テスタロッサ退院 [フェラーリ]
お店から「修理が完了しました!」と連絡が入ったので、先日早速受け取って来た。今回はオーバーヒートをきっかけにあちこちの点検も兼ねて問題となりそうな部分を全て調べて貰った。これで遠距離も安心して出かけられる。
まず、今回の引き金となったオーバーヒートは、元々リザーブタンクにクーラントが殆ど残っていない状態だったところへ渋滞に遭遇して発生したというのは間違いなさそう。
サーモスタットは画像でも分かるように定常状態で既に隙間が空いていて、お店に依れば「サーモスタットは水温によって流路を変える為のものですが、テスタロッサの場合はこのような半開きの状態だとそれぞれの流路からの水圧がぶつかってしまって上手くクーラントが流れず、エンジン内のクーラントのみが狭い範囲で循環する状態になってしまいます。これもオーバーヒートの原因になっているでしょう」とのこと。直接関係はしていないが、ゴムの配管も完全に硬化していたので、これも交換して貰った。
また、テスタロッサの場合はラジエータコア内の配管が非常に細くて詰まってしまうことも多いらしく、「今回クーラントを全て入れ替えましたが、エンジン暖機後にリザーブタンクを見ると黒っぽい汚れのようなものが出てきています。恐らくコア内の配管に詰まっていたものが水圧で出て来たのでしょう。半年か1年後に再度クーラントを全部入れ替える方が良いですね」。正常な状態では、水温90度でラジエータファンが動き出して5度以上下がり、高速道のような連続走行なら90度以上になることは無いそうな。
今回の修理で発覚したデスビキャップ(正確にはDistributor Cap)は、部品を改めて見るとかなり危険な状態だった。(汗)
スパーク電力を分配するのは画像右側にあるローターで、センターカーボンに支えられた状態で回転し、ローターが保持している金属部分が各端子に電力を供給している。
ここに何らかの理由で水分が侵入し、センターカーボンが腐食して無くなってしまったらしい。ローターそのものは樹脂製で、センターカーボンの支えが無いのでかなりのギャップがある状態になっていたと想像されるが、スパークの電圧が高いのでアーク放電しながら辛うじて流れ続けていたらしい。このまま放置していたら回転軸がずれたりしてスパーク電力がローターに廻り込み、いずれ火を付けてしまっただろう。
今回異状だったのは車両を後ろから見て左側のバンクのみで、右側は綺麗だったので分解清掃したのみで済んだ。
購入して既に1万km以上走っているので、スパークプラグも交換した。
デスビキャップがイカレていた側のプラグ6本は、スパーク電力が端子間のアーク放電に吸い取られて少ない電力で混合気に点火していたらしく、全体的にくすぶり気味になっている。正常な側のプラグはそこそこ綺麗な状態である。
因みに、プラグはNGKのイリジウムIX 「DR8EIX」だ。V12気筒エンジンなので、当然交換すれば12本必要。
今回は1年点検も兼ねて油脂類も全て交換した。ミッションオイルも定期的に交換が必要ということを知らずに居た為、今回交換したら「滅多にお目にかかれないほど、ドロドロな状態」だったそう。(汗)ブレーキフルードも全て交換したが、こちらはびっくりするような状態では無かったようだ。オイルはMotul製を使う店が多いらしいが、今回は全てYacco製を使った。
細かい事を言えば、ブレーキの効きがやや悪くなっている(ローター焼け?)とか、リアタイヤがだいぶ減っているという点はあるものの、これで当面は安心だ。
まず、今回の引き金となったオーバーヒートは、元々リザーブタンクにクーラントが殆ど残っていない状態だったところへ渋滞に遭遇して発生したというのは間違いなさそう。
サーモスタットは画像でも分かるように定常状態で既に隙間が空いていて、お店に依れば「サーモスタットは水温によって流路を変える為のものですが、テスタロッサの場合はこのような半開きの状態だとそれぞれの流路からの水圧がぶつかってしまって上手くクーラントが流れず、エンジン内のクーラントのみが狭い範囲で循環する状態になってしまいます。これもオーバーヒートの原因になっているでしょう」とのこと。直接関係はしていないが、ゴムの配管も完全に硬化していたので、これも交換して貰った。
また、テスタロッサの場合はラジエータコア内の配管が非常に細くて詰まってしまうことも多いらしく、「今回クーラントを全て入れ替えましたが、エンジン暖機後にリザーブタンクを見ると黒っぽい汚れのようなものが出てきています。恐らくコア内の配管に詰まっていたものが水圧で出て来たのでしょう。半年か1年後に再度クーラントを全部入れ替える方が良いですね」。正常な状態では、水温90度でラジエータファンが動き出して5度以上下がり、高速道のような連続走行なら90度以上になることは無いそうな。
今回の修理で発覚したデスビキャップ(正確にはDistributor Cap)は、部品を改めて見るとかなり危険な状態だった。(汗)
スパーク電力を分配するのは画像右側にあるローターで、センターカーボンに支えられた状態で回転し、ローターが保持している金属部分が各端子に電力を供給している。
ここに何らかの理由で水分が侵入し、センターカーボンが腐食して無くなってしまったらしい。ローターそのものは樹脂製で、センターカーボンの支えが無いのでかなりのギャップがある状態になっていたと想像されるが、スパークの電圧が高いのでアーク放電しながら辛うじて流れ続けていたらしい。このまま放置していたら回転軸がずれたりしてスパーク電力がローターに廻り込み、いずれ火を付けてしまっただろう。
今回異状だったのは車両を後ろから見て左側のバンクのみで、右側は綺麗だったので分解清掃したのみで済んだ。
購入して既に1万km以上走っているので、スパークプラグも交換した。
デスビキャップがイカレていた側のプラグ6本は、スパーク電力が端子間のアーク放電に吸い取られて少ない電力で混合気に点火していたらしく、全体的にくすぶり気味になっている。正常な側のプラグはそこそこ綺麗な状態である。
因みに、プラグはNGKのイリジウムIX 「DR8EIX」だ。V12気筒エンジンなので、当然交換すれば12本必要。
今回は1年点検も兼ねて油脂類も全て交換した。ミッションオイルも定期的に交換が必要ということを知らずに居た為、今回交換したら「滅多にお目にかかれないほど、ドロドロな状態」だったそう。(汗)ブレーキフルードも全て交換したが、こちらはびっくりするような状態では無かったようだ。オイルはMotul製を使う店が多いらしいが、今回は全てYacco製を使った。
細かい事を言えば、ブレーキの効きがやや悪くなっている(ローター焼け?)とか、リアタイヤがだいぶ減っているという点はあるものの、これで当面は安心だ。
2009-08-31 14:49
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コメント(4)
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メンテナンスお疲れ様でした。
早めの対応が大切ですね。
メンテナンス費用が気になりますが・・・・(笑)。
by ブルル (2009-09-01 09:16)
今回は油脂類も一気に全交換したので総額50万ほどでしたが、適宜やっていれば国産の大排気量車と比べてもそんなに違わないですヨ。
デスビキャップとローターのセットは伊太利から同等品取り寄せでも15万ほどと、結構かかりました。でも、純正部品はその倍以上ですから、安く済んだと思ってます。
by Rifle (2009-09-01 13:04)
うひょー、総額50万ですか!
NSXだと「純正クラッチ+純正サスペンション」の交換できます(笑)。
by ブルル (2009-09-03 08:38)
...コーンズなら、多分倍近く行くと思いますよ。(^^;
NSXは国内では何故か冷遇されていますが、国産だけに維持費の面では非常に有利ですネ。
by Rifle (2009-09-03 11:38)