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GS645Sの簡単な内臓距離計の修理(その2) [カメラ]

前回からの続き)

 何となく心配なので、上の軍艦部も開ける事に。フィルム巻き上げレバーは単にねじ止めされているだけなので、ここを緩めて外す。
巻き上げレバーを外しているところ
レバーの下に小さな部品があるので、無くさないように注意する。
レバーの下にある部品
ネジ三か所を外すと、
軍艦部のネジを外す
上側が外せる。
軍艦部を外したところ

ここで嫌な予感が的中!赤い配線が千切れて浮いているではないか。これではフラッシュ(ストロボ)が使えない。
# このカメラは、残念だけどジャンク・レベルだねぇ...(/_;)
繋がっているマイナス側の配線は、1mm程度の小さなネジで固定されている。
ネジの大きさは1mmほど
下の蓋も外して、
下側の蓋を外したところ
レンズボード四ヶ所のネジを外すとレンズボードを外せる状態となった。
レンズボードを持ち上げたところ
この状態では、シャッターに繋がるワイヤーはテンションが掛かった状態だ。
ワイヤーは引っ張られた状態のまま
なので、バネを縮めてワイヤーをローラーから外しておく。
ワイヤーをローラーから外したところ
これでも、未だシャッターにフラッシュ用の配線が繋がったままだけど、ゆっくりと注意しながら動かせば大丈夫。
 距離計が動かないのは、レンズの距離環の動きを伝えるピンが、グリス乾燥で固着しているのが原因だった。
ピンの固着が不動の原因
たまたま手近にあったエレクトロニック・クリーナーでピン周辺にこびり付いたグリスを取り除いてから指で押してみたら、「パキッ」という音と共に自由に動くようになった。極細マイナス精密ドライバーの先端に、ほんの一寸だけシリコン・オイルを付けてピンの全周に塗り込んだ。スルスルと動くようになったので、これでOKだ。レンズボードを本体に固定して、距離環を動かしてみると、距離計の部分も連動して動く事が確認できた。
レンズボードを固定したところ
これで距離計の修理は無事完了である。
 残るは千切れた配線と部品の接着、だな...

続く
タグ:GS645S
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