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GS645Sの簡単な内臓距離計の修理(その3:作業完了) [カメラ]

前回からの続き)

 作業に入る前に、分解した序でに内部の構造を観察する。
 シャッターやフィルム巻き上げレバーの周辺は、細かい歯車が沢山入っている。
巻き上げレバー周辺・前面から観察
樹脂製の歯車が多いけれど、大丈夫なんだろうか???
巻き上げレバー周辺・背面から観察

巻き上げレバー周辺・上から
ファインダー部には露出計の調整箇所と思われる半固定抵抗が並んでいる。
半固定抵抗は露出計調整用?
その上にはフレキシブル基板がある。
上側にあるフレキシブル基板
何やらチップが載っているけれど、調べても分からなかった。(/_;)
上部全体を眺めると、こんな感じ。
カメラ上部
 底面はシンプルな構造だ。
底面はシンプル
 レンズボード下は、電池からの配線しかない。
レンズボード下は電池からの配線のみ

 さて、軍艦部で赤い配線が千切れていたけれど、一体何処に...???
千切れた配線を探す
よく見ると、ハンダが載っているのに、線が繋がっていない箇所がある。
ハンダ付けしてあるのに線が繋がっていない
「あぁ、ここだな」と考え、赤い配線をハンダ付けした。
ハンダ付けし終えたところ
組み立て時に、うっかりしてマイナス側の小さなプラスネジを落としてしまい、行方不明に。(滝汗)慌てて手持ちのネジ在庫を漁ったら、一寸形状は違うけれど同じサイズのネジが見つかって助かった。
代わりのネジで固定
後は元通り組み立てて行く。

 グッタペルカを剥がしたら、裏側の接着剤が乾燥してて付かない。それに、レンズ周辺部の樹脂部品で折れた部分も接着する必要がある。百円ショップに足を運んで、G17ボンドを仕入れて来た。
購入したG17ボンド
グッタペルカと接着する本体の両方に塗り込む。
双方にボンドを塗ったところ
10分ほど放置して表面を触っても指にくっ付かなくなったら、ギュっ!と力を入れて貼り合わせる。
 レンズ周辺部の樹脂部品も同様にボンドを塗って取り付ける。
ボンドを塗ったところ
取り付けて丸一日放置すればOK。後は元通り組み立てて完成である。

 この手のカメラを初めて分解した。今回の作業はそこそこ簡単だったお陰で、注意深く観察しながら進めれば大丈夫だった。
 赤い配線が千切れているのを見た時には「えぇっ!マジかよ」とかなり焦ったけれど、何とか配線場所を見つけられたので本当に良かった。(汗)

 これで、撮影に関しては全く問題無く使えるようになった。目出度しメデタシ、である...んだけれど、現在中判カメラが複数台ある状態で、果たして次の出番は何時?とか、このまま持っていて良いのか??とかぁ、フィルムの価格が思いっ切り高騰しているよねぇ???なんて、色々な考えが頭の中をグルグル駆け回っててモヤモヤしている。
 果たして、どうしたものか...ウーム。(--;)

(完)
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tama

ちゃんと修理完了、お見事でした。
ところでフィルムの高どまりはいつまで続くんでしょうね。このまま下がらなかったら、マジで銀塩機材を手放そうと思っています。
ハッセルに入れたモノクロも8枚撮ったところでストップしています。まぁ、これは暑いから休止しているだけなんですけどね。フィルム価格と現像代を考えると、シャッターを押す指が震えます。

by tama (2023-09-27 12:51) 

Rifle

tamaさん
今回は分解に少々梃子摺ったものの、修理そのものは簡単でした。
フィルムは値が上がる一方、国内ではMARIXが出したりしてますけど、寡占状態なのは変わらないんで、値が下がるなんて事は期待できないでしょう。
撮影枚数を減らしてギリギリ耐えていますが、更に上がったらもう付いていけそうにないですわ。(--;)
by Rifle (2023-09-27 13:32) 

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