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BOSSグラフィックイコライザーGE-7の修理(その3:台湾製もオーバーホールしたけれど) [音楽]

 前回はMADE IN JAPANの方を作業したので、今回はMADE IN TAIWANの方を作業する。
台湾製GE-7
裏面には、対応するACアダプターとしてPSAシリーズが明記されている。
ACアダプターはPSAシリーズ対応
裏蓋を外して見ると、基板は再設計されたようで、銅箔パターンが違う。
銅箔パターンが違う
基板の部品面を見ると、日本製とは違う半導体が使われている。
日本生徒は違う半導体が使われている
各バンド帯域のイコライジングには、日本製ではTexas Instruments:TL022CP(省電力タイプ)、台湾製はシャープ:IR9022(省電力タイプ)。
シャープ・IR9022
日本製は初段バッファに日立:HA12017(ローノイズ)・イコライジング・サミングアンプに新日本無線:4558DD、台湾製はどちらも新日本無線:NJM2068SD(4558互換)。
新日本無線・JRC2068SD
電解コンデンサは海外製品でよく見かけるJamicon製。
電解コンデンサはJamicon製
回路切替のFETは、日本製は2SK30A-Y、台湾製は2SK118-Y。
2SK118-Y
日本製は出力バッファに2SC732-GR・アナログスイッチ回路に2SC1685-R、台湾製は全て2SC2458-GR。
2SC2458-GR
 多分、何かしらの理由で使用する素子を変更した為に、基板も変更したと思う。

 まず、ボリュームから作業を始める。
ボリューム
こちらも、埃除けのスポンジがピンセットで触るだけでボロっと落ちるほどに劣化しているので、全て取り去る。
 ハンダを緩めて取り外す。
外したボリューム
楽器関係でよく使われているALPHA製で、値は一寸珍しいWカーブの10kだ。
 分解すると、日本製よりは新しい分汚れ具合は軽いが、それでもやや酷い状態。
汚れ方が少し酷い
精密マイナスドライバーで浚ってみたら、量は少ないけれどやっぱり劣化したグリスが取れてきた。
劣化したグリス
NevrDull(ネバーダル:金属磨き)で綺麗に磨く。
磨いたところ
全て作業したら、基板に元通り取り付ける。
基板にボリュームを載せたところ
日本製はボリューム筐体へのアースはネジ止めの配線だったが、台湾製は筐体を直接ハンダ付けするようになっている。
ボリューム筐体は直接ハンダ付け
これでオーバーホール作業は完了である。

 序でに、後々オペアンプを簡単に入れ替えられるようICソケットを取り付ける。現状は全て基板に直接ハンダ付けされている。
オペアンプは基板に直付け
オペアンプICを外してICソケットを入れる。
ICソケットをインストール中
ICの位置にオペアンプ型番がシルク印刷されている。
シルク印刷されたオペアンプ型番
序でに日本製もICソケットを入れた。
日本製もICソケットをインストール
ソケットに元通りICを挿し込んで作業は完了である。

 念の為に動作を確認する。
 ギターとアンプに繋ぎ、音を出しながらボリュームを動かすとちゃんと動く。「おぉ、これで良し」と思いながらLEDを見ると...エッ、点いてないじゃん。\(^^;)/「動くけど点かない???」LEDの配線を辿っても、配線はどれも生きてるしハンダ付けがおかしい所も無い。
 こりゃぁ、まだまだ手がかかりそうだなぁ...(--;)

(続く)
タグ:BOSS GE-7
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みうさぎ

オッハー
むむむむむっな
頑張れ~
by みうさぎ (2021-10-14 08:05) 

Rifle

みうさぎさん
まーぁ色々あって一筋縄ではいかない!けれど、頑張りまっす!(^^ )/
by Rifle (2021-10-14 18:12) 

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