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BMWのR1100RTちょこっとインプレ [バイク]

 BMW・R1100RTを車両引取りで高速道と下道を160㎞ほど走らせたので、ちょこっとインプレをまとめておこう。
BMW・R1100RT
水平対向二気筒という独特なエンジン構成の為、左右でシリンダーの位置が少し違う。
車体左側

車体右側
画像である程度分かるかも知れないけれど、足を載せるステップの位置は左右共同じなので右側の方が足の位置に近い。勿論、足に直接当たる事は無いので問題無いのだけれど、見慣れるまでは少々違和感を感じる。因みに跨るとシリンダーはカウルに隠れて見えない。
# 因みに、現行のR1300シリーズはシリンダー位置は左右均等になっている。

 シート高は一番低い位置にセットすると780mmで、そこから20mmずつ2段階に高く設定できる。拙者は一番低い位置でないと両足の踵が付かないので怖い。子供は身長が180cm以上ある為か、一段上げた位置が一番しっくりくると言う。
 乗り手を囲うようなカウルがある為か、車重は282kgと非常に重い。短足な拙者だと、少し傾けるだけでも冷や汗タラタラ、である。(滝汗)子供は身長のお陰で多少の傾きなら何ともないと言う。この辺は足の長さの差が一番出る所だな。(汗)

 シートに跨ると、自然と足が行く位置にステップがある。
 停車で足を出す時、膝の直ぐ前にはカウルがあるので前方には出せず、そのまま地面に足を下ろす位置にステップがあるので、ややガニ股気味に足を開いた状態でないと地面に足を下ろせない。
ステップの外側に足を着く
しかも、跨った状態ではサイドスタンドも見えないので結構不便だ。
 跨ったままの状態では、エンジンの動力を使わずに車体を前後に動かすのは一寸大変だ。拙者のような身長の低い人間が乗るバイクではないという感じ。

 車体は大柄だがライディングポジションは案外普通で、常に意識させられる車重以外はスクランブラーアイコン乗車時とほぼ同じ。
 跨った状態ではカウルが視界に広がり、まるで車に乗っているかのよう。
R1100RTのメーター周り
左はスピードメーター、
スピードメーター
右はタコメーター、その下に各種インジケーターが並ぶ。
タコメーターと各種インジケーター
一番右は油温計・燃料計・時計である。
油温計・燃料計・時計
ハンドル左側は、左下からウインカースイッチ、ホーン、ライト照射調整ボタン、フロントシールドを上下させるボタンがあり、更に右側にあるボタンは純正カセットオーディオ用のスイッチになっている。
ハンドル左側
ハンドル右側は、上からキルスイッチ(赤い部分)、セルボタン、ウインカーキャンセルスイッチ、ウインカースイッチである。
ハンドル右側
BMWのウインカー操作は独特で、曲がる方向のウインカースイッチを押すとウインカーが点滅し、ウインカーキャンセルボタンを上に押し上げるとウインカーが止まる。
 国産バイクには無い操作方法で最初は違和感があるけれど、走り出して10分もすれば慣れてしまう。

 車体後方は、左右二つとトップに一つのパニアケースがある。
リアにあるパニアケース3つ
トップケースは深さが一寸足りない感じがする。
トップケースを開けたところ
当時純正品として出ていたBMWシステムヘルメットなら入るんだろうけど、普通のヘルメットだと蓋が閉まらない。
 両側のケースはそこそこ荷物が入りそうだ。
サイドケースを開けたところ
左右の重量配分をある程度は均等にする必要があるだろうけど、荷物はかなり沢山積めそうだ。
 フロントのハンドル左側の下にオーディオ機材を入れる場所がある。
フロント左側のオーディオ用スペース
画像では既に子供がディスプレイオーディオに入れ替えた後だけど、替える前は1DINサイズのカセットラジオが収まっていた。DINサイズは車用と同じなので、車用がそのまま使える。
 なお、車両を入手した時点では、カセットラジオはバッテリーに直接接続されていた。カセットラジオの電源を切り忘れるとバッテリーが上がってしまうのだけれど、前所有者は結構几帳面な人だったのかも?知れない。(笑)
 因みに、ディスプレイオーディオはヒューズボックスのアクセサリーの位置から配線を取り出してあるので、キーをOFFにすると連動して電源も切れるようになっている。

 センタースタンドを掛ける際には、車体左側面にあるアシストグリップを使う。
アシストグリップ
このグリップが無いと、センタースタンドを掛ける事は不可能だ。
# そういえば、センタースタンドのあるバイクはZZR1100D以来だナ。
 センタースタンドを外す際、注意していないと右側に倒してしまいそうになる。拙者の場合、予めサイドスタンドを出した状態にしてから跨り、体重を利用して車体を前に押し出してセンタースタンドを外すのだが、その時にほんの少しだけハンドルを右側に切りながら押す。そうすれば車体は自然と左側に傾き、サイドスタンドが重い車重を支えてくれる。
# ネットを見ると、この車両の所有者は結構な割合で立ちごけを経験してるみたいだ。

 緊張感タップリで乗って帰って来た為に細かい事は全く覚えてないのだけれど(滝汗)、エンジン始動して走り出すと警告ランプ類が消えるのはスクランブラーアイコンと同じ。
 発進時にいちいちメーター類を見ていなかった為に回転数は覚えていないんだけど、エンジン音からして大体2500rpm前後でクラッチを繋ぐとスルスルと走り出す。1085ccと大きいエンジンだが、最大出力は66kW(90HP)とやや抑えられている。その為か、低速トルクは十分で(車重を意識しなければ)発進・停止は苦にならない。
 市街地を走ると、ギアは4段か5段を良く使う。6段に入れられるのは流れの良い道路に限られる。

 ウインドシールドを一番高い位置にしておけば、走行中は前方からの風圧は全く受けない。子供の身長でもヘルメット上部に僅かに風圧を感じる程度だそう。
 フルカウルのバイクなのに強い横風にも案外強く、高速道で強い横風に何度も煽られたがライダーは「ん?風吹いてる?」と言う程度にしか感じない。
 BMWのフラットツイン(水平対向二気筒エンジンの事)は抜群の直進性とかオン・ザ・レールとか言われているけれど、高速道を淡々と走っていると本当にそれを実感できる。まるで車体の無い車に乗っているかのようで、とても楽ちん。
 以前R1200Cに乗っていたけれど、高速道ではエンジン由来の振動で心地よい走りにはかなり遠い感じだった。今から思えば、あのR1200Cはエンジンの左右バランスが狂っていたのかも知れない。

 ただ、ハンドルグリップが太めなので、手の小さな拙者だと握っている力が知らないうちに緩んでしまい、速度が少しずつ落ちる事が良くあった。
 これはスロットルロッカー(スロットルアシスト、またはアクセルアシスト)を使えば気にならなくなるだろう。因みに、スロットルロッカーはこんな形をしている。
スロットルロッカー
丸い部分をスロットルグリップの端に通して使う。平たい部分を掌の手首の付け根に近い部分で押すので、スロットルグリップを握って下側に捻るよりも圧倒的に少ない力でスロットルグリップを動かせるのである。

 引き取ってから一度も給油していない為、今のところ燃費は不明だが、タンク容量は25Lもあるからかなりの長距離を無給油で走行できる筈。給油回数が少なくて済みそうだ。

 車重が重いので乗るまでが大変なバイクだけど、走り出すと本当に快適で停まりたくなくなってしまう。こんなバイクは初めてで、思わずR1100Sなどの車重の軽い
# と言っても247kgあるけど・・・
BMWの中古車情報を読み漁ってしまった。(笑)
 車重の為になかなか乗ろうという気にはならないバイクではあるのだけれど、その快適性はピカイチ。気が向いたらまた乗る・・・かな???(^^;)
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tama

ビーエムはきっといいバイクなんでしょうね。
でも私の中ではどうにも印象が悪く、愛車の候補からは外れてしまいます。とにかく「飛ばし屋」が多い。
高速を100キロで巡行していたとき、3台編隊のビーエムに抜かれたことがあります。3台とも同じ格好。大きなパニアを左右に、トップケースを中央に積み、無線の長いアンテナを立てていました。その速度たるや尋常ではありませんでした。まるで自分のバイクが止まっているように感じたくらいで、バギュンと一瞬で抜かれてしまいました。
いくらスピードが出るとはいえ、常識ってものはないのかと腹立たしく思ったものです。

by tama (2024-05-05 11:40) 

Rifle

tamaさん
こちらでは飛ばしてるBM乗りって見かけないです。
車両価格故にそれなりに年齢を重ねた人がが多いからでしょう。
そういえば、古いBMって不思議と見かけず、新しいGSばかりですねー。
by Rifle (2024-05-05 18:06) 

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