっ、こんなに軽いんだ!」
 新品を触った事が無いので、今まで操作に多少手応えがあるのは「そういうものだ」と思い込んでいた。ところが、修理されたフィルムバックの動きは「ウルトラ・スムーズ!」と声を上げたくなる程動きが滑らかで軽い。何も知らずに15年以上使い続けていたのが情けない。(笑)

 Sonnar250mmSaとAPO-TeleTessar500mmは曇りとカビ(?)があるのだが、ハッセルブラッド製品は使われている部品の材質の一部が特殊なものが含まれている為、正規修理認定店でないと出来ない事が多い。
IMG_7623.JPG
ネット上の情報を調べたりした末に、ケイリペア(神戸市)に2本共送った。古い製品だけに、既に部品が無くて完全な修理は無理との事だったが、「できるところまで」でお願いした。費用が驚くほど高額で、やむを得ずRolleiflex2.8FやRollei35初期型などを手放して費用を捻出する羽目に。(/_;)

 2ヶ月近くかかって、ようやく修理から戻ってきた。250mmSaは固着して分解できない部分があり、リアエレメントの修理は出来なかったそうだが、随分と奇麗になった。
修理を終えたゾナー250㎜Sa
レンズ内部のほぼ全面に広がっていたのは点状のカビだったそうな。因みに、修理前はこんな状態だった。
内部にカビ?
ほんの僅かに曇りが残っているようにも感じるけれど、これだけ奇麗になれば実用上は問題無いと思う。

 修理費が嵩んだのは非常に痛かったけれど、これでハッセルブラッドのシステムは安心して使える状態になった。また、カメラのシステムを見直す羽目にもなり、自動的にカメラシステムの整理も完了する事になった。
 入手するまでの苦労を考えると今までなかなか踏ん切りが付かなかったのが、修理費の為に問答無用で整理しなければならない状態に陥って思い切れた、という点でも今回の修理は良かったのかも知れない。(汗)
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グヤトーンFLIP300FCのオーバーホール(その3:スピーカー交換) [音楽]

 グヤトーンのギターアンプFLIP300FCはオーバーホールして以後は練習に使う程度。だから、リバーブ音が小さくても問題無いので、未だ直していない。(汗)
グヤトーンFLIP300FC

 2ヶ月位全く音を出していなかったのだけれど、先日アリアのレスポールを調整した際に弦を張り替えたので、翌日このアンプで音を出してみた。「新品の弦だからブライトな音に...ならないじゃん???」
 改めてヘッドフォンアンプPocket Rock Itで音を出してみると、やはり新品の弦特有のシャキッとした音が出て来る。「何故だろう...ひょっとしてスピーカが劣化してるのかも?」

 このアンプは1980年代後半の製造だから、既に30年以上経過しているけれど、エッジはコーンだから問題無し、ボイスコイルも問題無しで、見た目には問題があるようには見えない。
 しかし、耳で聞く限りでは、1.5KHz以上の高音域があまり出ない「丸い音」になってしまっている。音を聞いた子供も「音が一寸古臭いね」と言う。「スピーカを交換してみるか。」

 ネット上で色々探す。オーディオ用スピーカは楽器用にはあまり向いていないので、楽器向けの中から探す事になるが、そうなるとメーカは限られてくる。各メーカは周波数特性のグラフを公表しているので、それを一寸並べてみた。
周波数特性の例
オーディオ用スピーカに比べてグラフの山や谷がかなり大きい。これは製品によって用途別に音色の特徴を造り込んでいる為だ。
 プロのように必要な音が明確なら良いが、拙者の場合ギターは弾けるとは言えない状態だから、「何となくこんな感じの音」を思い浮かべる程度で、欲しい音が明確になっている訳ではない。「うーん...造り込まれた音じゃなくて、そこそこフラットな特性のスピーカを選べば良いか。」
 サイズは10インチ、アンプの最大出力は30Wなので、それに合うものを物色。買うスピーカが決まったら、次は最安値のお店を探して購入。数日後、自宅に届いた。
届いた段ボール箱
箱が大きいので、15㎝の物差しが小さく見える。でも、中身を出すと少ないんだよね。(笑)
箱の中身
序にドラムヘッドやギター弦も一緒に頼んだけれど、左下の白い箱がメインだ。開封すると、スピーカが見えてくる。
開封したところ
購入したのはCELETIONの「Ten 30」。
CELETIONのTen 30・裏
CELETIONのTen 30・表
コーン裏側に製造番号らしき数字が入っている。
製造番号らしき数字が印刷されている
厳密には、出力が30Wならスピーカは35W以上の耐入力が必要なんだけど、ライブで使う訳じゃないし、ご近所さんとの兼ね合いから自宅で大きな音量は出せないから、実用上はこれで十分だ。

 交換作業はスピーカを入れ替えるだけなので簡単だ。まず、リアパネルを外し、スピーカを固定しているナット4本を緩め、配線コネクタを引っこ抜く。
アンプのリアパネルは外したところ
外したスピーカもCELETIONで「G10L-35」という製品だ。当時は「CELETIONスピーカ搭載」というのが売り文句だった。
 外したら、バッフル面の黒い硬質スポンジは表面が劣化していて、付いたホコリは拭いても取れない。
外したスピーカ
Ten 30を取り付けようとしたら、穴が少し塞がっているのに気が付いた。
穴が一寸塞がっている
カッターナイフで切り取った。
カッターナイフで切り取ったところ
新しいスピーカを入れてナットで固定する。同じメーカで同じサイズだから、ネジ穴の位置もピッタリ一緒だった。
新しいスピーカを入れたところ
配線してリアパネルを取り付ければ完成である。
完成したアンプ
音出し前にスピーカの磁力を測ってみた。まずは古い「G10L-35」から。
古いスピーカの磁力を測定中
この測定器(TriFieldMeter Model100XE)は定常磁場を測定する機能は無いので、手で小刻みに動かしながら測定しないとメーターの針はピクリとも動かない。針は常時動いているのでぶれているけれど、何とか撮影出来た。新しい「Ten 30」は針の振れが大きい。
新しいスピーカの方が針の振れが大きい
取り替える時にナット回しを引き付ける磁力はあまり変わらなかったように感じたけれど、測定すると新しい方が磁力が少し強いようだ。

 交換後、早速音を出してみた。
 本来ならある程度音出ししてスピーカの初期慣らしを終えた後で評価すべきなんだけど、とりあえずの感想は「高温がきちんと出るようになった!」である。特に、新品の弦を張って間もない時期の「シャリシャリ」という音の感触がはっきりと分かるようになった。この点だけでも「交換して良かった」と思う。
 慣らしが済んでいない状態だけど、低音域もちゃんと出ている。エッジがコーンと同じ材質なのが効いているのかも知れない。

 以前と比べてギターの音が明確になり、弾いていても楽しくなる。
# 殆ど弾けないから、音出してるだけなんだけどね...
もっと使えばさらに音は良くなっていくだろうから、今後が楽しみだ。
# いや、それよりギターの練習が必要なんじゃ...。(滝汗)

続く
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アリアプロ2 LC-600の簡単な調整 [音楽]

 2018年に入手したアリアプロⅡのLC-600(色はアンティークレッド)は、入手した状態のままでずーっと保管してあった。
アリアプロ2のLC-600
ギブソンのメイプルネック期レスポール・カスタムをフルコピーしたモデルである。
LC-600の背面
1978年(昭和53年)のカタログによると、ボディはメイプルトップ削り出しでバックはマホガニー、ネックはメイプル3ピース、フィンガーボードはエボニー、だそうな。ボディサイドを見ると、確かに中央に合わせ目が見える。
ボディに合わせ目が見える
規制前なので、ヘッドはダイヤモンド・インレイが入っている。一見インレイに見えるけれど、ヘッドのサイズに切ったセルロイドに黒い塗装をしてインレイに見せかけているようだ。
ダイヤモンド・インレイ
張り付けた裏側に隙間が出来ているらしく、インレイが部分的に白く浮いている。

 まずは錆び始めている弦を全て外し、フィンガーボードをレモンオイルで磨...おっと、レモンオイルが低温で下の方が固まっている。
下の方がとごっている
日航の当たる窓辺に置くこと10分、融けて満遍なく混ざるようになった。
融けたところ
フィンガーボードを磨いても汚れは殆ど付いて来ないが、フレットに何やら塗料が付いているのが気になる。
フレットに塗料が付着している
フィンガーボード全体が乾燥し過ぎという感じで、かなり色が浅い。
フィンガーボードの色が浅いのは乾燥し過ぎかも
カタログ上はエボニーだけど、見た目は完全にローズウッドなんだよなぁ。(謎)
 フレッドだけでなく、フィンガーボードにも赤い塗料が付着している所があるので、精密マイナスドライバーで削り取る。
余分な塗料を削り取る
フレットの塗料も気になるので、カッターナイフの背を使って粗方削った後、更に1500番のペーパーで磨く。左3本が作業前、右3本が作業後だが、見た目は殆ど変わらない。
フレットの作業前(左3本)と作業後(右3本)
その後、全体をレモンオイルで改めてクリーニングしたら、色はだいぶ濃くなった。
フレットもフィンガーボードも凸凹している
それでもフィンガボードの凸凹と、フレットの凸凹が気になる。フィンガーボードが痩せたのか、部分的にフレットが浮きかかっている部分もある。この辺になると拙者の手には負えないので、とりあえず現状のままで良しとする。

 ブリッジ(画像奥)とストップテールピースはともにメッキ品。当時としては標準的な装備だ。
ブリッジとストップテールピース
メッキ前の下地処理が甘かったようで、ほんの僅かだけど下側から盛り上がったようになっている部分も見受けられる。
メッキが痛み始めている
ピックアップセレクターも、経年で金属部の表面がうっすらと錆びている。
ピックアップセレクターも錆びている
一旦外し、ワイヤーブラシで磨いてから取り付ける。
ワイヤーブラシで磨いた後
弦は、以前安売りしていた時にまとめ買いしたエリクサーのセットが1つだけ残っているので、それを使う。
エリクサーの弦
ゲージは0.11から、所謂「ミディアムゲージ」だ。自宅にあるソリッドボディのエレキギターは全てこのゲージを使っている。
弦を張り替えた後に、ピックアップ・エスカッションの傷が気になった。
傷の多いエスカッション
液体コンパウンドで軽く磨いたら、一寸だけ奇麗になった
液体コンパウンドで磨いた後
ちなみに、カタログに依ればピックアップはフロント・リア共にEXTRA-Ⅰである。
 ヘッドの裏側にも何故か中途半端に赤い塗料が吹き付けられたような痕があってかなり気になるので、1500番の耐水ペーパーで軽く磨く。
1500番の耐水ペーパーで研磨中
塗料の凸凹が無くなったら液体コンパウンドで艶出しした。
液体コンパウンドで艶出しした後
ネック折れを修理するとこの場所に塗装するけれど、このギターにネック折れの痕跡は全く無い。何故塗装したのかは分からない。
 ボディの右半分にはピッキングの傷が多数ある。
ピッキング傷が多い
入手した時点でピックガードは無かったけれど、前所有者はガードを外したまま使っていたんだろう。液体コンパウンドで軽く艶出ししたが、深い傷は取り切れなかった。
液体コンパウンドで傷取りした後
念の為に、コントロール・キャビティの中も確認しておく。
コントロールキャビティの中を見る
ボリュームポットはAカーブの500kΩ、トーンポットはBカーブの500kΩ、トーン用コンデンサにはマイラー・コンデンサ0.022μFが使われている。どれもレスポール・モデルの典型的な設定である。
 オクターブ調整し、クリーニングクロスで全体的に軽く拭きあげる。フレットの摩耗や部分的な浮き、ナットの劣化など、気になる部分は色々あるけれど、とりあえずは完成とした。

 ギター用ヘッドフォンアンプで一寸音を出してみた。出てくる音は...えっ、はっきりしたレスポールの音やん!(笑)
 今は妻が使っている(!)Gibson本家のレスポール・スタンダードとあまり変わらない音だが、ネックがメイプルだからか、少しだけ固めの音になっている。Ulf Wakenius(ウルフ・ワケニウス:スウェーデン出身のジャズ・ギタリスト)が来日時に「中古を100ドル位で買った」というアリアプロⅡの黒いレスポールを使っていたけれど、思わず「なるほど!」と納得してしまう。
 とりあえずは現状のまま使い続けるけれど、いずれはフレットやナットの交換も含めたメンテナンスをしなきゃなーと思っている。(汗)
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