ドゥカティで武生へ(その2) [バイク]
(前回からの続き)
県道190を東に進み、ハピラインふくい線を跨線橋で超えて県道2に進み、国道8を北へと進む。
国道8を南下して武生ICから北陸道に入る事も一瞬考えた。でも、まだ時間はあるし国道8のこの辺りは走った事が無いので、あえて下道を選んだのである。
国道8は市街地を抜けると田畑が見えるようになり、市街地に入ると道路の両側は建物でビッシリ、という感じ。地方都市の主要道路ではよく見かける風景である。天候の良い土曜日の午前中だからか、交通量は結構多い。工業団地以外の場所でもトラックなどの業務用車両が多く走っている。基幹国道だから?
福井市に入った辺りで「そろそろ150㎞になるから、給油しておかないと」と思い、たまたま近くにあったスタンドで給油。給油しながら「せっかくここまで来たのだから、高速道じゃなくて九頭竜経由の下道で帰ろう」と決めた。
まだガソリン残量はそこそこあったみたいで、給油できたのは6.3L、燃費は23.9km/L。高速道が走行距離の大半を占めているからか燃費はかなり良いけれど、常にこの調子とは限らないので今後も早めに給油する事になりそう。
所々で高架になっている本線を離れて地上へと進み、国道416へと進む。
そのまま中部縦貫道に入っても良かったのだけれど、あえて国道416を選ぶ。この付近を通ったのは25年以上前で、現在の街並みを見たかったのだ。
市街地はから外れて郊外に出ると、良い感じの並木があったりする。
途中に越前鉄道勝山永平寺線と並走する区間がある。
画像では分かり難いと思うけれど、右側の太いガードレールと細い白の柵の間に単線のレールが走っている。
ツーリングマップルに「県道17:快走路」という旨の記述があったのを思い出し、国道364で九頭竜川を渡って県道17へ。
県道17は人家が少なくて緩やかなカーブが続く気持ちの良い道だ。ただ、時折道路を横断する人を見かけるので、速度はほどほどに、ね。
そのまま進むと国道416となる。家の数が減り、家々の間から田畑と山々がずーっと見える道となる。
走っているうちに「道の駅」の看板が見えてきたので、家族用のお土産調達とトイレ休憩も兼ねて、看板通りに県道280を進んで道の駅恐竜渓谷かつやまへ。
この辺りはどこでも恐竜だなー。
堤防から河原に降りる道があったので行ってみたら、川砂の上に小動物(狐?)の足跡が沢山あった。
この辺りの川幅はそんなに広くない。
田舎を流れる一寸大きい川という感じだ。
建物に戻り、トイレを借りる。男性トイレ側のサインも頭が恐竜になっている。
売店でお土産を仕入れた。
因みに、現在禁酒期間中なのでお酒の味見は当分の間お預け(/_;)である。バイクに戻り、お土産をトップケースに入れたら走り出す。
国道416に戻っても良いのだが、目の前を走っている県道17は並走していて大野市手前で国道と交差するので、県道17を進む。この道は交通量がそんなに多くなくてのんびりした感じ。
街中を進む道なので交差点は多いが、交通量が多くないので苦にならない。そのまま進んで大野市手前で国道157へと進むのだが、その国道との交差点で停まった時に「ん?」と気が付いた。
よく見ると、信号機に雪除けのカウル(シールド)が取り付けられているのだ。
信号機がLED化されたら発熱せず雪が付着しても解けないから、雪除けを付ける事になったんだろう・・・という事は、この辺りでは冬季は横殴りの雪が多いのか???
九頭竜川を渡って下荒井隧道(トンネル)を抜け赤根川を渡るとバイパス区間となって片道2車線の広い道路になる。大野ICを通り過ぎて進むと短い区間だけど国道418との供用区間になる。国道158とのT字路を左折して郡上方向へ。
この辺りは子供が小学生の頃に六呂師高原に来た事があるので、街並みは微かに見覚えがあって一寸懐かしく感じる。お昼近い時間だからか、交通量は非常に少ない。のんびりと走って田舎気分を満喫する。
荒島ICを通り過ぎて少し進むと人家が無くなって山岳路になる。流しているだけでも気持ちの良い道だ。川の水深が深くなって水面の色も緑になってきた。
九頭竜川に沿った国道で、ウネクネした区間が多い。
更に進むと道の駅九頭竜が見えてきたので立ち寄る。15分毎に動く恐竜が目印になっている。
真夜中に突然動くのを見たら驚く人も居るだろうねー。(笑)
ここは越美北線の終点駅「九頭竜湖」でもある。
運賃表を見ると「え?安い・・・。」
元々経営が思わしくないJR西日本の管轄路線だが、沿線の住宅数を鑑みると鉄道利用者はかなり少ないと思われる。でも運賃値上げは簡単には出来ないだろうし、線路の維持管理に一定の費用が掛かるし・・・常に廃線の危機に晒されているのも分かるような気がする。
ただ、この辺りは雪の多い地域だから、鉄道を廃止してしまうと国道が通れないようなドカ雪が降った時にどうしようもなくなるのでは?とも思う。しかし、2006年豪雨災害では主要区間が運休していたという実績(?)から、災害に強い鉄道とは言えないから、難しいところだなぁ。
時刻表を見ると、6時から10時の間は運行が無い。
これでは通勤通学には利用出来ない。JR西日本としては、もう廃線前提なんだねぇ。
プラットフォームはシンプルだ。
プラットフォームの先には勿論輪留めがある。
横にある道路側から線路を眺めると、こんな感じ。
駅周辺に人家はそこそこあるけれど、鉄道を維持できるほどの住人数が居るとは思えないし、今時だと九頭竜川に架かるダムの管理に鉄道は使わないだろうから、今後鉄道をどうするのか・・・と言うよりも、日本という国の中で利用者の少ない鉄道(主にローカル線)をどう位置付けるのか、という命題を国民全体に突き付けられているんだと思う。
# この問題はヨーロッパも同じらしい。
#論文「ヨーロッパの鉄道の将来」(一般財団法人運輸総合研究所)やWikipediaなどが参考になる。
特定地域に限定した交通網を考えれば、利用頻度と維持費用を天秤にかけてどうするかを考えるのは至極当然な話。増してや、運営維持が民間企業なら利潤の追求も必要になるから更にシビアにならざるを得ない。
しかし、それぞれの地方でそんな部分最適化ばかりをしていると、コスト面の問題から結局は何でもかんでも赤字路線は廃止という方向にしかならないのは当然の話だと思う。
例えば、もう少し視野を広げて人の移動だけでなく物流も含めて考えるという事も必要なのではないか。
鉄道網が無くなれば人も荷物も自動車に頼る事になるが、道路は渋滞や工事による通行止めは付き物。迂回路があれば良いけれど、地方だと地形上の問題から国道や市道などのそれ1本しかないという所も多い。
災害時に線路が被害を受けてしまえば結果としては同じになってしまうのだけれど、少なくとも自動車以外の輸送手段の確保という点でも鉄道網は重要なのでは?と思うのである。
自動車産業は部品メーカなど関わる業種が多くて一大産業になっているとよく言われるけれど、鉄道だって同じ事なんだよねー。
自動車の場合、燃料の消費は避けられない。日時指定配達なんてサービスを使えばオンタイムに荷物を届ける為に人も車も増やす事になるだろうし、そうなれば一層燃料も必要になる。
便利さばかりを追求するのではなく、翌々々日配送でも良いから例えば長距離輸送は鉄道・近距離は自動車と分担して安価な費用で物を運べば脱炭素社会にも少しは貢献できるだろうし、道路の摩耗も多少は減らせるのでは?、と。鉄道の方が排出するCO2は自動車よりは少ないだろうし。
道の駅の売店では菓子類や酒類などのお土産物は無く、地元産の食材を使った弁当類が売られている。たっぷり休憩したら走り出す。
(続く)
県道190を東に進み、ハピラインふくい線を跨線橋で超えて県道2に進み、国道8を北へと進む。
国道8を南下して武生ICから北陸道に入る事も一瞬考えた。でも、まだ時間はあるし国道8のこの辺りは走った事が無いので、あえて下道を選んだのである。
国道8は市街地を抜けると田畑が見えるようになり、市街地に入ると道路の両側は建物でビッシリ、という感じ。地方都市の主要道路ではよく見かける風景である。天候の良い土曜日の午前中だからか、交通量は結構多い。工業団地以外の場所でもトラックなどの業務用車両が多く走っている。基幹国道だから?
福井市に入った辺りで「そろそろ150㎞になるから、給油しておかないと」と思い、たまたま近くにあったスタンドで給油。給油しながら「せっかくここまで来たのだから、高速道じゃなくて九頭竜経由の下道で帰ろう」と決めた。
まだガソリン残量はそこそこあったみたいで、給油できたのは6.3L、燃費は23.9km/L。高速道が走行距離の大半を占めているからか燃費はかなり良いけれど、常にこの調子とは限らないので今後も早めに給油する事になりそう。
所々で高架になっている本線を離れて地上へと進み、国道416へと進む。
そのまま中部縦貫道に入っても良かったのだけれど、あえて国道416を選ぶ。この付近を通ったのは25年以上前で、現在の街並みを見たかったのだ。
市街地はから外れて郊外に出ると、良い感じの並木があったりする。
途中に越前鉄道勝山永平寺線と並走する区間がある。
画像では分かり難いと思うけれど、右側の太いガードレールと細い白の柵の間に単線のレールが走っている。
ツーリングマップルに「県道17:快走路」という旨の記述があったのを思い出し、国道364で九頭竜川を渡って県道17へ。
県道17は人家が少なくて緩やかなカーブが続く気持ちの良い道だ。ただ、時折道路を横断する人を見かけるので、速度はほどほどに、ね。
そのまま進むと国道416となる。家の数が減り、家々の間から田畑と山々がずーっと見える道となる。
走っているうちに「道の駅」の看板が見えてきたので、家族用のお土産調達とトイレ休憩も兼ねて、看板通りに県道280を進んで道の駅恐竜渓谷かつやまへ。
この辺りはどこでも恐竜だなー。
堤防から河原に降りる道があったので行ってみたら、川砂の上に小動物(狐?)の足跡が沢山あった。
この辺りの川幅はそんなに広くない。
田舎を流れる一寸大きい川という感じだ。
建物に戻り、トイレを借りる。男性トイレ側のサインも頭が恐竜になっている。
売店でお土産を仕入れた。
因みに、現在禁酒期間中なのでお酒の味見は当分の間お預け(/_;)である。バイクに戻り、お土産をトップケースに入れたら走り出す。
国道416に戻っても良いのだが、目の前を走っている県道17は並走していて大野市手前で国道と交差するので、県道17を進む。この道は交通量がそんなに多くなくてのんびりした感じ。
街中を進む道なので交差点は多いが、交通量が多くないので苦にならない。そのまま進んで大野市手前で国道157へと進むのだが、その国道との交差点で停まった時に「ん?」と気が付いた。
よく見ると、信号機に雪除けのカウル(シールド)が取り付けられているのだ。
信号機がLED化されたら発熱せず雪が付着しても解けないから、雪除けを付ける事になったんだろう・・・という事は、この辺りでは冬季は横殴りの雪が多いのか???
九頭竜川を渡って下荒井隧道(トンネル)を抜け赤根川を渡るとバイパス区間となって片道2車線の広い道路になる。大野ICを通り過ぎて進むと短い区間だけど国道418との供用区間になる。国道158とのT字路を左折して郡上方向へ。
この辺りは子供が小学生の頃に六呂師高原に来た事があるので、街並みは微かに見覚えがあって一寸懐かしく感じる。お昼近い時間だからか、交通量は非常に少ない。のんびりと走って田舎気分を満喫する。
荒島ICを通り過ぎて少し進むと人家が無くなって山岳路になる。流しているだけでも気持ちの良い道だ。川の水深が深くなって水面の色も緑になってきた。
九頭竜川に沿った国道で、ウネクネした区間が多い。
更に進むと道の駅九頭竜が見えてきたので立ち寄る。15分毎に動く恐竜が目印になっている。
真夜中に突然動くのを見たら驚く人も居るだろうねー。(笑)
ここは越美北線の終点駅「九頭竜湖」でもある。
運賃表を見ると「え?安い・・・。」
元々経営が思わしくないJR西日本の管轄路線だが、沿線の住宅数を鑑みると鉄道利用者はかなり少ないと思われる。でも運賃値上げは簡単には出来ないだろうし、線路の維持管理に一定の費用が掛かるし・・・常に廃線の危機に晒されているのも分かるような気がする。
ただ、この辺りは雪の多い地域だから、鉄道を廃止してしまうと国道が通れないようなドカ雪が降った時にどうしようもなくなるのでは?とも思う。しかし、2006年豪雨災害では主要区間が運休していたという実績(?)から、災害に強い鉄道とは言えないから、難しいところだなぁ。
時刻表を見ると、6時から10時の間は運行が無い。
これでは通勤通学には利用出来ない。JR西日本としては、もう廃線前提なんだねぇ。
プラットフォームはシンプルだ。
プラットフォームの先には勿論輪留めがある。
横にある道路側から線路を眺めると、こんな感じ。
駅周辺に人家はそこそこあるけれど、鉄道を維持できるほどの住人数が居るとは思えないし、今時だと九頭竜川に架かるダムの管理に鉄道は使わないだろうから、今後鉄道をどうするのか・・・と言うよりも、日本という国の中で利用者の少ない鉄道(主にローカル線)をどう位置付けるのか、という命題を国民全体に突き付けられているんだと思う。
# この問題はヨーロッパも同じらしい。
#論文「ヨーロッパの鉄道の将来」(一般財団法人運輸総合研究所)やWikipediaなどが参考になる。
特定地域に限定した交通網を考えれば、利用頻度と維持費用を天秤にかけてどうするかを考えるのは至極当然な話。増してや、運営維持が民間企業なら利潤の追求も必要になるから更にシビアにならざるを得ない。
しかし、それぞれの地方でそんな部分最適化ばかりをしていると、コスト面の問題から結局は何でもかんでも赤字路線は廃止という方向にしかならないのは当然の話だと思う。
例えば、もう少し視野を広げて人の移動だけでなく物流も含めて考えるという事も必要なのではないか。
鉄道網が無くなれば人も荷物も自動車に頼る事になるが、道路は渋滞や工事による通行止めは付き物。迂回路があれば良いけれど、地方だと地形上の問題から国道や市道などのそれ1本しかないという所も多い。
災害時に線路が被害を受けてしまえば結果としては同じになってしまうのだけれど、少なくとも自動車以外の輸送手段の確保という点でも鉄道網は重要なのでは?と思うのである。
自動車産業は部品メーカなど関わる業種が多くて一大産業になっているとよく言われるけれど、鉄道だって同じ事なんだよねー。
自動車の場合、燃料の消費は避けられない。日時指定配達なんてサービスを使えばオンタイムに荷物を届ける為に人も車も増やす事になるだろうし、そうなれば一層燃料も必要になる。
便利さばかりを追求するのではなく、翌々々日配送でも良いから例えば長距離輸送は鉄道・近距離は自動車と分担して安価な費用で物を運べば脱炭素社会にも少しは貢献できるだろうし、道路の摩耗も多少は減らせるのでは?、と。鉄道の方が排出するCO2は自動車よりは少ないだろうし。
道の駅の売店では菓子類や酒類などのお土産物は無く、地元産の食材を使った弁当類が売られている。たっぷり休憩したら走り出す。
(続く)