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マイクロUSBケーブルを新調 [雑感]

 ブログ用も兼ねて日常のメモ用にコンパクトデジカメ(DSC-HX99)を使っているのだけれど、突然PCと接続できない状態に。
 具体的には、デスクトップPCにUSBケーブルで接続すると、デジカメの液晶に「接続先を確認してください」と表示されて何もできない状態になってしまうのだ。

 「デジカメが壊れたか?」と一瞬焦ったが、昨日までは普通に動いていたから急に壊れるとは思えない。PC側のUSBはどの機材を接続しても普通に認識するので、パソコンUSBに問題は無い。「はーて、何が悪いんだ?」
 試しにLenovoのノートPC・X280にUSB接続して見ると、「接続先を確認してください」と表示されて何もできない。「こりゃぁ、ケーブルがイカレたか?」

 そういえば、今朝デスクトップPCにUSBケーブルで繋がった状態のまま、デジカメが机から滑り落ちて宙吊りになったっけ。たかが10cmほどで、直ぐ気が付いて引き上げたんだけど、どうやらその時に内部で断線しちゃったらしい。
 USBケーブルの内部は4本の配線があるだけで、両端の2本が電源、真ん中の二本が信号線になっている。今回の落下で信号線が切れたんだろう。

 デスクトップPCにBluetoothの機能は無いので、USBケーブルが無いとデジカメの画像を転送できない。なので、自宅近くの百円ショップに駆け込んで購入してきた。
百円ショップのUSBケーブル
裏面には注意書きが細かい字でずらりと書かれている。
裏は注意書きで一杯
早速袋から取り出してデスクトップPCと接続して見た。結果は勿論「OK!」だった。

 今まで使っていたケーブルは、いつ購入したのか全く覚えていない。
断線したUSBケーブル
ニコンA900を使っていた頃から使っているケーブルだけど、メーカ名が無いのでどこの製造なのかは不明。多分オマケで付属してきた物だと思う。結構長い間使っているような気がしていたけれど、ニコンA900の記事は2020年9月だから、まだ3年も経っていない。
 一寸した事で切れてしまうのは不甲斐ないように思うけれど、コンパクトとはいえデジカメの重さは250g近くあり、落下時の衝撃を考えると、内部配線のハンダ付けが引き千切られても無理は無いようにも思う。
 いずれにしても、このケーブルには引退して貰う事になった。お疲れ様でした。(^^ )
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FELT SPEED50のシートとグリップを交換 [自転車]

 本屋や銀行など、半径10㎞以内の移動で普段使いしているFELT SPEED50は、以前にもシートとグリップを交換している
FELT SPEED50
けれど、シートが劣化で硬くなっていて、路面からの振動を受けると痛い。
劣化したシート
路面と歩道の段差を通過する度にお尻が痛いので、段差を通る度にお尻をシートから浮かせて走っていた。
 しかし、最近は路面のやや大きな凹凸でも痛いほどになって来たので、そろそろ交換する事に。

 実は、グリップがまた強風で倒れた際に割れてちゃって4年ほど前に樹脂製に交換している。バーエンドバーは子供が使わなくなったので「使わないのなら」と取り付けた。
 けれど、軒下に置いてあるとは言え日光も雨も入って来る位置だからか、劣化して素手で握るとネチャネチャする感じになってきた。
DSC05711.JPG
自宅に戻ったら毎回手を洗うから実害は無いのだけれど、状態としては決して良くない。なので、一緒にグリップも交換する。

 自転車用のシートはお値段がそれこそピンからキリまであるけれど、金額と座った時の快適さは比例しないらしい。グリップも同様みたいだ。
 あちこち探し回った結果、安価な物を発注。数日後、自宅に届く。
届いたシートとグリップ

 まずグリップから交換する。上が今回購入したノグチのグリップ、下が今まで使っていたドッペルギャンガーのグリップだ。
上がノグチ新品、下がドッペルギャンガー
エンドバーを握る事は滅多に無いので、今回は取り付けずグリップのみにした。
グリップのみにした
次はシートだ。上が新しいGORIXの低反発サドル、下が今まで使っていたMach Burstのサドルだ。
上が新しいGORIX、下がMachBurst
交換作業は簡単で、グリップとシートの両方を替えても30分掛からなかった。
交換を終えたところ

 交換後30kmほど走ってみた。
 シートは「低反発」と謳うだけあって、路面の段差でも座りっ放しで問題無いし、伝わって来る衝撃も強くない。これなら段差で一々シートからお尻を浮かさなくても大丈夫。
 グリップは少し幅広になっている部分が掌をサポートしてくれる。この辺は前使っていたドッペルギャンガーと同じだけど、面積は少ないのに感触は殆ど変わらない。

 一寸した作業だけれど、これで走行中の快適さは大幅にアップした。これなら長距離や坂道でも大丈夫...(。´・ω・)ん?...そういえば、ギアをワイドレシオに交換したのに、それ以降は一度も坂道を走ってないゾ。(滝汗)









ノグチ(NOGUCHI) グリップ [NGS-003] エルゴグリップ 左右セット ブラック PRO-C1960EP

ノグチ(NOGUCHI) グリップ [NGS-003] エルゴグリップ 左右セット ブラック PRO-C1960EP

  • 出版社/メーカー: ノグチ(NOGUCHI)
  • メディア: スポーツ用品






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KORG M1Rの不具合(その1) [音楽]

 左右で音量差が出るという不具合が起きたM1Rを、とりあえず調べる事に。
KORG音源モジュールM1R
天板を外して内部を改めて観察する。出力に差があるのは一番右側の二つのジャックである。
出力ジャック部
基板にはジャックが並んでいて、アナログ出力回路から音量調節用のボリュームを通してこの基板に信号を伝えているのは左端の灰色の配線だ。
左端の線が信号線
配線の近くにトランジスタがある。
トランジスタがある
2SC2785だ。
2SC2785
念の為に、一寸測定した。
測定中

2SC2785の測定

2SC2785の測定
hFEの片方が低いのは気になるが、一応正常みたいだ。基板のトランジスタ周辺の配線を追ってみる。
トランジスタ周辺の回路パターン
このパターンを追いかけたら、このトランジスタ二つはアナログ出力回路とは繋がっていない。

 そうなると、最終的な音量を調節しているボリュームの手前にあるアナログ回路が怪しいという事になる。
音量を決めるボリューム
このボリュームが繋がっているのは、フロントパネル裏にある基板である。
アナログ出力回路
ここで使われているのは三菱M5216Lという大出力タイプのオペアンプだ。
三菱M5216L
このICは入力インピーダンスが最低でも300kΩと高くて出力も大きいが、ここではデジタル回路から来た音声信号をライン・レベルに上げる為に使われている。
 この基板より先はデジタル回路になるので、音量の左右差はこのM5216Lが原因と考えられる。

 M5216Lは既に生産を終了している。ネットで探すとまだ在庫はあるようだがかなり割高となる。
 代替部品となると、LM4880やTDA2822(どちらもUTC製)辺りになりそうだけど、どちらも入力インピーダンスが100kΩとかなり低いのが気になる。それに、ICの増幅率がそれぞれで違うので、回路定数を変更する必要も出て来る。うーん、どうしようかなー...???

(続く...の?)
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止むを得ず撤退:D888のオーバーホール [音楽]

 2年半ほど前に購入したKORGの8chレコーダー「D888」は、細切れの時間を使って少しずつオーバーホール作業を続けていた。

 作業の内容はD32XDD16XDと同じ。
 いつものように、本体裏側を見るとネジが並んでいるので、それを外す。
本体裏側
下の蓋を外すと基板が見えて来る。
内部の基板
電源はスイッチング式なのでコンパクトだ。
スイッチング電源はコンパクト
ただ、この方式だとコンデンサのESR(等価直列抵抗)を設計時の値と合わせる必要がある為、迂闊にコンデンサ交換は出来ない。
 配線を追ってこの部分の回路図を作成し、使われている素子のデータシートを調べて設計値を推測する事は出来るけれど、時間と手間が掛かる。なので、今回もこの部分には一切手を出さない。
 前面のつまみ類を全て取り外す。
つまみを全部外したところ
これで基板が外れる。
基板が外れる
スライドボリュームの隣に小型電解コンデンサがある。
スライドボリューム脇にある小型電解コンデンサ
この場所に収める為に、わざわざ割高な小型タイプを選んでいる。基板の配線ルーティング上、この場所にしか置けなかったんだろうけれど、それにしても一寸苦しい感じがするなぁ。
ボリュームポット周辺に電解コンデンサが一杯ある。
ポット周辺にも電解コンデンサが
しかも、パネルに閊えないように倒してあったりする。こりゃー生産する時に大変だっただろうな。
 スライドボリューム脇のコンデンサは、案の定液漏れした痕があった。
液漏れの痕がある
小型タイプは経年劣化で液漏れが起きる確率がとても高いので、古くなったら問答無用で交換する方が良い。オーディオグレードは汎用品より一回り大きいので、横倒しにして取り付ける。
横倒しで取り付けたところ
とりあえず、ジャック付近にある電解コンデンサを交換したが、ハンダがなかなか緩まなくて苦労した。
ジャック部周辺の電解コンデンサを交換したところ
次に、基板のあちこちにある電解コンデンサを外しにかかるが、足が抜けなくてすっぽ抜けてしまった。
足が片方抜けた
基板側に残った足を取り除き、抜いた穴を細いドリルで綺麗にする。
ドリルで穴をさらっているところ
作業を続けるうちに、スルーホールのパターンごと抜けてしまうという厄介な状態が増えて来た。
パターンが道連れに

パターンが道連れに

パターンが道連れに
3個連続でこうなったので、「まさか?」とは思ったが、その後抜いたコンデンサは全てこの状態に。

 この時代の製品は、使われているハンダは多分鉛フリー。だから、通常のハンダよりも融点が高い。
 今使っている半田ごては鉛フリーになる前の安価な機種でコテ先の温度が不安定だから、作業に梃子摺る事はある程度予想していた。
 けれど、流石にここまで厄介な事が続くと、正直言って作業を続けるのはリスクが高過ぎる。残念だが、作業はここまでで諦め、一時撤退する事にした。

 この作業を継続するなら、コテ先の温度を一定に保てる半田ごてが必要となる。でも、高価格帯の製品なので、自宅周辺のホームセンターなどでは扱っていない。
 オーバーホール作業を止めて他の道を探るか、今後の事も考えて半田ごてを買い直すか...また新たな課題が出来てしまったなー。(滝汗)
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MarshallのソリッドステートプリアンプDRP-1 [音楽]

 一寸前の話になるけれど、英マーシャルのプリアンプDRP-1が某所で「動作未確認のジャンク」として格安で売られているのを発見!
 訳有ってBOSS TM-7を手放した為、手軽に使えるエレキギター用のヘッドフォンアンプが無い事や、これまた訳有って手放したMarshallのLEAD12(別名「リトルJCM800」)のサウンドが欲しくなる時もあったりして、「こいつなら場所取らないし良いじゃん。」ジャンクだけど「回路に問題があっても自分で直せば良い」と思い入手したのである。
マーシャルDRP-1

 ジャンクと言うだけあって外観はかなりボロい。
 ツマミの頭にはガムテープが貼られていたような痕があるし、パネルの部分は文字が消えちゃったりしている。左半分はまだ印刷が残ってるけれど、LED下の「Battery Test」は大半が消えている。ちなみに、完全に消えている右端は本来なら「Line Level」と印刷されている。側面も傷だらけ。
側面も傷だらけ
裏を見ると、電池ボックスの蓋が無い。
蓋が無い
上側面にある入出力部は、ジャックの樹脂ナットが一つ欠けている。
樹脂ナットが一つ欠けている
分解して中を確認する事に。
 両側面のネジを外して裏蓋を引き抜き、ツマミとボリュームのナットを外す。
分解中
中にある基板は2枚に分かれている。
基板は二枚
電解コンデンサは、海外製品でよく見かけるアキシャルタイプだ。赤いLEDが2個並んでいるのは、多分ダイオードクリッパー(歪を作り出す回路)だろう。
 内部を一通りチェックしたら、元通りに組み立てる。この時、ジャックからオイルが滲み出て来た。
オイルが滲んできた
サラサラとした感じの油分なのと、ライブ等の現場でトラブルが起きた際に「とりあえずCRC-556噴いとけ」という人が多いので、恐らくCRC-556だと思う。

 9Vの電源を用意して実際に動かしてみたら、一応正常に動く。一部ガリが出始めているボリュームもあるので、一度分解清掃した方が良さそう。
 肝心な音の方は、全体的に「サー」というホワイトノイズが薄く乗るのと、籠ると言うほどではないけれど高音域はだいぶ落ちている。1990年代の製品らしいので、電解コンデンサは交換する方が良さそう。

 とりあえず動いたので一安心。部品は手持ちの物で全部揃うので、暇を見てオーバーホールしてやろうと考えている。
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911オイル交換 [ポルシェ]

 911はオイル交換の時期を迎えたので、ロッソコルサ(伊那市)に出掛けた。

20日5時50分頃に自宅を出発、県道183を進むが、交通量はとても少ない。県道64・県道461・県道49と進むに連れて交通量がほんの少し増える。国道19に入ると交通量が一気に激増するが、走り難い程にはならない。
 多治見市内に入ると信号だらけで、あちこちで停められてしまい、時間が掛かる割には距離を稼げない。土岐市を抜けて瑞浪市に進むと交通量がグッと減るが、恵那市から中津川市にかけて交通量がどんどん増える。しかし、絶対的な交通量は少ないから渋滞にはならない。

 落合川を渡る頃には交通量はとても少なくなり、快適に進む。順調に進んでる...と思ったら、大桑村を走行中に何故か前を走る3台が急に巡航速度を落とす。「何で急に遅くなったん?」と思ったが、少し進んで納得。ネズミ捕りをやっていたのだ。
# いやぁ、助かりましたよ、ホントに。
近づくと、路肩の草むらに深く腰掛けた警官が居る。その直ぐ近くに測定機器が置いてある。ナルホドぉ。何事も無く問題個所を通り過ぎる。

 その後も交通量は変わらず、スムーズ且つ淡々と進む。国道361へと進むと、まだ工事をやっている。
工事中
斜面の崩落が大規模だから、まだまだ掛かりそうだな。
 坂道で標高がどんどん上がり、トンネル手前の電光表示板は「24度」。トンネルを超えて伊那市に入ると、電光表示板は「27度」になっている。やっぱり今日は暑い。
 県道88・県道87・国道153と進んでニシザワショッパーズNOW双葉食彩館に着いたら、まだ9時過ぎ。思ったよりも順調に走って来たからなー。
ニシザワ双葉食彩館
9時半開店だから、まだ早い。直ぐに走り出してロッソコルサに無事到着。

 911のオイル交換をして貰い、その後談笑していたらK夫妻も来て皆で雑談三昧。12時半を過ぎたのでお暇して...と思ったところへAさん登場。一寸だけお話して911に乗り込む。そして、再びニシザワへ。
再びニシザワ
ここで、家族用のお土産を買う。
家族用のお土産
今はどんな製品にも乳化剤や人工甘味料などの人工的な添加物が使われている。なので、それらが入っている物を除外すると、買える物が本当に少なくなってしまう。今回も色々物色したけれど、結果として購入できたのはこの3種類のみ。困ったもんだ。用を済ませたら直ぐに走り出す。

 朝来た道を戻り、国道361を進む。ここはネズミ捕りの名所なのだが、今日はやっていなくて一安心。3つのトンネルを抜けて国道19へと進む。
 中途半端な時間帯だからなのか、国道19は交通量が少ない。行楽客と思われる乗用車が数台前方を走っているだけだ。急ぐ必要も無いのでノンビリ走る。道の駅賤母が見えて来たので、地酒を購入する為に立ち寄る。
道の駅賤母
ここで地酒2本を買う。
購入した日本酒
用を済ませたら直ぐ走り出す。

相変わらず少ない交通量の中を進んでいたら停められた。
道路工事中
早朝に走り抜けたから何もやってなくて気が付かなかったけれど、結構な期間工事をしているみたいだ。
 工事区間を通り過ぎて落合川を渡ると、いつもの如く交通量が激増。一気に走り難くなって、遅い車を抜かすのも一寸難しい程になる。先に進むに連れて交通量はどんどん増えて行く。「こりゃーかなわん!」と思い、中津川ICから中央道へ。
 因みに、中央道は5/8から12/16までの半年以上の期間で、中津川ICと飯田山本ICの間で車線を規制する工事を行っている。車線規制には渋滞が付き物なので、今回それを避ける為にも国道19を使ったのである。
 中津川ICから西は工事があっても車線規制は無いので、中津川ICから西であれば渋滞に遭う確率は低いのだ。

 中央道の交通量はそこそこあるものの、走行には全く問題無い状態だ。
 「よーっし、これだけ走り易いなら」と思ったら、メーターパネルの給油警告灯がいきなり点灯するではないか。「えぇっ?もうガソリン無いの??」と一瞬焦ったが、燃料計は以前から狂っているので直ぐ給油しなければいけないという状態ではない。でも、点灯するとやっぱり不安になってしまう。「急ぐ必要は無いから、燃費稼ぎでノンビリ走るとするか。」
 法定速度前後でノンビリ進んでいると、沢山の車両が追越車線に出て先へすっ飛んでいく。今日は覆面パトを見かけないから皆さん安心して飛ばしているようだ。(笑)まぁ、法定速度で走っていれば覆面パトなんて全く関係無いんだけどねー。(苦笑)
 巡航速度が遅いので周囲の景色をゆっくり見ながら走っていると、何だか違う道を走っているみたいにも感じる。たまにはユックリ走るのも良いねぇ。(笑)
 何事も無く小牧東ICで降り、朝来た道をそのまま戻る。自宅近くのスタンドで給油。信号の少ない国道19を走ったお陰か、燃費は9.9km/Lだった。自宅には17過ぎに無事到着。
 ところが、駐車場に入れようとしたら、母が植木鉢を並べて移植の真っ最中。お陰で植木鉢全部がどくまで待たされる羽目に。他に車が来なくて良かったよ、ホントに。(汗)

 オイル交換しただけだが、帰り道ではスロットルペダルを一寸踏み込むだけで車体がスッと前に出るようになった。オイル交換直後だから余計にハッキリ違いが判るのかも知れないが、「オイル交換って大事だなぁ」と改めて感じた。
 これでしばらくは何も心配せずに走っていられる。目出度しメデタシ、である。
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KORG M1Rが駄々こねた!? [音楽]

 3年ほど前に手を入れたコルグM1Rは、子供曰く「左右で音量に差が出るようになった」と。
KORG音源モジュールM1R
再度分解して調べる事に。

 鍵盤部を持たない音源モジュールで、最終的な音量はボリューム一つで調整する構造だ。
音量を決めるボリューム
「とりあえずここを清掃してみよう。」序でに、もう一つあるボリュームも分解清掃する事にする。
もう一つのボリューム
筐体上側の蓋を開け、フロントパネルを取り外すと基板が見える。
内部の基板
ボリュームは小さな基板に取り付けられているので、基板を外してハンダを緩め、ボリュームを取り出す。分解清掃したけれど、大して汚れてはいなかった。元通りハンダ付けし直し、元通り組み立てて作業は完了。作業時間は1時間弱。
 早速子供に使って貰ったら「音量差は変わらない」と。

 一般的に、音源モジュールはカスタムLSIに内蔵された音源をデジタル回路で選択してDA変換を通して音声信号として取り出し、それをアナログ回路で増幅して出力する構造になっている。
 今回、音源の音色には全く問題が無いので、 デジタル回路側は多分問題はない筈。となると、アナログ回路側を調べる事になるのだが、回路図は無いし、古い機種なのでメーカーのサポートも期待できない。ウーム...
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RandallのギターアンプV2XM [音楽]

 先日、某オークションサイトを眺めていて「あ?これ良さそうじゃん。」でも、終了まで一週間あるので、入札が相次げば価格が上がってしまう。「とりあえず一寸入れておくとするか」と、1500円を上限に入札しておいた。

 一週間後、「おめでとうございます!あなたが落札しました。」というメールが。安く落札できるなんて思ってもみなかったから忘れてて「はっ?何のお話でしょ??」中身を確認したら「えっ...落ち...たんだ。」(笑)因みに、落札額は1200円一寸。
# 送料の方が高くついたわ。(--;)
そんな訳で数日後自宅に届いたのが、これ。
RandallのV2XM
Randall(ランドール)は1970年米国で創業したアンプメーカーで、拙者にとってはメタル系テクニカル・ギタリスト御用達というイメージが強い。

 今回これを入手した理由は簡単で、「30cm(12インチ)スピーカーを使いたかった」から。自分で12インチのスピーカー・キャビネットを作っても良いんだけれど、そんな事するより格安中古を漁る方が手っ取り早い。
 以前に12インチスピーカのヤマハF50-112F100-212を使っていたのだけれど、色々と事情があって両方共手放してしまった。
 その後はMarshall(マーシャル)のLEAD12(これも売却済み)、Guyatone(グヤトーン)のFLIP200Fを使っているんだけれど、スピーカの口径が小さい(FLIP200Fは8インチ)と「何となく」という曖昧な感触だけど音に迫力が無いのである。
 その点、F100-212は素晴らしいアンプだったが、小さな自宅で使うには大きさも出力(100W)も大き過ぎた。なので、「そこそこコンパクトで12インチのスピーカーを」と探し回っていたのである。

 楽器店などでは「初心者向け」に小さなサイズのギターアンプやベースアンプを沢山並べて売っている。
 しかし、拙者は「初心者こそ12インチ以上のスピーカーを搭載したアンプを使うべし」と思う。小口径スピーカーだとギターやベースの持つ音色の力が良く分からないと思う。
 増してや、ギターやベースの音がどういう物なのか理解できていない状態の初心者が、小さなアンプで音を出したらギターやベースの良さがなかなか分からないのでは?と。ある程度演奏技術が上がって来てアンプを自在に操れるようになってから、小口径にチャレンジすれば良いと思う。
 12インチ以上となるとアンプのサイズも出力もそれなりの大きさになるし、金額も初心者向けとは言い難くなるけれど、先の事を考えたら初期投資をケチるべきではないと考えるのである。

 さて、まずはいつものように一通り確認する。
 背面は密閉タイプになっている。
背面は密閉タイプ
背面右上にはライン入力・エフェクトのセンド/リターン・ch切替フットスイッチのジャックがある。
リアパネル
前面にあるヘッドフォン端子を使えば、CD等の音源を聞きながらスピーカーから音を出さずに練習できるようになっている。
 前面上にあるコントロール類は、左にクリーンchのレベル、オーバードライブchのゲインとレベルがあり、CH.SELスイッチでどちらかを選ぶようになっている。
フロントパネル・左側
EQ(イコライザー)は一般的な3バンド構成だが、その右側にはスライドボリューム式のイコライザーが3つ付いていて、更に幅広い調整が出来るようになっている。
フロントパネル右側
一番右は最終的な音量を決めるマスター・レベルだ。

 FLIP200Fと比べてみると一回り大きい。
FLIP200Fとの比較

FLIP200Fとの比較

FLIP200Fとの比較
背面を開けて中を確認する。背面は1.5cm厚の板でガッチリ作られている。
背面を開けたところ
スピーカーはGT12-8(8Ω)。
内蔵スピーカー
何故かネット上ではこの機種の情報が殆ど無くて詳細は分からないが、2017年に販売されたようだ。

 一寸音を出して見た。右端のMASTERにガリが出るけれど、他のボリュームは問題無し。
 出て来る音は、クリーンchは透明感のある、正しく「クリーン」なサウンド。マーシャルLEAD12もクリーンがとても綺麗な音だったけれど、それを上回る感じ。現代のオーディオライクなサウンドである。
 オーバードライブchは、メタル系ギタリストが愛用するだけあって激しく歪む。各弦の音が音圧の壁と言うか塊になって飛んでくるような感じで、
# どんな例えじゃ。(^^;)
各弦を分離させたコード感を感じるようなサウンドではない。ヘビーメタルそのものって言っても差し支えないだろう。

 実は、LEAD12を手放してから「しまった、あのクリーンな音を出せるアンプを手放すんじゃなかった」とかなり深く後悔していたのだけれど、このアンプのお陰で完全に救われた。(笑)

 製造からまだ6年程度しか経っていないので、電解コンデンサ等の消耗部品の交換はまだ必要なさそう。だけど、ボリュームの一部のガリが出ているので、近いうちに分解してきちんと動くようにしようと考えている。
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ローランドM-160のメンテナンス(その4) [音楽]

前回からの続き)

 8チャネルが一つの基板に収まっている。
一つの基板に8チャネル
スライドボリュームを外してオーバーホール作業を繰り返す。
スライドボリュームを外したところ
一度に外すと間違う可能性もあるので、一列ずつ外して作業する。
一列ずつ外す

一列外したボリューム
このボリュームも内部が汚れている。
内部は汚れている
この小型ボリュームもアルプス社製だ。
アルプス社製の小型ボリューム
内部に軸から漏れたらしいグリースが入り込んでいた。
内部にグリースが入り込んでいた
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨く。
磨いたところ
一番数の多いボリュームは、単純な構造の物。
単純な構造
劣化したグリスが軸にまで出て来ている。
劣化したグリスが出ている
内側にはグリスがタップリ。古いボリュームで多く見かける。
グリスがタップリ残っている
グリスが無くてもスムーズに動くので、何故製造時に沢山入れたのかは分からない。
幸い、抵抗体にグリースは回り込んでいなかったけれど、摺動で出た黒い粉が積もっていて、接点の通る所だけ筋が出来ている。
黒い粉が積もっている
接点も真っ黒。こんな状態ではガリが出ない方がおかしい。
接点も真っ黒
NevrDullで綺麗に磨く。
磨いたところ
部品が無くて未交換だったコンデンサを交換する。
下が新しいコンデンサ

交換を終えた基板
ボリューム全てをオーバーホールしたら、元通り組み立てて作業は完了...と言いたいところなんだけれど、実は作業中にボリューム一個を落としてしまい、未だに見つからない。(滝汗)
ボリュームが一個足りない
部屋のどこかにある筈なので探しているんだけれど、部屋が物で溢れているような状態で探すのが難しいという問題もあり、一週間以上経っているのに行方不明のままだったりする。
 どうしても見つからなければ、汎用品で代用する事も考えなきゃならんなぁ。(溜息)
取りあえず、元通り組み立てて作業は完了である。
作業の終わったM-160
一連の作業で交換した電解コンデンサの数はかなり多い。
交換したコンデンサ
電解コンデンサはオーディオグレードでも一個10円から数十円だけど、これだけ数があると結構な金額になる。

 ボリューム一個紛失という問題はあるけれど(汗)、これでオーバーホールは完了。目出度しメデタシ...と思ったら、子供曰く「片方のチャネルから音が出ない」と。(滝汗)
 ハンダ面は全てチェック済みだから、ハンダ付けのやり忘れは無い。となると、ボリュームが死んでいるか、或いは回路の何処かがおかしくなったか、という辺りが原因として考えられる。一難去って...じゃなくて、一難起きてまた一難、合計二難!?か。トホホ...

(続く)
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ローランドM-160のメンテナンス(その3) [音楽]

前回からの続き)

 前回からかなり時間が経っちゃったけれど(汗)、不足していた電解コンデンサを入手したのと、ボリュームのガリが酷くなってきているので、作業を続ける。

 本体を分解して、まずマスターボリュームの基板を取り出す。
外した基板
ハンダを緩めてスライドボリュームを外す。
スライドボリュームを外したところ
抵抗値はA10kΩで、当時の汎用品だ。
外したスライドボリューム

外したスライドボリューム
分解すると、中は凄い状態。(汗)
中は酷い状態
CRC-556などを吹き付けたのか、抵抗体に油分が付着している。
抵抗体に油分が載っている
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で磨いて綺麗にする。
綺麗になった抵抗体
接点も黒く汚れている。
接点が汚れている
接点表面のメッキが経年で剥がれてしまっている為、同様に磨いたがピカピカにはならない。
磨いた接点
元通り組み立てて基板にハンダ付けする。

 次は、ミキサーの各チャネルにあるボリュームだ。
各チャネルにあるボリューム
アルプス社の小型ボリュームが使われている。
アルプス社製
見た感じは、基板用の汎用品だ。
当時の基板用汎用品
熱で樹脂を溶かして封印してある。
樹脂を熱で封印してあるタイプ
封印してある頭の部分をカッターナイフで全て切り取る。
カッターで切り取ったところ
これで分解できる。
分解したところ
内部に黒い粉が溜まっている。摺動で抵抗体が削れて出た粉だ。
中には黒い粉が
こちらもNevrDullで綺麗にする。
綺麗にしたところ
接点も汚れている。
汚れている接点
こちらも同様に綺麗にする。
接点を磨いたところ
綺麗になったら元通り組み立てる。
組み立てたボリューム
外れないように、グルーで固定する。
グルーで固定したところ
再分解を考えて、あえてボンドでなくてグルーを使っている。グルーだと接着強度が弱いけれど、ボリュームの軸を引っ張ったりしない限りは大丈夫。

 序に、未交換の電解コンデンサも交換する。右が今まで付いていた汎用品、左がオーディオ用の新品。オーディオ用は少し大きい。
新旧コンデンサ
 ミキサー回路は、複数種類のボリュームが使われている。今度は同軸二回路のボリュームだ。
同軸二回路のボリューム
こちらもアルプス社製の汎用と思われる小型ボリュームである。こちらも樹脂の頭をカッターナイフで切り取って分解する。
分解中

分解中
分解すると、内部は酷く汚れている。これじゃぁガリが出ない訳が無い。(汗)二回路分が同心円状に配置されているボリュームは、今回初めて見た。
内部は酷く汚れている
まずは接点側を見る。電極部に黄色くて粘りのある汚れが取り付いている。ボリューム軸に塗ってあったグリースが劣化して緩くなり、軸を伝って内部に入り込んだみたいだ。
グリースで汚れている
NevrDullで磨くと綺麗になる。
磨いた接点部
抵抗体は摺動で削れた粉と劣化したグリースでネチャネチャになっていた。
抵抗体の表面はネチャネチャ
同様に磨いて綺麗になった。
磨いた抵抗体
内部の接点にもグリースが回り込んでいた。
接点にもグリースが載っている
こちらも磨いて綺麗にする。
磨いた接点
 次は、同軸二回路のボリュームだけど、形状が一寸違うタイプ。
形状の違う同軸二回路のボリューム
分解すると、内部は汚れている。
内部は汚れている /></a></div>抵抗体は摺動で削れた粉はほぼ無いが、灰色の何かが付着していて、タバコの臭いがする。
<div align=たばこの臭いがする
NevrDullで磨いたら綺麗になった。
磨いたところ
接点も汚れている。
汚れた接点
磨いたら綺麗になったが、画像だと違いが分からない。(滝汗)
磨いた後


 合計124個のボリュームがあるので、作業はまだまだ続く...

(続く)
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