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BELDENでケーブル自作 [音楽]

 先日、数か月に一回の割合で利用しているサイトから「ポイント失効のお知らせ」というメールが届いた。
 「またポイントかよ」と思いながら中身を読むと「1週間でポイントが失効する」と。「でも、大して貯まってないでしょ」と思ったら「1400ポイント」とある。このサイトでは1ポイント=1円だから、1400円分が失効してしまうのだ。「うわぁ、こりゃ勿体無い!でも、今必要な物は無いしなぁ。」

 翌日、別件で久し振りに部品箱の中を漁っていたら、だいぶ前に取り外したプラグが出て来た。
出て来たプラグ
かなり古い時期に購入して芯線が劣化してしまったケーブルから取り外して保管してあった物だ。どれもモノラルプラグで、米SwitchCraft社製が2本、米G&H社製が4本。どちらも楽器用として有名なメーカで、G&H社の物は芯部に無酸素銅・その他はブラス(真鍮)を使っているのが特徴だ。
 「そういえば、今1m位の短いケーブルが一本も無いんだよな...そうか、ケーブル買えば良いじゃん!」早速サイトでポイントを全部使用し、足りない分はカードで補ってケーブルを購入。数日後自宅に届いた。
自宅に届いた箱
1m切り売りのBELDEN(ベルデン)社製シールドケーブル8412だ。
届いたのはBELDENケーブル3本
これで役者が揃ったので、ケーブルを作成する。

 初めに、外皮にカッターナイフで切れ込みを入れる。
カッターナイフで切れ込みを入れたところ
切り方が強過ぎるとシールド線も一緒に切ってしまうので、力を加減して外皮だけ切るようにする。上手く行けば、こんな感じになる筈。
外皮を剥いたところ
網線はとても細いので、一寸無理するだけでも直ぐに切れてしまう。だから、切らないように力を加減しながらピンセットや爪楊枝などで先端から少しずつほぐす。時間が一寸かかるけれど、手を抜いてはいけない。丁寧に作業すれば、網線全てが真っ直ぐになる。
網線を完全にほぐしたところ
網線を折らないように注意しながら外側に折り畳む。芯線と網線の間に芯線保護の繊維があるので、ハンダ付けの邪魔になる部分は切り取る必要がある。
網線を折り畳んだところ
繊維を切り取り、芯線も網線も全て捩って束ねる。芯線は、被覆を抜く際に捩じりながら引っ張ると奇麗に束ねられる。
芯線と網線を捩ったところ
ここまで来たら早速ハンダ付け!の前に、プラグのスリープを線に通しておく。
# コレを良く忘れるんだよ。(笑)
プラグのスリープを通しておく
芯線は2本ともHOT、網線はGND(グラウンド、アース)にハンダ付けする。
ハンダ付けしたところ
芯線は2本あるけれど、1本だけ使うとか、片方のプラグのHOTに2本でもう一方は1本だけにして方向性を持たせるとか、人によってやり方が色々あるらしい。拙者の場合、「電流の流れる面積が増えると抵抗が減る」という物理の法則に沿って芯線を2本共HOT側に使う。
# そもそも「ケーブルに方向性」って...(以下、略)(失笑)
今使っているハンダはKESTER社の44、所謂「ケスター44」だ。
KESTER44
音響・楽器用の定番としてとても有名だけど、あえて買った訳ではなくて、量が多くてそこそこのお値段の物を探していたら、たまたまコレになっただけであーる。(笑)
 ハンダ付けしたら、GND側の爪を曲げてケーブルを固定する。
爪を曲げてケーブルを固定
上からスリーブを捻じ込んで完成である。
スリーブを捻じ込んだところ
これで1mのケーブル3本が出来上がった。
出来上がった1mケーブル3本
BELDENは市販品を買うと結構なお値段だけど、自作すれば安上がりだ。

 序に、ケーブルの静電容量をLCR-T4で測ってみた。
ケーブルの静電容量計測中
ケーブルの静電容量計測中
ケーブルの静電容量計測中
どれも300pF前後だ。2芯なので、通常の1芯と比べると倍ほどの容量がある。自宅での使い方は限られているから、この程度なら問題は無い。

 これで長いケーブルを引きずり回して引っかけるなんて事は無くなりそうだ。(笑)
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ER-6nにデサルフェータ取り付け [バイク]

 ER-6nは乗る機会が少ない上に、中国肺炎(コロナウィルス・武漢ウィルス)のお陰で更に乗らない状態になってしまっている。バッテリーは太陽電池パネルで常時充電しているけれど、そのパネルが先日の強風で倒れてしまった。
倒れたソーラーパネル
自動車バッテリー充電用のパネル(画像奥)は重さが結構ある為、フレームを金属金具で固定してあるけれど、バイク用は軽いので細い針金で適当に固定してあっただけだった。だから、倒れてしまったのである。(汗)
 晴れた穏やかな日を狙って壁によじ登り、倒れないように針金で近くの金具にしっかり固定した。
固定し直したところ
台風のような強い風が直撃しない限りは大丈夫...多分ね。(汗)

 先月にバッテリーを交換したばかりだが、バッテリーが弱る前にデサルフェータを取り付ける事にする。
 劣化して電圧があまり上がらなくなってからデサルフェータを取り付ける人が多いみたいだけれど、新品でも製造から実際に使われるまでの間に負極板に硫酸鉛が付着して不活性化が進んでいたりするので、取り付けるのなら早い方が良い。
 デサルフェータは市販品だとやたらと高いのが多くて購入を躊躇っていたけれど、だいぶ前の話だけれどオークションに自作品が安く出ていたので購入しておいた。
購入したデサルフェータ
準備できたら作業開始、ER-6nのシートを外す。
シート下にバッテリーがある
バッテリーと比べるとデサルフェータはかなり小さい。
デサルフェータは小さい
取り付けたら配線がギリギリで、デサルフェータ本体は宙に浮いた状態となった。
取り付けたところ
デサルフェータ本体はとても軽く、このまま固定しなくても恐らく大丈夫そうな感じ。走行中の振動がどう影響するのか気になるけれど、問題が起きたらその時に考える事にする。

 デサルフェータの配線がやたらと短いけれど、それには当然理由がある。
 硫酸鉛を電極から剥がすには、高い周波数を含んだ高電圧パルスをバッテリーの電極に流し込む必要がある。
 硫酸鉛の共振周波数は2MHzから6MHz位(結晶の厚み等、物理的条件で大きく変動)なので、かなり高い周波数となる。それに、バッテリー基準電圧12.8Vの数倍の電圧パルスでないと効果が出ない。
 高い周波数成分を含んでいるので、配線が少し長くなるだけでも激しく減衰してしまい、バッテリーに届く頃には波形が小さくなってしまう。それではロスが多いので、まともな設計の物は配線が短いのである。

 これでバッテリーは10年程度は問題無く使える筈。問題は、いつになったらバイクで自由に走り回れるようになるか、だな。(汗)
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安定化電源の修理(その2) [電子回路]

前回からの続き)

 一寸間が空いたけれど、作業を続ける。まずは簡単に外せるメイン基板から取り掛かる。
外したメイン基板
配線パターンをモノクロ画像で撮影し、
基板パターン面を白黒で撮影
画像加工してプリンタで紙に出す。
紙に印刷したパターン
基板を見ながら部品を書き込んで行く。よく見ると、普通のダイオードではなくてツェナーダイオード(中央:黒い線の入った部品)も含まれている?のかも知れない。
黒い線入りの部品はツェナーダイオード?
見た事の無いダイオード(白に赤い線の入った部品)もある。
見かけない白いダイオード
小さな基板なので、部品の書き込みは大した事無かった。
パターンの紙に部品を書き込んだ
基板に繋がる線は18本あるので、それを全部追わないと回路図は書けない。
内部は配線が多い
メイン基板の裏側は放熱板に取り付けられた部品がある。
放熱板に取り付けられた部品
これを外して確認するには、基板を固定しているステーも外さなければならない。
メイン基板を保持するステーを外す
ネジを外して確認したら、ブリッジダイオードだった。
この部品はブリッジダイオード
もう一枚ある小さな基板にも配線が集中している。
もう一枚の基板に配線が集中
よく見ると、この基板にもコンデンサや抵抗らしき部品が載っている。
小さな基板にはコンデンサが載っている
単にスイッチを載せている基板と思っていたが、回路が載っているようだ。そうなると、こちらも調べなければならない。
 しかし、この基板を外すにはトランスを外さねばならず、トランスを外すためにはメイン基板や放熱板を外さなければならない。それじゃ殆ど全バラシである。参ったなぁ...

(続く)
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またポイント消化!? [時計]

 数日前「ポイント失効のお知らせ」というメールが届いた。中を読むと「お持ちのポイントの一部が、残り10日で失効します」とある。たまに利用するショッピングモールなので、溜まっているポイントは800円弱しかない。
 しかしながら、せっかく溜まったポイントをそのまま捨てるのは忍びない。「でも、今直ぐ欲しい物って無いしなぁ」と思いながらモールの中を色々漁っていたら、ある時計に目が留まった。

 「そういえば、前回のポイント失効の時にもこれを買うかどうか一寸だけ迷ったんだよなー...じゃぁ、これにしよう。」1000円以上ポイントが不足するけれど、クレジットカードのポイントも流用して実質タダで手に入れる事に。
 翌日、自宅に届く。
届いた荷物
中身を取り出す。添付の説明書は英語だった。
中はデジタル時計






所謂「チープシチズン」のうちの一つである。ほぼ同じデザインの時計がカシオにもある。




[カシオ] 腕時計 スタンダード A168WEGB-1BJF ブラック

[カシオ] 腕時計 スタンダード A168WEGB-1BJF ブラック

  • 出版社/メーカー: CASIO(カシオ)
  • 発売日: 2018/07/13
  • メディア: 時計


カシオのこのモデルはELバックライトで全体を照らすので、LEDバックライト点灯時の見易さを考えればカシオの方が良さそうに思うのだけれど、金額がシチズンの3倍では手が出ない。夜間に時計を見る機会は少ないので、安いシチズンを選んだ。
 開封すると、こんな感じ。
取り出したところ
黒く塗装されたスチールベルトは、見た目は奇麗だが隙間が多くてガタつきが多く「如何にも安い作り」という感じだけれど、腕に着けてしまえば分からない。
 時刻表示の部分は反転液晶になっている。
反転液晶は見難い
反転液晶はに見難いから嫌いなのだが、このモデルはこれしかないので選択の余地が無い。どうしても気になるようなら、偏光板を買って来て自分で非反転に改造すれば良い。
 裏蓋はスチールをねじ止めする形式だ。
裏蓋はスチールねじ止めのタイプ
「STAINLESS STEEL BACK」の刻印の他に、わざわざ「PLASTIC BEZEL」とある。金色の部分は金属ではなくてプラスチック。海外向けモデルだから、あえて明示しているのだろう。
 LEDバックライトはグリーンだ。
バックライトはグリーン
反転液晶のお陰なのか、以前購入したカシオA158WA-1JFよりも遥かに見易い。シチズン側もそれなりに考えているようだ。

 他にも機械制御式の時計が数個あって、机の引き出しの一角が時計だらけになっているのに、ポイントのお陰でまた時計が増えてしまった。カメラ機材と同様、時計も整理が必要になりそうだ。(汗)
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BOSEのパワーアンプMODEL1702の修理(その7:とりあえず修理完了) [電子回路]

前回からの続き)

 1年近く放置してあったBOSE1702だが、1階のスタジオ(もどき)の機材位置変更でエッジ交換した55WERを常時接続して使う事になり、どうしてもアンプが必要となった。そこでBOSE1702を2台を投入する事になり、修理を急ぐ必要が出て来た。(汗)
 とりあえず、2台セットになっていた片方は何故音が出ないのかが未解明なので、別途入手済みだったもう1台の1702を取り出してきて、一寸急いでオーバーホールした。
 ところが、どちらも音が出てくれない。(号泣)

 基板パターンを読み取って書き起こした回路図を見ながら「あーでもないこーでもない」と色々調べるが、一向に埒が明かない。回路上は動作は正常なのだが、どうやってもリレーが動かないのである。
 いい加減投げ出したくなってきたが、これを修理できないとなるとステレオアンプかモノラルアンプ2台を調達しなければならない。でも、そんな費用は何処にもない。「ウーム、どうしてくれようぞ...あれっ?」動かないアンプ基板を眺めていて、ある事に気が付いた。

 そこで、改めてリレーを探して取り寄せる。
リレーの入った郵便物
中から出て来たのは、リレー2個。
中に入っていたリレー
動かないアンプから取り出したリレーが右側、取り寄せたのが左側である。
左が取り寄せたリレー、右は基板に付いていた物
よく見ると判ると思うけれど、右側は「12V AC」と書かれている。そう!交流用のリレーなのだ。このリレーはオークションで購入したのだが、出品者が「直流用です」と言うので、それをそのまま鵜呑みにしていたのだが、実際には交流用だったのであーるっ!(滝汗)
# 届いた時に気が付かなかった時点で「アウト!」、技術者失格だよねぇ。(涙)
早速、動かない2台のリレーを交換する。
リレーを交換した
リレー交換後
念の為に動作確認したけれど、OKだった。これで2台のモノラル・アンプが使えるようになった。ラックマウント用スペーサーに搭載して修理完了である。
使えるようになったアンプ

 とりあえずステレオ音源でも使えるようになったので、これで一安心だ。(笑)でも、動かない1台はそのままなので、そっちもきっちり調べて使えるようにしなければ!と思っている。(滝汗)

(一応、完了)
タグ:1702 BOSE
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ゲーミングキーボードKM-G7の簡単な修理 [パソコン]

 子供が使っているパソコンのキーボードKM-G7は、一寸した高さから落としたらキーの軸が折れてしまったそう。
軸が3本折れたキーボード
AUKEYのKM-G7という機種で、巷では「ゲーミングキーボード」と呼ばれている。

 折れたのは3本で、どれも軸がキートップの中に残ってしまっている。
中に軸が残っている
このままではキーが輪を交換しても取り付けられない。
 色々試してみたがどれも駄目、最終手段で1mmドリルで中に残った軸を削る事にした。
残った軸をドリルで削る
左2つが削る前、右が削った後だ。
左2つが削る前、右は削った後
とにかく削れるだけ削ってから、奥へと更に押し込んだ。
 折れた軸はどうしようもないので、交換部品をネット上で探して発注、自宅に届いた。
届いた交換部品
中国から発送された為、自宅へ届くまで2週間近くかかった。早速分解に取り掛かる。

 まず裏を見ると、上の方にネジが4か所見える。
見えるネジは4か所
他にネジが見当たらないので、シール下を疑ったけれど、ただの凹みだけだった。
シール下にネジ穴は無い
しかも、シールは紙製でめくるのに苦労するし、元通りに貼り直せない。まぁ、こればかりは仕方あるまい。
 キー側のキートップを外したら、下にネジがあった。
キーの下にネジがある
キートップを全部外したら、ネジが6か所あった。
キー側にネジが6か所
ネジを外して基板を取り出す。
取り出した基板
かなり盛ってはんだ付けされているので、ハンダの吸い取りに一寸手間取ったけれど、無事交換できた。
ハンダ面
軸が壊れたキーをよく見ると、やや柔らかい樹脂の一体成型になっている。これでは折れても仕方ない。
折れた部分はやや柔らかい樹脂製
キー全てを元通りはめ込めば完成である。
修理を終えたキーボード

  拙者が一寸触った感じでは「キーストロークが大きくてブラインドタッチが一寸やり難い」と感じたが、子供に依ればメカニカル・キーボードには青軸の他に茶軸や赤軸等色々あって、青軸が押した時のクリック感が一番強く、ゲーム用には使いやすいんだそうな。要は「適材適所」という事のようだ。(笑)
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イバニーズAS-200の簡単なメンテナンス [音楽]

 以前から探していた「イバニーズ」時代のセミアコAS200をようやく手に入れる事が出来た。
イバニーズAS-200
イバニーズAS-200裏側

でも、手元には2015年に手に入れた比較的新しいモデルがある。
新しいアイバニーズAS-200
材質も含めて作りは変わっていないけれど、ヘッドの形状が違うし製作年代も違うので、出てくる音にもかなり違いがある筈。何よりも、やっぱり「イバニーズ」と呼んでいた時代の初期型Artistヘッドの方が好きなのである。
初期型ヘッド
 ヘッド裏にシリアル番号が入っている。
ヘッド裏にシリアル番号
この番号から1981年10月の5275番目に作られたギターと判る。1980年代のAS200はフジゲンでスタートして後に寺田楽器が製造していたと言われているけれど、このギターがどちらで作られたのかは...判らん。(笑)
 40年近く前のギターだけに、ブリッジやテールピースも表面が荒れている。
ブリッジの表面が荒れている
ているピースも部分的に荒れている
ピックアップカバーも塗装が一部剥げてるけれど年代の割に傷みは少なくて、一寸離れるとかなり奇麗に見える。
 ペグキーは調弦時の摩擦で金色の塗装がほぼ全部落ちてしまっていて、表面もかなり荒れている。
ペグキーの表面も荒れている
入手した時点で既に弦が錆びていたので外した。ボールエンドに色が付いている。
外した弦
前所有者はD'Addario(ダダリオ)の弦を使っていたようだ。
 新品時のブリッジは金ピカなのだが、くすんだ銀色のような色になっている。
ブリッジはくすんだ銀色
真鍮ブラシで磨いたら、まぁまぁ奇麗になった。
磨いたブリッジ
この記事書いてて気が付いたけれど、ブリッジの向きが逆になっている。(笑)実用上は問題無いので、そのままにしておく。次回弦を張り替えた時に直せば良い。
 まず、フレットをNevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。左2本が磨く前、右3本が磨いた後だ。
フレット磨き中
 フィンガーボードは全体的に白っぽくなっている。前所有者はメンテナンスをしなかったのだろうか。
フィンガーボードは白っぽい
レモンオイルを塗って拭き取ると、白っぽさが無くなる。左の色の濃い部分が拭き取った後である。
拭き取ると白っぽさが無くなる(左側)
拭き取り一回目で黒っぽい汚れが布にしっかり着いたので「こりゃ一寸放置して汚れを浮かせる方が良さそうだ」と思い、レモンオイルを塗ったら1時間位放置してから拭き取り、未だ汚れが付くのでまた縫ったら1時間放置し、と言うのを繰り返した。8回繰り返してようやく汚れが付かなくなったが、それで1日が終わってしまった。(汗)
 前所有者は強く握り込んでいたのか、フィンガーボードのローフレット側に凹んでいる所が数か所ある。
IMG_8405.JPG
実用に支障は無いのでこのままだが、フレット交換時に擦り合わせれば目立たなくなるだろう。
 ペグも表面が劣化して錆が浮いているので、ヘッドから外して真鍮ブラシで磨く。右が磨く前、左が磨いた後だ。
右が磨く前、左が磨いた後
金色の塗装が薄くなって銀色のようになってしまうが、こればかりは仕方あるまい。
 ペグキーを試しにNevrDullで磨いてみたが、全く変化無し。
NevrDullで磨いても変わらない
サンドペーパーで磨くとかバフ掛けするとかで表面を滑らかにしないと奇麗にはならないのかも知れない。表面さえ奇麗になれば自分でメッキするという手もあるけれど...とりあえずこのままで、気になるようだったらその時に考えよう。
 前面Fホール近くにある擦り傷は、角度によってはかなり目立つ。
目立つ擦り傷
見た目とは裏腹にやや深い傷で、液体コンパウンドで1時間ほど格闘してようやく目立たなくなった。
擦り傷は目立たない程度にまでなった
張り替えは、ストックしてあるROTOSOUND(ロトサウンド)ステンレス弦のミディアム・セットを使う。
ロトサウンドのステンレス弦ミディアム・セット
弦を張り、オクターブ調整をして完成である。
メンテナンスを終えたAS200
念の為に音を出してみる。

 先日仮組して使ったLM380アンプは未だ完成させていないし、ユニバーサル基板のサイズを決める為にブレッドボードから外してしまっている。「また組み立てるのかよ...あっ、そういえば!」子供の部屋に置いてあったRock Blockを持って来た。
Rock BlockとFLIP300FCのスピーカ
このRock Blockは、3年ほど前ギターアンプの回路について調べていた時に見つけ、製造元に連絡して日本へ送って貰った物。出力側真空管はオプションのECC99になっている。
 早速音を出してみると...うん、出て来るのはセミアコの音だ。(笑)そのうちに新しい方のAS200と弾き比べて見ると面白いかも知れない。

 思ったよりも手間はかかったけれど、普通に使える状態となった。が、ロクに弾けないくせにギターの数が増えてしまい、置く場所に困るようになってきた。
# 実は、他にもほぼ衝動買いしたギターがあったりするのよ。(汗)
そろそろ処分する事も考える必要がありそうだ。(滝汗)
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赤くならない!? [パソコン]

 UNIX(FreeBSD、Linux、HP-UX、Solaris & SUN-OS、EWS-UX/V、4.3BSDなども含めて)をメインに仕事をしていた頃にOpenOffice.Orgが公開されて以来、ずっと使い続けている。やたらと金のかかるMicrosoft Officeと違って無料で使用でき、UNIX系でもWindows系でも問題無く動くというのが非常に有り難い。

 先日、いつものように作業しようとしてOpenOffice.Orgに含まれている表計算ソフト「Calc」を動かす。
Calcを起動した直後の画面
ここまでは普段と何も変わらなかったけれど、数日前に更新したファイルを開いたら「えーっ!?何、この色???」
数字の色が変
別に変わった事は何もしていないのに、数字の色が変わってしまっていた。マイナスは赤で表示されるように設定してあったのに、その設定は無効になっているみたいだ。「何故だろう...知らないうちに書式を触っちゃったかなぁ?」と思い、セルの書式を出してみても、おかしな所は無い。
セルの書式の画面
しかも、「負数は赤く」にチェックが入っているのに、画面上では赤になっていない。「何故じゃー???」いつもと違って多少見難いものの支障は無いので、まずは作業を全てやり終えた。
 その後、ネット上で同じような事例が無いか探し回ったけれど出て来ない。「あ、そういえば...。」

 前回の作業終了時、Windows全体が固まったような状態になり、マウスのカーソルは動くけれどボタン操作やキーボード操作を全く受け付けない状態になった。Calcで作業していてファイルを保存する直前だったから焦ったけれど、何をやっても全く変化が無いので、仕方なく強制的にリセットした。
 その直後、Windowsを起動してからClacを動かしたら、いきなり「ファイルが壊れてるけど修復するんか?」という旨のメッセージが表示されたので「はい」を選んだら、自動的に修復されて前回の保存直前よりも少し前の状態に戻った。
 「ふーぅ、全部消えなくて良かったよ」と思ったのだが、ひょっとしたらマウスボタンやキーボードの操作をClacが受け取っていたのかも知れない。そうだとすれば、メニュー項目のどこかが変更されている可能性がある。関係ありそうなメニューを確認する。

 「ツール(T)」→「オプション(Q)」でOpenOfficeのオプションを表示させる。まずはOpenOffice全体の「表示」の項目を見るが、それらしき項目は見当たらない。
「表示」に項目は見当たらない
次はCalcのオプションだ。「全般」の項目を見ても、やはり該当するような項目は無い。
Calc・全般の項目にも該当無し
「表示」の項目も同様に該当するものが無い。
Calc・表示の項目にも該当無し
更に、「計算式」の項目にも見当たらない。
Calc・計算式の項目にも該当無し
「うーん、見つからないなぁ。」この日は夜遅かったので、調査はここまでとした。けれど、何となく気持ち悪い。

 翌日、更にあちこち調べてみる。メニューの項目を一つづつ確認していく。
 すると、メニュー「表示(V)」の中の「値の強調表示(F)」にチェックが入っている。
値の強調表示にチェックが入っている
「これって何だっけ?」チェックを外してみると...
チェックを外したら元通りになった
「おぉー!元に戻ったぞ。」どうやら、この項目にチェックが入った為に表示が変わってしまっていたらしい。

 表示が元通りに戻って良かった。でも、足掛け二日もかかっちまって一寸草臥れたなー。(笑)
タグ:OpenOffice Calc
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グヤトーンFLIP300FCのオーバーホール(その5:修理中の代替回路) [音楽]

前回からの続き)

 回路図を一応作成したけれど、まとまった時間が取れず、配線を追って確認する作業が遅々として進まない。
 しかも、一寸配線を追うだけで「あっ、ここ違ってる」「おっ、こっちには繋がってないやん」「ありゃりゃっ、極性が逆だ」など、間違いがあちこち見つかるという有様。(滝汗)正確な回路図になるにはまだまだ時間が掛かりそうな感じ。

 そんな訳でまだ使える状態じゃないけれど、ギターの回路を弄った時などに実際に音を出せるギターアンプが無いのは何かと不便だ。
 作業しているのは二階の部屋で、一階の子供が使っている部屋にYAMAHAのギターアンプF100-212があるけれど、何か回路を触る度に一々一階に降りて行くとギターのネックをあちこちにぶつけそうで一寸怖い。「修理が出来上がるまでの間、FLIP300FCのスピーカを鳴らせる程度のミニアンプがあると良いかなぁ...あ、そういえば?」部品箱を漁ると、LM386が6個、LM380が1個見つかった。「このIC使って組んでみるか。」
 でも、データシート通りに作るだけでは何となく面白くない。それに、オーディオライクに低域まで出力できるようにしようとすると大きなコンデンサが必要となる。

 アンプ最終段出力とスピーカの間に挟むカップリングコンデンサは、スピーカの抵抗とセットで微分回路(ハイパスフィルタ)となる。スピーカの抵抗値は8Ωと低いので、可聴最低周波数の20Hzまで使えるようにするとなると、計算上では1000μF以上の容量が必要となる。
 普通の6弦エレキギターの再低音は82Hz辺りだから、カットオフ周波数をその値で計算すると242.6μF。手に入る容量となると220μFで、この時のカットオフ周波数は90.4Hz、6弦ローフレットの音域に引っかかってしまう。330μFなら60.3Hzだから、ギター用なら大丈夫。でも、汎用アンプとして作成するなら、やっぱり1000μFは必要だ。

 「うーん、でかいコンデンサだと大きなケースでないと入らないんだよなぁ...そっか、LM386は沢山あるからBTL接続にすれば良いじゃん!」
 ちょいとネット上漁ると、色んな回路がヒットする。あちこち見比べて、回路を組む。
LM386のBTL
7番ピン同士を接続しているボリュームは、出力側に出る直流電圧オフセットをゼロにする為の物。 データシートに「出力は電源電圧の2 分の1 に自動的にバイアスされます」と書かれているので、BTL接続にすればお互いに打ち消しあってゼロになる筈。しかし、製造誤差で実際にはゼロにはならないから、ボリュームで調整しようという魂胆である。
 回路図通りにブレッドボードに組む。
LM386のBTL回路を組んだところ
+9Vの電源を接続し、無音状態で出力側の直流電圧がゼロになるようにボリュームで調整する。
 この状態で動かすと音は(ややノイジーながらも)普通に出るけれど、音量に依っては直流電圧が最大で0.3V程出てしまう。となると、スピーカには37.5mA程度の直流が流れ込むことになるので、実に宜しくない。(汗)

 「スピーカに直流が流れるのは不味いなぁ。じゃぁ普通にLM380で組んでみよう。」ネット上でとても有名な「LM380非反転革命アンプ」を組むことにする。
LM380非反転革命アンプ
こちらも同じボードに組む。動作テストなので、カップリングコンデンサは100μF7個でとりあえず700μFにした。
LM380非反転革命アンプ
これを抜け殻になっているFLIP300FCのスピーカに繋いで音出しする。
スピーカに接続したところ
オーディオアンプのような癖の無いサウンドだ。スピーカ(と筐体)の持つ癖が良く分かる。流石、「革命」と謳うだけの事はある。この音を聞いて「完成品に仕上げよう」という気になった。
 ただ、完成品にする為には、放熱・ノイズ対策・基板レイアウトなどを考える必要が出て来るので、それなりに手間がかかる。放熱板なんて持ってないので、どうするかをまず考える必要がありそうだ。

 エレキギターの出力インピーダンスは(機種や回路構成にも依るけど)大体500kΩ辺りが多い。「ICの入力インピーダンスはどれ位?」データシートを見ると、LM386は50kΩ、LM380は150kΩとある。
 ギター用の安価なミニアンプなどは、ギター出力をそのままIC入力に入れているのも多いので、そのままでも恐らく問題は無い筈。でも、「ロー出しハイ受け」が基本だから、何となく気持ち悪い。
# 出す側がハイ、受け側がローだと高音成分が削れるんだよね。
「ぢゃぁ、エミッタフォロワでも入れるか。」実際の回路はこんな感じだ。
エミッタフォロワ
トランジスタに2SC1675を選んだのは、たまたま部品箱から1個つまみ出したらこれだった、というだけの話でそれ以外に理由は無い。(笑)今回のような使い方だと、NPN型(2SC・2SD)ならどれでも同じだ。
# 音質の面では、素子が違えば音も変わるけどね。
ブレッドボードの端で組む。
バッファー回路を組んだところ
アンプICの入力段の前に入れると、多少は高音域が良くなったよーな気がするけれど、元々音が歪み気味なので良く分からないというのが正直なところ。(笑)回路的には、無いよりはあった方が良いし、アンプICとフォロワの間にボリュームを入れて、音が歪まないようにする方が良いだろうなー。

 これでギターの音を確認できる状態にできる事は分った。が、プリアンプが真空管のFLIP300FCとは性格の異なる音なので、あくまでも確認用である。回路図を早く仕上げなきゃ。(汗)

(続く)
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積読整理9(買ったら読む!) [雑感]

 一ヶ月ほど前、久し振りに「中古本入荷」というメールが届いたので、発信元のサイトへ。確かに欲しかった本だけど、それ一冊だけでは送料が掛かってしまう。「じゃぁ、ある程度まとめて」と読みたい本で中古の在庫がある物を探して発注した。
# 売る側の思う壺にはまっちまったな。(--;)
数日後、自宅に届く。
届いた荷物
中はご覧の通り。
購入した中古本
購入した中古本
買ったからには、少なくとも同じ冊数位の本を読んでおかないと積読の山が高くなってしまう。たまたま「中古本買取額アップ・キャンペーン」をやっているのを見つけ、「とにかく読まなきゃ」と背中を押されて数冊読んだ。

 一冊目は、「グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業」(夏野剛著:幻冬舎 新書)。
グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業
 およそ半日で読了。200ページに満たないが、この手の本にしては厚い方だろう。
 題名は一寸刺激的な感じだが、中身はごく普通の経営指南書の範疇だ。ただ、経営面から見たIT関係に特化した部分が多いので、読み手によっては読み難く感じるかも知れない。「経営ってどんなん?」という普遍的な部分もそこかしこに露頭しているので、経営に携わる人だけでなく、社員として(或いは社畜!?として)存在している人も一読して見ると良いと思う。

 二冊目は、「わかりやすいオーディオの基礎知識」(加銅鉄平著:オーム社)。
わかりやすいオーディオの基礎知識
 およそ2時間で読了。180ページほどだが、図が多いので、文字数は案外多くない。
 内容はまさに「基礎知識」の羅列で、高校レベルの教科書という感じ。数式が時々出て来るので、電気回路の知識が無い人には向かない。規格や用語の説明が中心なので、手っ取り早く何かを知りたいという人には向かないが、どのような原理でオーディオが成り立っているかを知りたい人には良いと思う。

 三冊目は、「音響学ABC」(共著:技報堂出版)。
音響学ABC
 一寸かかって半日で読了。200ページ強だが、数式が多くて読み進めるのに時間が掛かってしまった。
 内容は所謂実用書ではなく、理論のサワリを解説した「学問書」で、大学の講義で使う教本にコラム欄を追加したような感じ。オイラーの公式や微分積分などの数学知識がある前提で数式が展開されているので、理系でないと理解できない。拙者も凡そ三十年振りに公式類を復習してしまった。(笑)
 騒音測定,騒音に関する法律の存在,ガンマイクの構造なども軽く説明されていたりするので、音響関係製品の開発や騒音に関する業務に携わる人に向いている。単に「オーディオについて原理などをもう少し深く知りたい」というアマチュア志向の人には向かない。

 四冊目は、「現代宗教家に救世主はいるか」(滝田京介著:コアラブックス)。
現代宗教家に救世主はいるか
 2時間半で読了。210ページほどの本だが、文字が大きいので思ったよりも早く読み終わった。
 内容は題そのもので、宗教だけでなくマスコミ等にも露出の多い5人の宗教家を取り上げて分析している。各宗教家を糾弾する目的で出版されている(所謂)暴露本と違って、その活動様式や出版物などを材料にして中身を解析しているので、詠んでいて「なるほど」と思わせる所が多い。
 では、本書の結論は?・・・それは、「宗教」を「政治」に置き換えて見れば自明ではないだろうか。

 以前の積読整理と今回読み終えた本を合わせても十冊程度にしかならない。積読整理は、今回で数字こそ「9」まで進んだものの、積み上げられた本の山を減らすまでには至っていない。まだまだ先は長そうだ。(汗)
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