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修理できるか?古いカーラジオ(その7) [電子回路]

前回からの続き)

 手書きの配線図4枚から回路図を書き起こしたら回路全体を見渡せるようになり、回路から推測できる動作を考えながら改めて見直すと、部品の値の見間違いや配線の書き間違いなんかが結構あって(^^;)、最終的には案外まともな感じにはなった。
# 製品として販売していたから当然なんだけど、ネ。
 しかし、「どーしてこんな風になってんの??」という部分が数箇所残っている。机上ではこれ以上進みそうにないので、やはり電源を接続して動かしながら調べる必要がある。

 以前、ラジオ本体から出ているコネクターが何の線かはある程度予測を立てたけれど、実際どのように繋がっているかは現物を見ないと判らない。
クラリオン(Clarion)RT-307Fのコネクター
そこで、依頼者のM君にお願いして実物を見せて貰う事になった。

 朝9時にコンビニの駐車場で待ち合わせ、車体が置いてある近くの整備工場へと足を運ぶ。建物の中に案内され、車体の中を覗き込むと、お目当てのコネクターがあった。
車内にあるスピーカーのコネクター
後ろに見えている黒い箱がスピーカで、そこに繋がっている。ピンは3本だが、実際に繋がっているのは2本だ。
車内にあるスピーカーのコネクター
スピーカーボックスが室内に飛び出しているので、これは純正オプションではなくて後付けだろう。
 うっかりしててテスターを持っていかなかった為、スピーカーだけなのか、それともトランスも一緒に入っているのかは判らなかった。でも、後になって考えてみると、トランスの直流抵抗はとても低いからテスターで測っても判らなかったのでは?と思う。

 「で、電源は...?」車内にそれらしき物が見当たらない。すると、工場の人が「確か、ブレーキランプの線から分岐していたよ」と探し出してくれた。
車体側の電源コネクター
しかし、4ピンのうち一本しか繋がっていない。本体側は3つのピンが配線されているけれど、電源の線以外は使っていないという事が判った。
車体側の電源コネクター
恐らく、車体側にはラジオ用の配線が無く、後で取り付けた時に電源をブレーキランプの線から取ったんだろう。

 配線の確認は10分程度で完了したので、近くの喫茶店に移動した。
喫茶店のモーニングセット
モーニングの時間帯なのでトーストが付いた。
# M君、ご馳走様でした。A(^^;)
けれど、日頃から一宮市内の「これでもかっ!」と言わんばかりに色々なオマケが付くセットを見慣れているので、「おや、こんだけかぃな」と感じてしまった。我ながら貧乏臭いなー。(笑)
小一時間おしゃべりしてからM君と分かれて自宅に戻った。

 電源も含めてコネクターの結線が全て判ったので、電源を接続して動かしてみようと思う。スピーカーは適当な物がないので、まずはワット数の大きな抵抗器で代用する積もり。これで回路の動作が判る筈。ただ、今使っているオシロスコープは20MHzまでなので、FMの回路は測定できないのが悩ましいんだよなぁ...

続く
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コメント 4

たくや

ゴールが見えてきましたね~
by たくや (2014-03-13 10:07) 

Rifle

たくや さん

やっと、はるか彼方にゴールが霞んで見えるような所まで来たという感じです。
動かすと色々出て来そうで、一寸コワイかも。(笑)
by Rifle (2014-03-13 10:35) 

Take-Zee

ドアノブ、ラジオ何でも直してしまうんですか?
凄いなあ~

by Take-Zee (2014-03-13 17:14) 

Rifle

Take-Zee さん

素人ではお手上げの場合もありますけど、難しく考えずにやってみれば大抵何とかなっちゃうもんですよ。
by Rifle (2014-03-13 17:42) 

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