Behringer RD-8の小改良 [音楽]
数か月前の話になるのだけれど、子供に頼まれてBehringer(ベリンガー)のリズムマシンRD-8の中古を手に入れた。
この機種は1980年にRolandが発売したアナログドラムマシン「TR-808」(通称:トロのヤオヤ、又は単にヤオヤ)の復刻版である。
TR-808発売当時、リズムボックスはほぼ決められたパターンのみを自動演奏するだけの機能しかなかった。
TR-808は、ハイハット・スネア・タムといった特定の音源だけでなくて全てのドラムキットの音を鳴らすタイミングを自分で自由にプログラミングでき、しかも各音源のチューニングも可能、更に各音源を個別に出力できる、それこそ「画期的」なドラム・シーケンサーだったのだ。
# その代わり、お値段も凄かったけれどねー。
しかし、...いつの時代でもそうだけど...その斬新さ故に当時は全く理解されず、売れなくて3年ほどで生産を終了してしまった。
その後、Kraftwerk(クラフトワーク)・Depeche Mode(デペッシュ・モード)などヨーロッパのテクノポップ・ニューウェーブ系アーティスト達が使い出し、90年代に入るとクラブ系アーティストも使い始めた為、中古価格が異常なほどに高騰。現在でも高値を維持している。
なお、現在ではRoland本家から復元モデルが発売されている。それだけ人気が高い、という事なんだよねぇ。
本家TR-808はジャンクのような中古であっても凄まじい金額!で、とてもじゃないけれど手を出せない。RD-8は内部回路もほぼ同一だし、出て来る音もほぼ同じなのでこちらを選んだ、という訳だ。
2020年1月発売で時間は大して経っていないので、不具合などは一切無い。しかし、現代のシンセサイザーと一緒に使うと音が埋もれ気味になってしまう場面が結構あるので、高音の抜けをもっと良くして音が負けないようにする。
作業としては単純で、高音域の特性があまり宜しくない電解コンデンサをオーディオグレード品に交換するだけ。使うコンデンサは、いつものニチコン・Fine Goldシリーズである。もっと上のグレード品もあるけれど、機材の入手金額も考えての選択でもある。
裏側にあるネジを全部外すと、基板が見える。
メイン基板には、あちこちコンデンサが散らばっている。
サブの入出力&電源基板は、電源部にコンデンサが集中している。
まずはメイン基板から作業を始めたが、スルーホール基板で、しかも鉛フリーらしく、ハンダを緩めてコンデンサを抜くだけなのに四苦八苦。
抜けたと思っても、スルーホール側にハンダが残ってしまって穴が塞がった状態になってしまう。ハンダ吸引機でも取り切れない時は、仕方ないので細いピンバイスもどきで穴に残ったハンダを削り取る。
個数が多いので、作業を繰り返していると指先が段々痛くなって来る。
入出力&電源基板の方も、同じように苦労して交換した。
「さぁ、これで元に戻せばOKやね」と思いながら組み立て...ゲゲゲッ、入出力&電源基板のコンデンサが閊えて収まらないじゃん!(滝汗)事前にコンデンサの容量と背の高さはチェックしてあったのだけれど、実際に組み立ててみたら、メイン基板との間隔が微妙に足りないのだ。
仕方ないので、背の高いコンデンサだけ取り外し、取り付け位置を散々確認してから改めてハンダ付けした。
元通りに組み立てたら、ギリギリぶつからず元の位置に収まった。やれやれ。
後は元通り組み立てれば完成である。今回は交換したコンデンサの数が結構多い。
子供が早速音出しして「これなら音が埋もれないからOK!」だそうな。
アナログ回路は部品の特性に左右される部分が大きいので、単純なコンデンサ交換でも音は結構変わってくる。今回は目論見通り良い方向に作用してくれたようだ。目出度しメデタシ、である。
この機種は1980年にRolandが発売したアナログドラムマシン「TR-808」(通称:トロのヤオヤ、又は単にヤオヤ)の復刻版である。
TR-808発売当時、リズムボックスはほぼ決められたパターンのみを自動演奏するだけの機能しかなかった。
TR-808は、ハイハット・スネア・タムといった特定の音源だけでなくて全てのドラムキットの音を鳴らすタイミングを自分で自由にプログラミングでき、しかも各音源のチューニングも可能、更に各音源を個別に出力できる、それこそ「画期的」なドラム・シーケンサーだったのだ。
# その代わり、お値段も凄かったけれどねー。
しかし、...いつの時代でもそうだけど...その斬新さ故に当時は全く理解されず、売れなくて3年ほどで生産を終了してしまった。
その後、Kraftwerk(クラフトワーク)・Depeche Mode(デペッシュ・モード)などヨーロッパのテクノポップ・ニューウェーブ系アーティスト達が使い出し、90年代に入るとクラブ系アーティストも使い始めた為、中古価格が異常なほどに高騰。現在でも高値を維持している。
なお、現在ではRoland本家から復元モデルが発売されている。それだけ人気が高い、という事なんだよねぇ。
本家TR-808はジャンクのような中古であっても凄まじい金額!で、とてもじゃないけれど手を出せない。RD-8は内部回路もほぼ同一だし、出て来る音もほぼ同じなのでこちらを選んだ、という訳だ。
2020年1月発売で時間は大して経っていないので、不具合などは一切無い。しかし、現代のシンセサイザーと一緒に使うと音が埋もれ気味になってしまう場面が結構あるので、高音の抜けをもっと良くして音が負けないようにする。
作業としては単純で、高音域の特性があまり宜しくない電解コンデンサをオーディオグレード品に交換するだけ。使うコンデンサは、いつものニチコン・Fine Goldシリーズである。もっと上のグレード品もあるけれど、機材の入手金額も考えての選択でもある。
裏側にあるネジを全部外すと、基板が見える。
メイン基板には、あちこちコンデンサが散らばっている。
サブの入出力&電源基板は、電源部にコンデンサが集中している。
まずはメイン基板から作業を始めたが、スルーホール基板で、しかも鉛フリーらしく、ハンダを緩めてコンデンサを抜くだけなのに四苦八苦。
抜けたと思っても、スルーホール側にハンダが残ってしまって穴が塞がった状態になってしまう。ハンダ吸引機でも取り切れない時は、仕方ないので細いピンバイスもどきで穴に残ったハンダを削り取る。
個数が多いので、作業を繰り返していると指先が段々痛くなって来る。
入出力&電源基板の方も、同じように苦労して交換した。
「さぁ、これで元に戻せばOKやね」と思いながら組み立て...ゲゲゲッ、入出力&電源基板のコンデンサが閊えて収まらないじゃん!(滝汗)事前にコンデンサの容量と背の高さはチェックしてあったのだけれど、実際に組み立ててみたら、メイン基板との間隔が微妙に足りないのだ。
仕方ないので、背の高いコンデンサだけ取り外し、取り付け位置を散々確認してから改めてハンダ付けした。
元通りに組み立てたら、ギリギリぶつからず元の位置に収まった。やれやれ。
後は元通り組み立てれば完成である。今回は交換したコンデンサの数が結構多い。
子供が早速音出しして「これなら音が埋もれないからOK!」だそうな。
アナログ回路は部品の特性に左右される部分が大きいので、単純なコンデンサ交換でも音は結構変わってくる。今回は目論見通り良い方向に作用してくれたようだ。目出度しメデタシ、である。