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ちょいと分解:電子体温計 [雑感]

 いつ買ったのかすら覚えていない位に昔から我が家にある体温計が、ついに動かなくなってしまった。
動かなくなった体温計
オムロンの電子体温計MC-612である。
オムロン電子体温計MC-612
電池を入れ替えても動かないから、恐らくは基板上の部品劣化だろうとは思うものの、念の為に分解する事に。

 電池室の蓋を外すとネジ穴が見えるので、ネジを外す。
電池室にネジ穴がある
それだけでは外れないので、全面の飾り枠を外すと、案の定ネジ穴があった。
フロントの飾り枠の下にあるネジ穴
ネジをは外すと、内部の基板が見えてくる。
内部基板
基板を外すと、下にブザーとなるセラミック発信子が見える。
基板の下に発信子
更に、前方にあるネジを外すと体温計の先端も外れた。
先端も外した
セラミック発信子はかなり小さい。
セラミック発信子は小さい
基板を見ると、LVX4051はアナログ・マルチプレクサ、左隣の9243はネット上を検索しても情報を見つけられなかった。
LVX4051と9243
メインとなるMPUは黒い樹脂で覆われている。
メインとなるチップ
9293Lは液晶パネルのドライバらしいが、やはりネット上に情報が無くて詳細は不明。
9293L
クリスタル振動子は5kHz?のクロックをMPUに供給しているらしいが、これも詳細は不明。
水晶振動子
表示部の液晶は、フレキシブル基板でメイン基板と接続されている。
液晶表示部
計測時に押すボタン部は目の細かい基板配線になっていた。
ボタン部の基板
ここの部分の接触不良は一度も無い。相当しっかりとした設計がなされていたのだろうと思う。
 メイン基板は今時の積層基板で、どうやら10層になっているみたいだ。
積層基板を横から見る

 全体にしっかりとした作りで、実に良く考えられている。流石市販された製品だけの事はあるなーという感じ。
 分解しても不具合箇所は特定できなかったけれど、半導体部品が壊れるとは考え難いので、恐らくは基板上にあるコンデンサなどの受動部品のどれかがダメになったんだろう。

 我が家に来てから少なくても10年以上は経過している筈。ネットで調べたら、発売は2003年11月と判明。という事は、少なくとも20年前後は我が家で活躍していた事になる。本当に長い間ご苦労様でした・・・。(^^ )
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