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改めてラジカセ日立パディスコTRK-8180のオーバーホール(その1) [雑感]

 TRK-8280は、デジカメ不具合で作業が行き詰ってしまった。
 画像無しだと、ラジオの針とポリバリコンを接続しているナイロン糸の取り回しが分からない。うろ覚えの記憶を辿って糸の取り回しを散々試してみたけれど、どうやっても上手く動かないのである。「うーん、やっぱりお手本が無いと無理だなぁ。」
 仕方ないので、改めてオークションで仕入れた。
仕入れたTRK-8180
日立パディスコTRK-8180である。1979年発売で定価6万9千8百円、長年使い続けていた思い出のある機種である。「どうせ仕入れるなら、昔使っていたのを」と考えたのだ。内部はTRK-8280とほぼ同一だから、これをオーバーホールすればナイロン糸の取り回しも分かる筈。

 早速作業に取り掛かる。TRK-8280の時はデジカメ不調で画像が少なかったけれど、今回はたっぷり撮影してあるので、TRK-8280の時よりも画像が多くなる。(笑)
 本体裏側にあるプラスのネジ全てを外すと裏蓋が外れるけれど、配線が繋がったままなので少しの隙間しか開かない。
隙間は少しだけ
この白と黒の配線は外部アンテナ端子に繋がっている。基板側はギボシ端子になっているので外すと、90度位には開けられるようになる。
90度位に開くようになった
真ん中の青い線はフォノ・アース端子に繋がっている。
# ちなみに、「フォノ(Phono)」はアナログレコードプレーヤー用で、MMカートリッジ・タイプのみの対応。
これも基板側はギボシ端子になっているので簡単に外せる。裏蓋に取り付けられた電源トランス部から赤い配線が基板に繋がっている。
電源からは赤い線で基板に接続
こちらもギボシ端子になっている。それらを外すと、ようやく裏蓋が外れる。
外れた裏蓋
電源トランスと、整流ダイオードブリッジ・ヒューズが載った基板が直接取り付けられている。電池ボックスは一体成型ではなく、裏蓋に後から接着されている。
 その為か、ネジが変な位置にあって非常に回し難い。
変な位置にネジが
精密ドライバーを使って無理矢理外した。回路部は埃まみれ、配線保護のビニールチューブは経年劣化で表面がネチャネチャ。素手では触りたくない状態だ。
埃まるけの基板と経年劣化したチューブ
セスキ炭酸ソーダ水とボロ布で奇麗にしたが、チューブは触るとまだ少しネチャッとする。使用時には手の届かない位置なので、このままとする。
清掃後

メインとなる基板は一枚で、左がAMFMラジオ、真ん中がカセットテープ関係、右がパワーアンプ回路となっているようだ。
メイン基板
製造から40年以上経過している為、電解コンデンサは問答無用で全交換だ。数え間違えないよう、コンデンサの頭に赤のマジックペンで点を書きながら耐電圧と静電容量を記録し、部品を発注した。
# それでも個数を数え間違えたのよ。(^^;)
部品が届いたら作業再開だ...

続く
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