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TLM220R不動(その6:無事復活!) [バイク]

前回からの続き)

 だいぶ時間が経ってしまったけれど(滝汗)、ずーっと何もしていなかった訳ではなくて、出来る作業をちょびちょび進めていたのである。
 前回のテストでイグニッションコイルも怪しいと分かった為、イグニッションコイルをどうするか検討していた。

 ガソリンで動くバイクなのだから、点火に必要な電圧は多分同じような値の筈。但し、4ストと2ストの違いがあるので、何でも使えるとは限らない。そうなると、例えば排気量は小さいけれど同じ2ストのNSR50用であれば、社外品も多く市販されている。
 また、NSR50用という製品を良く見ると、大抵はモンキーやゴリラ等との共用部品である事が多い。ただ、コイル部の形状が違うので、取り付けには難儀しそう。

 「うーん、どうしようかな?」と思っていたら、ネット上に「動作車両からの取り外し」というTLR220R用イグニッションコイルの中古品が売りに出されているのを発見!早速自宅へ送って貰った。
届いた中古のイグニッションコイル
念の為にデジタルテスターで測定したけれど、全てサービスマニュアル上の値の範囲内だった。
 取り外した方を同様にテスターで測定する。一次側の抵抗値はとても低い。
一次側の抵抗値
サービスマニュアル上の値と少し違うけれど、この程度は誤差の範囲内だ。
サービスマニュアルの値
二次側を測定すると、やたらと抵抗値が大きい。
二次側の抵抗値
サービスマニュアル上の値とはかけ離れていて、誤差の範囲から大きく外れている。
サービスマニュアルの値
二次側のコイルが経年劣化(又は消耗?)でダメになっているようだ。

 分解したCDIは抵抗・サイリスタ・高耐圧コンデンサだけ元の部品をそのまま使い、コンデンサ類とトランジスタは全て新品を使って組み直した。
組み直したCDI・表

組み直したCDI・裏
このままでは水分などでショートしてしまうので、グルーガンを使って防水する事に。
使ったグルーガン
安物のグルーガンだからなのか、トリガーを引いた時に出て来る量が一定でない為、凸凹になってしまった。
グルーで防水済み・表
グルーのスティックを10本以上使って、何とか回路全体にグルーが行き渡った。
グルーで防水済み・裏
何ともみっともない仕上がりになってしまったのを見かねてか、子供の友人Tさんがヒートガンで温め直して綺麗にしてくれた。
温め直した後・表

温め直した後・裏
うーん、美しい。(笑)お陰様で、あちこちにあったピンホールも塞がって大助かり。
# Tさん、有難う御座いました。
因みに、基板の複製も同時進行で作ってあったんだけれど、欲しい電圧のツェナーダイオードがなかなか見つからなくて部品待ちの状態。ダイオードさえ手に入れば直ぐ作成完了となる。

 早速車体に取り付け、点火するかどうかをテスト。結果は「OK!」
 車体を元通りに組み立てて、子供達が近くの空き地で走らせてみた。「ん?何だか低速が弱いよ。」再びタンクを下ろし、キャブレターを取り外して見たら...あ、スロージェットが詰まってるじゃん。(汗)2カ月以上動かしてなかった為、キャブ内部でガソリンが劣化してジェットが詰まってしまったようだ。
 キャブ・クリーナーで清掃して綺麗にし、元通り組み立てたら再度テスト走行。今度は「OK!」

 このTLR220Rは、入手した時点でリアは新品のタイヤになっていたのだけれど、フロント側はそのままだった。なので、最近になってサイドウォールに亀裂が複数入ってしまった。今すぐ交換が必要と言う状態までには至っていないのだけれど、近いうちにフロント・タイヤの交換は避けられそうにないなー。
# またお金が出て行くのか...(T^T)

 随分と時間が掛かってしまったけれど、ようやく復活させる事が出来た。目出度しメデタシ、である。

(完)
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赤いTLR200が不動!(その2:軽く復活!?) [バイク]

前回からの続き)

 我が家にあるトライアル車3台全てが不動の状態になっちゃってて「これは拙いなー。」手っ取り早く、子供が赤いTLR200から作業を始める。

 その前に、改めてエンジンが止まるまでの状況を確認する。
 練習場所は一寸泥濘の状態で、3度ほどフロントタイヤのスリップで人の歩くような速度で転んでいる。転んでも直ぐにエンジンは掛かったし、その後も普通に練習場所を走っていた。
 が、唯一引っかかったのは「エンジンを止めて少し時間が経つとガソリンがキャブレターのオーバーフローパイプから流れ出て来る」という点である。因みに、走っている最中はオーバーフローは起きない。「オーバーフローするって事は、キャブ内部のどこかが詰まってるのかも?」

 子供達がキャブレターを取り外して調べたら、一部のジェットに砂が詰まっていた、と。そこで、爪楊枝で突いて砂を取り除いて元通り組み立てたら、すんなりと直ってしまった。どうやら点火系の不具合では無さそうで、一安心...と思ったら、近くの空き地でテスト走行中にエンストを連発するではないか。「あれっ?まだどっかに不具合あるんかな??」

 翌週、改めてキャブレターを分解したが問題無し。「変だなー?」と言いながら子供達がガソリンを補充したら、アーラ不思議、絶好調になるではないか。「へ?単なるガス欠??...ひょっとしたら、ガソリンコックかもよ!?」もう一台ある白いTLR200でも同じような症状が出た事がある。
 それから...これはこのバイクに限らず、ガソリンで動く物全てに言えるんだけど...ガソリン取り出し口の位置がガソリンタンクで一番低い場所に取り付けられているとは限らない為、ガソリン残量が少なくなって来ると、どうしても吸い出せずにある程度残ってしまう。TLR200の場合、その残量がほんの一寸多いようだ。
 給油して正常になったという事は、少なくとも残量が多くある状態では問題無い筈。この時代のガソリンコックはコック丸ごと交換が前提なので、気になるようなら取り換える事になる。今すぐ交換するというところまでは切羽詰まっていないので、必要に応じて交換を考える事になりそうだ。

 とりあえず、TLR200の一台が動くようになった。目出度しメデタシ、である。

(完)
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赤いTLR200が不動!(その1:押して帰ろうぜぃ!?) [バイク]

 4日、木曽川堤防にある練習場所へ出掛ける。いつもなら子供と二人なのだけど、今回は子供の知り合い(まだバイクの免許を持っていない)も一緒に行く事に。
 拙者の白いTLR200は時々失火する症状が出ているので、乗る事は一応出来ても何時止まっちゃうのか分からない。とてもじゃないけどそんな状態で乗る訳には行かないので、仕方ないけど代車エッセで出掛ける。
# 早く修理しなきゃなー。(汗)

 子供が赤いTLR200に乗り、知り合いと拙者は車に乗り込んで練習場所へ。勿論エッセでオフロードへは入れないので、堤防の空き地に停めて、そこから歩いて練習場所に行く。今日は天気が良くて気温もそこそこあり、風も無くて快適だ。だからなのか、今日は沢山のバイクが集まった。
練習場所にて

練習場所にて

練習場所にて

練習場所にて
一頻り走ったり談笑したりしていたら、いつの間にか12時を過ぎていた。午後から予定があるので、後ろ髪を引かれつつも帰宅する事に。

 皆さんと別れを告げ、子供がTLR200で先に出発。その後を徒歩でエッセの停めた場所まで歩いて乗り込み、追いかけた。
 走り出して5分ほど経った時、拙者のスマホに電話が掛かって来た。「(。´・ω・)ん?こんな時間に誰だ??」電話に出たら子供ではないか。
 子供曰く「走っていたら急にエンジンの力が無くなって止まっちゃった。何度キックしてもエンジンが掛からない」と。「そのままそこで待って。エッセで行くから!」

 数分後、停まったTLR200の場所に到着。拙者がキックでエンジンを掛けようとしても、やっぱり掛からない。キックアームの手応え(足で踏むから足応えか?)からすると、エンジンの圧縮は抜けていない。ガソリンもあるし、エアクリーナーが詰まっているような状態ではない。「良い空気、良いガソリン、良い点火」の原則から考えると、点火系統がおかしいようだ。
 このバイクは練習用で自宅周辺しか走らせる積りが無い為、任意保険には入っていない。「うーん...仕方ない、押して自宅まで帰ろう。」
 昨年夏、同じようにTLM220Rを押して帰ったけれど、今回は押す距離が半分以下。しかも冬だから、酷暑の中を押し歩くほどではない。まぁ、不幸中の幸いかな。
# 勿論、押し歩く必要が無いのが一番なんですけどねぇ。
前回同様凡そ500m毎に交代しながら自宅を目指して押し歩く。途中から、交通量の多い県道を避けて住宅街の中の道へ。
住宅街の中を押し歩く

住宅街の中を押し歩く
一時間近く掛けて、何とか無事自宅に到着。やれやれ...冬だと言っても、やっぱり汗だくになるねぇ。(汗)

 とりあえず無事自宅に戻って来られたので良かった。けれど、何故点火しないのか、原因究明が必要だ。
 我が家にあるTLM220Rと2台のTLR200のトライアル車全てが、点火系統のトラブルで動かない状態になってしまった。1980年代の古いバイクばかりだから、何が起きても不思議ではないのだけれど、それでも動かないとなると一寸凹んでしまう。(汗)
 ちなみに、TLM220RはCDIのプロトタイプが完成したので、ようやく点火の試験が出来る状態になっている。でも、他にも色々やらねばならぬ事が山積で、作業時間をなかなか確保できないんだよねー。
 今回、新たにTLR200のトラブル・シューティングも作業に加わってしまった。作業時間をどうやってひねり出したら良いのか、大いに悩みそうだ。(滝汗)

(多分、続く...
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TLR200用のキーケース [バイク]

 TLR200のキーは小振りなキーホルダーを付けてあり、いつもキーボックスの中に引っかけてあった。
 
 昨年11月末の晴れた日曜の朝、堤防の練習場所へ一ヵ月振りに行こうとしてキーボックスの中を見ると...「あれぇ?TLRのキーが無いやん。バイクに付けっ放しだったっけ?」TLR200の方を見に行くと、キーは付いていない。このバイクの予備キーは無くて一本だけなので、キーが無いと動かせない。仕方ないので、その日からは車で出掛ける事になった。

 以後一ヵ月ほど家中を探し回ったのだけれど、全く見つからない。何しろTLM220RとTLR200の両方の整備を繰り返していた時期なので、何気にどこかにキーを置いてそのままになっているのかも知れないし、どこかに紛れ込んでしまったのかも知れない。

 恐らくキーそのものは自宅敷地内にあるんだろうけれど、どこにあるのかが分からない。流石にキーの自作は出来ないので、12月下旬にキー再生業者に依頼して予備機も含めて二本作製して貰ったのである。その費用は、キーシリンダーからのキー作成で2万・予備キー作成2千、合計2万2千円(税込)と非常に手痛い出費となってしまった。(滝汗)
 「予備キーを作ったとは言え、またキーを失くしたらたまらんよなぁ...そっか、キーホルダーを大きくすりゃ無くさないよなー。」
 2週間ほどの間、ホームセンターやライコランド等で探し回ったけれど、どうも気に入らない物ばかり。「じゃぁネットで探してみるか。」

 ネット上をあちこち探していたら、「未使用だけど一寸古いから値引きします」というキーケースを発見!早速自宅に送って貰った。
自宅に届いた
京都デグナー社の花山キーケースである。
花山キーケース
早速、TLR200とリアトップケースのキーを取り付けた。
キーを取り付けたところ
バイクに対してキーケースの方がオーバースペックのよーな気もするけれど(謎)掌ほどの大きさがあるから、これを見失うなんて事は無いだろう。

 これで再び紛失なんて事は多分起きないと思う。目出度しメデタシ、である。









タグ:キーケース
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ドゥカティ・スクランブラーアイコン [バイク]

 売却したスーパーシェルパの後釜として導入したのは、伊ドゥカティ社のスクランブラーアイコン初期型である。
ドゥカティ・スクランブラーアイコン

ドゥカティ・スクランブラーアイコン

ドゥカティ・スクランブラーアイコン
人生初のドゥカティである。

 この車両は「現状販売で安価に」という大阪府内のお店で、事前に車両を実際に確認した上で購入した。けれど、自宅に届いた時は、輸送中の振動で劣化したミラーの片側が割れてしまっていた。
劣化で割れたバックミラー

劣化で割れたバックミラー
お店で確認した時には気が付かなかったのだけれど、改めて良く見ると樹脂部品に亀裂が入っている。
樹脂に亀裂が
割れなかった方のミラーにも、やはり小さな亀裂が入っている。
こちらにも亀裂が
欧州の樹脂部品に対する規格はとても緩く、日本の高温多湿な気候には耐えられないから仕方あるまい。たまたま某所に純正アフターパーツのミラーセットが中古で安く出ていたので、早速送って貰って交換した。
交換したミラー

交換したミラー
この車両には、初めからリア・トランク用ステーの付いたリアキャリアが取り付けられていた。
リアキャリア
キャリアの取付には、専用設計らしきプレートが使われている。
専用らしき取付用プレート
フロント部は丸いメータが一つだけ。とてもシンプルだ。腕時計は前所有者が取り付けた物。
フロントメータ周り
リアサスペンションは、左側にオフセットされている。
リアサスペンション
マフラーは右下側に一つ。
右だしのマフラー
キーでシートを開けると、バッテリーや小物入れが見える。小物入れには、前所有者が取り付けたETCユニットが収まっている。
シート下
シート下右側面に、ドゥカティ専用のコネクターが収まっている。
ドゥカティ専用のコネクター
このタイプのコネクターは高いので、恐らく使う事は無いと思う。

 入手した当時は、左右振り分けバッグがリアタイヤに巻き込まれないようにするステーが取り付けられていた。
取り外したリアステー
ナンバープレート周囲を保護するアクリル板もあった。
ナンバープレート保護用アクリル板
ただ、この板はナンバープレートの下側い取り付けられていた。前所有者はどういう意図を持って取り付けたのか、サッパリ分からない。
 ハンドル中央部からやや左側に、これだけの物が取り付けられていた。
ハンドルに取り付けてあった物
TOPEAKドリンクホルダー、USB電源モジュールを納めた樹脂ケース、バッテリーから直接USB電源を取り出すキット、ソニーnav-u用カークレイドル専用スタンドNVA-CU10Jの四点。
 因みに、ドリンクホルダーは自転車用である。
ドリンクホルダー
樹脂ケースに収められたUSBポートは、かつてAmazonなどでバイク用として売られていた物である。
バイク用USBポート

バイク用USBポート
もう一つのUSBポートはあちこちの通販サイトで売られていた、電圧変換回路経由でバッテリーに直接接続して取り付けるタイプの物。
バッテリー直付けタイプのUSBポート
前所有者はデジタルガジェットをハンドルに色々取り付けていたようだ。

 現状販売車両なので、他にも不具合が出て来るかも知れないけれど、今のところは問題無さそう。ただ、バッテリーは常時保充電しておかないと弱ってしまうので、バッテリー充電用の配線を取り付ける積りである。
 子供は先週2時間ほど試乗していたけれど、拙者はまだ乗った事が無い。先日雪が降ってしまったので、当分の間は乗るのは難しい。早く乗ってみたいんだけれど、試乗はもっと先になるかなー?(汗)
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スーパーシェルパの後釜 [バイク]

 2021年12月に購入したスーパーシェルパは、たった1年間で降りる事になった。その間、拙者が乗ったのは数回しかなくて、子供の方がよっぽど沢山乗っている。(汗)今月上旬にご縁があって、兵庫県の方に引き取られて行った。
運ばれるスーパーシェルパ

運ばれるスーパーシェルパ
「TLR200だけじゃ、遠方で開催される(クシタニ・コーヒーブレイク・ミーティングなどの)バイクの集まりに行くのは大変だから」とこれを入手、再塗装で綺麗になっている外装を傷つけたくなかったのでオフロードは一度も走っていない。
 実際に乗って見ると、スーパーシェルパはとても扱い易く、パワーもあるので流れの速い国道でも全く苦にならない。ハードな林道やゲロなどで使われる事が多いらしいけれど、それだけ日本国内の道路事情にマッチしたバイクの一つとも言える。
 扱い易さで言えばセロー255も同様で、これも非常に良いバイクの一つだが、流れの速い舗装路ではパワー不足は否めない。

 シェルパ放出の前に、後釜を決めるべく大阪府某所へ11月下旬に出掛け、実際の車両を確認してきた。
 朝8時過ぎに自宅を出発、東名道から天理吹田線へと進み、2時間弱で目的地に到着。エンジンを始動して貰い、あちこちチェック、不具合は無さそうなのでその場で契約となった。
 帰りは来た道を戻る積りだったが、一方通行だらけで15分ほどぐるぐる回ったけれど元の道に戻れない。ジュリエッタには東海地方のマップしか載せてないから、大阪府内の道はサッパリ分からない。仕方ないので、ジュリエッタのカーナビ(パイオニアAVIC-RZ900)で「自宅へのルート」を検索、出て来たルートを走り出したまでは良かった。

 ところが、何時まで経ってもICに入ろうとせず、渋滞気味な国道1を走り続けるよう強要する。「何でだろう?変だな」とは思ったものの、この地域の地図は無いので仕方ない。1時間ほど走ったら、ようやく巨椋ICに案内...「え?」IC手前の電光表示板で「渋滞9km」と出ているではないか。仕方ないので急遽予定変更、渋滞区間を下道で切り抜ける事に。
 ナビの地図を頼りに掲示バイパスと並走する道を進むが、山が迫って来たら並走する道が無い。ナビは県道242を進むように指示して来るのでそれに従って進んだら、次は...ゲゲッ、民有林道谷山線?!こんな細い道通れって言うんかい!(滝汗)
 笠取ICの近くまで来てホッとしたのも束の間、今度はIC周辺をぐるっと一周するルートを案内し続ける。「何だこれ、おんなじ道をグルグル回ってるだけやん!?」幸い、看板に「笠取IC →」の表示が見えたので、その通りに進んだら、やっとこさ京滋バイパスに入れた。ホッ。
 それにしても、このパイオニアのナビは酷い「馬鹿ナビ」だなー。(怒)既にお昼を過ぎているので、草津PAに入る。屋根にソーラーパネルが載ってるな。
草津PA
昼時だからか、駐車場はほぼ満杯。
草津PA
コロナウィルス絶賛蔓延中だけど、人出は非常に多い。
草津PA
ここで、拙者は軽く稲荷寿司を食べた。三井寺餅は家族用のお土産。
昼食とお土産
同行した子供は、弁当だけでは足りず、再び売店へ買い出しに行った。
 帰り道は何事も無く順調に進み、予定よりも1時間ほど遅れて自宅に無事到着。

 でっ、後釜は既に手元に来ていて、子供は試乗済みなのだけれど、拙者はまだ乗る時間すら取れない状態のまま。なので、そのうちに新たに記事として取り上げる予定デス。A(^^;
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TLM220R不動(その5:社外CDIは・・・) [バイク]

前回からの続き)

 ネット上を彷徨っていたら「2ストCDIとして使えた」「TLM220Rにも使えた」という投稿を見て、「TLM220Rでも使える?じゃぁ、試しに」と取り寄せた。
社外CDI
出力特性が載ってるけれど、隣の大国製だから、本当かどうかは極めて怪しい。(汗)
出力特性のグラフ
純正には無いけれど、点火時に点灯する赤いLEDが付いている。
点火時期を表示する赤いLED
これなら動作確認に使えそうだな。

 カプラーの形状が違う為、そのままでは使えない。使う前に、既に一本外れている辺りが、流石チャイナ・クォリティー。
カプラーの配線が外れている
ハンダを緩めて、カプラーを外す。
カプラーを外したところ
緑の線はアースだが2本ある。テスターで測ってみたら、内部で導通しているみたい。
アースは内部で繋がっているらしい
因みに、配線の対応は以下の通り。
配線色入出力接続先TLM220R配線色
入力パルスジェネレータ青/黄
出力イグニッションコイル黒/黄
入出力アース赤/黄
入出力アース緑/白
出力キルSW黒/赤
入力ACジェネレータ黒/白
TLM220RのこのCDIから出ている線は6本だが、TLM220Rは7本。緑のアースが一本足りないので、手元にある線で追加した。本来アースは黒か緑が規定値だけど、同じ太さの線は赤しかなかった。(汗)
 TLM220Rに合わせた端子を取り付ける。
端子を取り付けたところ
サイズが大きくてCDIが入っていた場所には収まらないので、とりあえずタンク下に針金で仮固定した。
針金で仮に固定してある
ガソリンを少し入れてキックすると、赤いLEDは数回点灯するけれど、エンジンは掛からない。プラグを抜いて金属部に当ててキックして見ると...エエエッ?火花が飛ばないじゃん。(汗)こりゃーイグニッションコイルも怪しいって事?動作確認済みの中古を拾って来なきゃマズいかなー?(滝汗)

続く
タグ:CDI
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TLM220R不動(その4:部品選定) [バイク]

前回からの続き)

 現在入手できる部品のデータシートをネット上で探し回り、使う部品を絞り込んで発注した。
届いた箱
結構な部品点数になった。
取り寄せた部品
右端の箱は、1/2WのE24系列抵抗のセット。抵抗部品の在庫が無くなって来たので、思い切って全種類のセットを購入した。お陰で抵抗の特定の値が欠品という事は無くなるが、かなりの出費となってしまった。(涙)

 廃番のデジタルトランジスタ(バイアス抵抗が内蔵されているトランジスタ)東芝のRN2202・RN1202は、調べてみたら汎用トランジスタ2SA1015・2SC1815とほぼ同じと判明。
デジタルトランジスタ
トランジスタにバイアス抵抗を直接配線しても良いのだけれど、基板パターンを変えないのならトランジスタに抵抗を直接抱かせる事になって少々面倒なので、安価なDTA114EとDTC114EL(共にUNISONIC製)を選んだ。
 因みに、RN2202もRN1202もまだ在庫のある店があるようだ。

 使われているサイリスタはNECの2V5P4・3P4MHだけど、完全互換になりそうな現行品が見つからないので、8P4SMA・TF841M・X0202MAの3種類を取り寄せた。
サイリスタ
2V5P4も3P4MHもゲートトリガ電流がμA単位とかなり小さいのだが、安価な現行品だとmA単位が主流だったりする。気になる電気的特性の項目を拾って比べてみると、良く分かると思う。
項目単位2V5P43P4MHX2020MATF841M8P4SMA
繰り返しピーク逆電圧(VRRMV400400600400400
平均オン電流(IT(AV)A2.530.888
ゲート・トリガ電流(IGTmA0.10.20.21510
保持電流(IHmA55546
項目の比較から、X2020MA辺りが一番良さそうな感じ。

 ダイオードは刻印が無くて種類が分からないので、ガラス封入の小さな方は汎用小信号高速スイッチング用の1N4148を、樹脂モールドの方は汎用整流用の1N4007-Bを使う。
ダイオード
回路からして、ダイオードはどれも整流用に使われているみたいだから、この選択で大丈夫だと思う。

 電解コンデンサが4個使われているけれど、経年劣化が大きいので積層セラミックコンデンサで置き換える。
コンデンサ
積層セラミックは使用電圧が問題になるけれど、今回の回路はどの位置でもそれなりの電圧が掛かっているので大丈夫。

 なお、起こした回路図は以下の通り。一応見直してはあるんだけれど、まだ完璧とは言えない状態なので、値とかは省略している。
回路図
この回路の電源は、ACジェネレータからの電力を半波整流する事で得ている。
 CDIは、パルスジェネレータから来る信号でサイリスタを導通させる事によって、スパークコイルに貯め込んだ電気エネルギーを一気に放出、するとコイル2次側に高圧の電気が発生してスパークプラグに流れガソリンに引火させる、と言う動作を制御する。単純に考えるのなら、パルスジェネレータの信号を整形してサイリスタに流すだけで良さそうに思う。
 しかし、タイミング回路が妙に込み入っているように感じるし、サイリスタが直列になっているのも引っかかる。サイリスタのゲートは別信号源でなくて同一信号だから、2段に重ねる意味が無いように思えるのだ。
 
 ここで、CDIに関するタイミングを計算してみる。
 まず、エンジン一回転に掛かる時間は、6千rpmの時は10ミリ秒、3千rpmの時は20ミリ秒、2千回転なら30ミリ秒。
 トランジスタの動作速度は十分に速いので無視、サイリスタの速度はデータシートによると平均80マイクロ秒。デジタルICのTC4001BPとTC4081BPの動作遅延は最大でも0.2マイクロ秒。エンジン回転と比べれば、それこそ桁違いに速い。だから、回路動作の遅延は全く問題にはならない。
 一方、サービスマニュアルを見ると「遅角開始回転数は2000rpm」とある。
サービスマニュアルにある表
内燃機関は良く分からんけど(滝汗)、サービスマニュアルの値から考えて、回転数が1千rpm上がる毎に2度遅角させる...らしい。(汗)
 その「2度」を時間で考えてみる。例えば、3千rpmでは一回転20ミリ秒だから、2度=20ミリ÷360≒0.056ミリ秒=56マイクロ秒。かなり短い時間間隔である。

 ロジックICが7段重なっているけれど、この部分の遅延は最大でも1.4マイクロ秒。だから、ここで遅角を制御しているとは思えない。そうなると、ダイオードで電圧をカットする事でパルスジェネレータから来る電圧の立ち上がりを遅くして制御している?のかも。
# ダイオード一個で約0.6V電圧が下がるのね。
そう考えると、サイリスタの片方のゲートにダイオードが入っているのが何となく分かるような気がする。

 なお、ネット上の情報に依れば、赤/黄の配線をカットすると点火時期が3度早くなるらしい。
 この線を辿って行くとダイオードが一つ入っている(ツェナーダイオードは電圧制御用なのでカウントには入れない)ので、それを省略すれば電圧の立ち上がりは少し早くなる...ん?という事は、パルスジェネレータの信号にダイオード1つ挟むと3度の遅角制御が出来るって事???
# 何だか分かったよーな分からんよーな。(滝汗)
 実際に市販された物なんだから何かしら意味があるんだろうけれど、不勉強な頭では残念ながら解読できんなー。(滝汗)

 さて、回路図も部品も揃ったから、次は基板を複製して実際に組み立てて動作確認!だね。

続く
タグ:CDI TLM220R
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TLM220R不動(その3:回路図作成) [バイク]

前回からの続き)

 とりあえず、眼で読み取れる範囲は全て書き込むが、1割程度が読み取れなくて分からない。
記入した実体配線図
掘り出す時に付いた傷が部品の印刷部分で読み取り不可能だったり、大きな部品が邪魔して小さな部品を読み取れない、という部分が結構多い。
基板の部品面
更に細かく見ていくと、ハンダ割れが起きている箇所も複数ある。
ハンダ割れ
 また、銅箔パターン面を見ると、ICの下にも配線が入り込んでいる。こうなると、ICを抜かないと分からない。
ICを抜いたところ
硬質ゴムを取り払ったら、ジャンパー線の部品番号が出て来た。
下に部品番号が
「こりゃ、部品外さないと分からん所が多いわ。」仕方ないので、部品全部を外す羽目に。
 部品は一つずつ外したら直ぐ部品番号を書いた紙と一緒にチャック付きの袋に入れる。印刷された部分が読み取れない部品は、テスターで測定して実測値を記録する。ツェナーダイオードも、使い古しの9V乾電池を使って降伏電圧を調べて記録する。
 部品点数は多くないが、それでも結構な量となった。
外した部品は袋に詰めた
基板は結構傷らだけだ。(滝汗)
プリント基板・部品面

プリント基板・銅箔パターン面
これで分からない部分は全て解決、配線を追って回路図にする。
手書きの回路図
これを元に無料の基板CADソフトを使って回路図を起こした。
作成した回路図
とりあえず回路図は出来上がった。廃番になっている半導体があるので、同じ物を新品部品で集めて作るのは無理。代替部品を探す事になるのだけれど、半導体ハンドブックは持ってないので、データシートを片っ端から調べて使えそうな部品を探す事になりそう。こりゃー、時間が掛かりそうだな...

続く
タグ:TLM220R CDI 基板
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TLM220R不動(その2:CDIを分解) [バイク]

前回からの続き)

 取り出したCDIは、防水の為だと思うが硬質ゴムのような物でポッティング(充填封入)されている。その大きさから、中に入っているのは基板一枚だろう。とにかく硬質ゴムを取り除かないと話にならないので、作業に取り掛かる。
硬質ゴムを掘る
まずはカッターナイフで切れ込みを入れて少しずつ切り出す。ある程度削ったら、反対側から押し出せるように筐体に穴を開ける。
筐体に穴を開ける
ところが、硬質ゴムは接着力が強く、穴を数個開けた程度では硬過ぎて押し出せない。結局筐体の一面を削り取る羽目に。
筐体の一面を削り取って取り出した
銅箔パターン面は凹凸が少ないので削り出し易い。
パターン面は作業し易い
30分程度で除去できた。
除去の終わったパターン面
問題は部品面だ。
部品面は厄介な作業
部品が何処に埋まっているのか分からないし、部品の大きさも分からない。手探りで慎重に掘り出すんだけれど、フィルムコンデンサや電解コンデンサの表面は柔らかい樹脂製なので、下手すると切り刻んでしまいかねない。カッターナイフだとほぼ間違いなく部品を切断してしまうので、精密マイナスドライバーを使って少しずつ掘り進める。
部品を痛めないように掘り出す
結構神経を使うし、少しずつしか掘れないので、やたらと時間が掛かる。結局、部品面を掘り出すのに丸二日掛かってしまった。充填剤がシリコン系なら引っ張るだけで大抵剥がせるんだけどねぇ。

 基板上に並んでいる部品を確認する。
 まず、目に付くのはロジックICだ。
東芝製ロジックICが2個
TC4001BPはNORゲート、TC4081BPはANDゲートである。
 使われているトランジスタは2SC1815のYランク(hFE=120~40)。
2SC1815Y
他にも2SA1015AのYランクも使われている。
 サイリスタは3P4MHと2V5P4の二つが使われている。
NEC製サイリスタ3P4MH

NEC製サイリスタ2V5P4M
 RN2202は東芝製のデジタル・トランジスタ(バイアス抵抗入りトランジスタ)である。
RN2202
デジタル・トランジスタは、名前は聞いた事があるけれど見るのは初めてだ。

 回路図を起こす為に、実体配線図を作成する。まずは基板の銅箔パターン面をデジカメで撮影する。
基板のパターン面
カラーのままだとデータ量が多いので、モノクロに変換する。
白黒に変換してデータ量を削減する
フリーソフトのGIMPを使って、輪郭を抽出する。
GIMPで輪郭を抽出したところ
このままでは見難いので、描画ソフトを使って形を整える。
描画ソフトで形を整えたところ
これを印刷して部品を書き込めば良いんだけれど、結構面倒な作業なのよねぇ...

続く
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