オーバーホール

　2年ほど前、市内にある家具屋のセールで購入した組立式の机を使っているんだけど、このところはどうも引き出しの調子が悪い。引き出そうとすると、引き出し全体が歪んで素直に出て来ないのだ。

　今日はいつもにも増して動きが悪く、引っ張っても出ないので力づくで引いたら取っ手の付いた部分だけが抜けて来るという始末。もう、こりゃ重症だ。

　そこで、引き出しの部分をバラシて見たら、金具に塗られているグリースが経年変化で硬くなって摺動抵抗が増えているらしいことが判明。画像では判らないかも知れないが、グリースが外にはみ出していて、それが埃を寄せ付けて更に動きを悪くしているようだった。「過ギタルハ猶及バザルガ如シ」（出典：皆さんよーぉくご存じの「論語」）を地で行くようなもんだな。

　でっ、早速オーバーホールすることにした．．．と言っても、中学校時代に仕入れてあった（って、何十年前のだ？．．．＾＾；）CRC-556を吹きかけて古いグリースをふやかして拭き取り、元通り組み立てるだけ。ベアリングの部分にちょっと吹きかけただけで動きは見違えるほどスムーズで軽くなった。

　ちなみに、カメラのオーバーホールなどではキムワイプなど埃や毛羽の出ない工業用ペーパーを使うそうだが、今回使ったのはファミリーレストランで使われている使い捨てタイプのおしぼり。店で使わなかったら持ち帰ってストックしてあるのだ。今回のように雑巾などで拭き取ることすら躊躇するような汚れを拭き取るのには実に都合が良い。

　今までは片手で引き出そうとすると力をかなり入れないと動かず、しかも取っ手の部分だけがすっぽ抜けそうな状態だったが、今は指一本で簡単に動くようになった。いやぁ、快適快適。