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GS645Sの簡単な内臓距離計の修理(その1) [カメラ]

 色々と考えるところがあって、7月中旬に富士写真フィルム(現・富士フィルム)の中判カメラGS645SProffesionalを入手した。
GS645S
「シャッターが切れるのは確認したけど、それ以外は不明」という状態で売られていた為、市販価格よりもかなり安かった。
 手元に届いた時点では全く問題無かったのだけれど、踊場湿原で使った時「ありゃ?レンジファインダー(距離計)が動かん!」
 幸い、ローライ35を使っているお陰でで目測撮影でも大して困らないし、遠景の撮影が殆どだったから特に問題にはならなかった。けれど、本来使える機能が使えないというのは嬉しくない。修理に出すと本体購入価格とあまり変わらない修理費用を請求されるだろうし...「まずは自分でやってみよう。」

 レンジファインダー機の場合、レンズのピント合わせに連動して内臓距離計が動く仕組みが必ず入っている。一般的には、ファインダーの直ぐ下に連携する機構が入っている筈。
 カメラ前面を注意深く観察すると二ヶ所蓋がされている部分があるので、そこを精密マイナスドライバーでこじ開けて
# 接着剤が強力で思いっ切り梃子摺ったけどな。(--;)
みたら、ネジ穴が見えてきた。
二ヶ所をこじ開けたところ
精密プラスドライバーで中のネジを外す。
ネジを外しているところ
ドライバーを回していたら、レンズ保護フレームに当たってドライバーの固定ネジが緩んで落ちてしまった。(滝汗)
 レンズを囲んでいる樹脂部品は、レンズのサイズギリギリの大きさの穴なので、距離環・シャッター環・絞り環のツマミを外す必要がある。
距離環とシャッター環のツマミ

絞り環のツマミは下の位置
レンズ右側のグッタペルカの下に小さなネジがあるけれど、位置からしてレンズには関係なさそう。でも、念の為に外した。
右側のネジ
関係無いかも知れないけれど、下側の蓋も外す。
下側の蓋
ここまで分解しても、レンズを取り囲む樹脂部品は外せないので、本体右側のグリップ部も外す事に。グッタペルカを剥がすと、案の定下にネジが5本隠れていた。
グッタペルカを外したところ
ネジを外すと、本体の金属フレームが見える状態になる。
金属フレームが見える
これで樹脂部品が外せた。
レンズを囲う部品を外したところ
外したら、何やら変な物が出てきた。
変な部品が登場
クランク状の金属部品はタイム露出用のボタンを支える金具だから問題無い。他の二つの黒い部品は割れているように見える。「何だかおかしいな?」と思いながら樹脂部品を見ると、ネジが入る部分が割れている。
ネジの入る部分が割れている
レンズを保護する金属フレームの部分が割れているというのはネット上でよく見かけるけれど、ここが割れているというのは見た事が無い。「...てぇ事は、過去に素人分解されているって事?」
# いや、今回も素人分解なんだけどさ...A(^^;)
 修理のプロなら、ネジを必要以上に締め込む事はしない。でも、この部分が割れているという事は、力加減を知らない素人が力任せでネジを締め込んで割ってしまった、と考えられるのだ。「こりゃー厄介なモンを買っちまったなー...。」

続く
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tama

アナログ的な修理のほうが、Rifleさんにはかえってやっかいみたいですね。
うちのRFカメラも、キヤノンPの距離計が突然動かなくなりました。
そのまま放置しているけど、Rifleさんを見習って修理にチャレンジしてみようかなぁ。
by tama (2023-09-19 10:49) 

Rifle

tamaさん
一般的な工具で直せる範囲は良いですが、専用工具や調整機器が必要な部分は迂闊に手を出せないんですよ。
同様の理由で機械制御式時計なども手を出していないです。
CanonPは分解する動画とか出ていて、それを見る限りは難しくなさそうですね。
by Rifle (2023-09-22 10:29) 

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